『VIVA LA ROCK 2016』オフィシャル・クイックレポート シンリズム

2016.5.29
レポート
音楽

シンリズム

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『VIVA LA ROCK 2016』2016.5.28 さいたまスーパーアリーナ
CAVE STAGE シンリズム

CAVE STAGEの4番手に登場したのはシンリズム。高校3年生だった昨年に初の全国流通盤『NEW RHYTHM』を発表、古今東西のポップの旨味を凝縮したようなソングライティングで「天才現る」と瞬く間に話題を巻き起こした弱冠18歳のシンガーソングライターだ。

シンリズム

ソロアーティストとして活動する彼だが、今回のライヴはギターに藤井謙二(The Birthday)、ベースに酒井由里絵(ex CureaL)、ドラムに小松シゲル(Nona Reeves)、キーボードに谷口雄(ex 森は生きている)という、凄腕ミュージシャン揃いのバンド編成。完璧なプレイで観衆を魅了していきながら、その一方で音楽というもの自体の愛くるしさをも感じさせるステージだった。

シンリズム

可愛らしいメロディの“手のなる方へ”からライブはスタート。「こんにちは、シンリズムです」と一言告げて、続く“放人主義”では、ゆったりとした横ノリのグルーヴに乗せ、アコースティック・ギターをかき鳴らしながら豊かな歌声を響かせる。ソウル、ファンク、ギター・ポップなど様々な音楽のエッセンスを吸収したセンスゆえ「若きポップ・マエストロ」とも称されるシンリズムだが、ステージを観るとその成り立ちが決して「頭でっかち」ではなく、いろんな音楽の心地よさを自然体で体現しているのが感じ取れる。

シンリズム

「今年から高校を卒業して東京の大学に行ってるんですけど、必修の授業が1限からあって。夜型なんで、朝、イヤですよね」

なんてMCではゆるい一面を見せつつ、後半は“春の虹”“心理の森”と軽快なポップ・ソングを披露。印象的だったのは、ところどころで見せる自然体な笑顔だ。そこからは、誰よりもまず彼自身が全身で音楽を楽しんでいることが伝わってくる。

シンリズム

ラストの“Music Life”では跳ねたビートに乗せて高らかに歌い、後半では藤井謙二がギターをひきまくり、CAVE STAGE全体をチアフルなムードで包んでライブは終了。ステージを降りる彼を大きな拍手と歓声が包んでいた。


撮影=Viola Kam (V'z Twinkle) レポート・文=柴 那典

セットリスト
『VIVA LA ROCK 2016』2016.5.28 さいたまスーパーアリーナ
CAVE STAGE  シンリズム

 
1.手のなる方へ
2.放人主義
3.春の虹
4.心理の森
5.MUSIC LIFE