『美術手帖』7月号で「2.5次元文化」特集 ”テニミュ”、”刀ステ”、"ペダステ"などの魅力を検証 

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2016.6.17
美術手帖2016年7月号表紙

美術手帖2016年7月号表紙

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本日6月17日(金)発売の『美術手帖』7月号では、『2.5次元文化 —キャラクターのいる場所』を特集する。

『2.5次元文化』とは、日本のマンガ、アニメ、ゲームを中心とするポピュラーカルチャーにおいて、注目を集めているライブ性や体験性の高い表現形態。例えば、ミュージカル『テニスの王子様』をはじめとする『2.5次元ミュージカル』や、声優がキャラクターとしてパフォーマンスをするコンサート、アニメやマンガ作品の舞台を訪れるコンテンツツーリズム、コスプレ、映画館での応援上映、SNSのキャラクターアカウントなど、現実と虚構、2次元と3次元のあわいに立ち現れる文化全体を指す。

本特集のPART1では『2.5次元舞台/ミュージカル』にフォーカスし、ミュージカル『テニスの王子様』を33ページにわたって特集する。松田 誠(エグゼクティブプロデューサー)、上島雪夫(オリジナル演出/振付)、三ツ矢雄二(脚本/作詞)、古田一紀(越前リョーマ 役)、三浦宏規(跡部景吾 役)、内海啓貴(日吉 若 役)らのインタビューから、『2.5次元ミュージカル』を牽引する本作品の魅力を解き明かす。さらに、5月に開催された『コンサートDream Live 2016』を撮りおろした、スペシャル・フォトページも収録。

ミュージカル『テニスの王子様』記事より © 許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト © 許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会 撮影=網中健太

ミュージカル『テニスの王子様』記事より © 許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト © 許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会 撮影=網中健太

また、今年5月に上演された、舞台『刀剣乱舞』を支えたスタッフ、キャストのインタビューも掲載。三日月宗近役を務めた俳優・鈴木拡樹をはじめ、小坂崇氣(ニトロプラス代表取締役)、末満健一(脚本/演出)、惠藤高清(衣裳)が登場。原作ゲームの世界をいかにして演劇として表現するか、その舞台裏が語られる。

舞台『刀剣乱舞』記事より © 舞台『刀剣乱舞』製作委員会

舞台『刀剣乱舞』記事より © 舞台『刀剣乱舞』製作委員会

さらに、様々な舞台作品に出演する俳優・植田圭輔、舞台『弱虫ペダル』の演出・脚本を務める西田シャトナーなど、2.5次元舞台をひもとくキーパーソンのインタビューや、2.5次元舞台を多角的に分析・考察する論考も掲載されているとのこと。

7月号特集扉 ©渡辺航(週刊少年チャンピオン)2008/「弱虫ペダル」GR製作委員会2014 ©渡辺航(週刊少年チャンピオン)/マーベラス、東宝、セガ・ライブクリエイション

7月号特集扉 ©渡辺航(週刊少年チャンピオン)2008/「弱虫ペダル」GR製作委員会2014 ©渡辺航(週刊少年チャンピオン)/マーベラス、東宝、セガ・ライブクリエイション

特集のPART2では『2.5次元文化領域』と称される、キャラクター文化の諸相を紹介する。今年大きな注目を集めている、劇場版『KING OF PRISM by PrettyRhythm』の応援上映に着目し、菱田正和監督のインタビューと、論考をあわせて掲載。加えてさらに領域を広げ、『コンテンツツーリズム』『アイドル×声優』『コスプレ』などのキーワードごとに、2.5次元文化を解説する。

アニメ・漫画作品の舞台化という定義から拡大をみせている『2.5次元文化』。その勢いは衰えるどころか、ますますの盛り上がりを見せている。美術・アートと長年向き合ってきた『美術手帖』が、2.5次元をどのような文化として位置づけ、語るのか、見逃せない一冊となっている。

 

[特集内容]
2.5次元文化
——キャラクターのいる場所

【PART1】2.5次元舞台/ミュージカル
●STAGE1 ミュージカル『テニスの王子様』

「テニミュ」という魔法の国のつくり方
インタビュー
・エグゼクティブプロデューサー 松田 誠
・オリジナル演出/振付 上島雪夫
・脚本/作詞 三ツ矢雄二
・古田一紀(越前リョーマ 役)
・三浦宏規(跡部景吾 役)+内海啓貴(日吉 若 役)

●撮りおろしスペシャル・フォト
MUSICAL THE PRINCE OF TENNIS CONCERT
Dream Live 2016

●SATGE2 舞台『刀剣乱舞』
「刀剣男士」に心を宿す
インタビュー
・ニトロプラス代表取締役 小坂崇氣
・鈴木拡樹(三日月宗近 役)
・脚本/演出 末満健一
・衣裳 惠藤高清

●STAGE3 インタビュー:2.5次元をめぐる声
・植田圭輔 俳優が語る、キャラクターとして生きる意味
・西田シャトナー 演出家が語る、キャラクターに近づくための試行
・片岡義朗×やまだないと プロデューサーとマンガ家が語る、2.5次元ミュージカルの原体験

●STAGE4 論考:3つの視点から読む2.5次元
・2.5次元ファンの舞台の見方~宝塚ファンとの比較から~ 東園子=文
・マンガと2.5次元 『弱虫ペダル』におけるキャラクター生成のメカニズム 岩下朋世=文
・2.5次元、僕らの新しいスポーツ ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」 上田麻由子=文

【PART2】「2.5次元文化領域」
加熱するキャラクターカルチャー最前線

●2.5次元文化領域MAP
イマジネーションとのインタープレイ  ~2.5次元文化領域の射程~
須川亜紀子=文

●CASE STUDY
・応援上映
劇場版『KING OF PRISM by PrettyRhythm』
インタビュー:監督・菱田正和
論考:「コールアンドレスポンスの妙技」 石岡良治=文

・キャラ声優ライブ 川村覚文=文
・アイドル×声優 上田麻由子=文
・キャラSNSアカウント 鎗水孝太=文
・コンテンツツーリズム 張慶在=文
・コスプレ 中村仁=文

●SPECIAL TALK
キャラクターと「わたし」が出会う0.5の場所
対談:川口晴美(詩人)×岩川ありさ(文学・クィア批評)

 

 

書籍情報
美術手帖7月号

発売日:6月17日(金)
定価1600円+税
発行元=美術出版社
『美術手帖』公式サイト http://www.bijutsu.press/books/magazine/bt/
Amazonサイト http://amzn.to/1XBmtBx

 

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