話題の振付家アンディ・ブランケンビューラーがロイド=ウェバー処女作を演出

2016.6.9
ニュース
舞台

ミュージカル『ヨセフと不思議なテクニカラー・ドリームコート』 (C)Daniel A. Swalec


「トニー賞」は、2015年4月24日~2016年4月29日にニューヨーク・オン・ブロードウェイの劇場で正式にオープンした作品の中から全24部門が選ばれる、アメリカ演劇界で最も権威あると言われる賞。日本時間6月13日(月)に今年度の授賞式が行われる。5月に発表されたこのトニー賞の候補に、ミュージカル対象の全部門、13部門16ノミネートという史上最多の偉業を達成し、注目を浴びている作品こそ『ハミルトン』だ。その振付を手掛け、今アメリカで最も話題の振付家が、アンディ・ブランケンビューラーである。振付賞受賞の最有力候補と評され、人気を博している彼が手掛ける、ミュージカル『ヨセフと不思議なテクニカラー・ドリームコート』が、この夏日本で上演される。

ミュージカル『ヨセフと不思議なテクニカラー・ドリームコート』(C)田中克佳

『ヨセフと不思議なテクニカラー・ドリームコート』はロイド=ウェバーの処女作であり、また、アンドリュー・ロイド=ウェバー(作曲)とティム・ライス(作詞)という黄金コンビが誕生した記念すべき第一作でもある。二人はこの次に、あの『ジーザス・クライスト・スーパースター』を世に送り出したのだ。

ミュージカル『ヨセフと不思議なテクニカラー・ドリームコート』(C)田中克佳

『ヨセフと不思議なテクニカラー・ドリームコート』の再演にあたって巨匠アンドリュー・ロイド=ウェバーの全幅の信頼を得たブランケンビューラー。本作に続き、今年8月にブロードウェイで開幕する『キャッツ』再演においてもコラボレーションが続く。オリジナルをベースに、ブランケンビューラーが振付するのだ。

アンドリュー・ロイド=ウェバー、アンディ・ブランケンビューラー

『ヨセフと不思議なテクニカラー・ドリームコート』は言わば、この二人の話題のコラボを最速で日本で見られる機会である。この作品は、大変息の長い作品だが、ブランケンビューラーは、そこに新風を吹き込む。テンポよく展開し、ストリート、タップ、バレエなど様々要素を含んだ振付、そして小気味よいステージングで、ありとあらゆる味わいを鮮やかに楽しめる作品に仕上げた。

ミュージカル『ヨセフと不思議なテクニカラー・ドリームコート』(C)田中克佳

この新バージョンの最大の見所はなんと言ってもフィナーレの「メガミックス」であろう。本作に使用される楽曲をハイライト的に、約8分間にわたってキャストが歌い、踊るクライマックス。「作品が進むにつれて、観客はステージに登場する全てのキャラクターを好きになり、もっと長く彼らと居たいと思ってほしい!」というブランケンビューラーの想いがそこに詰まっている。

公演情報
ミュージカル「ヨセフと不思議なテクニカラー・ドリームコート」

■日程:2016年7月13日(水)~24日(日)
■会場:東急シアターオーブ
■作曲:アンドリュー・ロイド=ウェバー
■作詞:ティム・ライス
■演出・振付:アンディ・ブランケンビューラー
■出演:アメリカ・カンパニー ※生演奏/英語上演/日本語字幕付
■特設ページ:http://theatre-orb.com/lineup/16_joseph/top.html