新国立劇場次期芸術監督、オペラ部門に大野和士、演劇部門に小川絵梨子
2016.6.22
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大野和士・大原永子・小川絵梨子 (新国立劇場公式サイトより引用)
新国立劇場は6月21日、2018/2019シーズンからの芸術監督予定者として、オペラ部門に大野和士(おおのかずし)、演劇部門に小川絵梨子(おがわえりこ)、また舞踊部門に大原永子(おおはらのりこ・再任)を、新国立劇場運営財団理事会にて決定したと発表した。大野・小川は2018年8月31日は芸術参与に就き、同年9月1日より4年間(022年8月31日まで)、芸術監督を務める。大原は現芸術監督任期が2022年8月31日まで延長される。
なお、同理事会では、尾﨑元規の理事長再任も決定した。
【芸術監督予定者&再任者プロフィール】
オペラ部門 次期芸術監督予定者 大野和士(おおのかずし)
1960年、東京生まれ。東京藝術大学卒。ピアノ、作曲を安藤久義氏、指揮を遠藤雅古氏に師事。バイエルン州立歌劇場にてサヴァリッシュ、パタネー両氏に師事。1987年にイタリアの「トスカニーニ国際指揮者コンクール」優勝。90-96年クロアチア、ザグレブ・フィル音楽監督。96-2002年ドイツ、バーデン州立歌劇場音楽総監督。92-99年、東京フィル常任指揮者を経て、現在同楽団桂冠指揮者。02-08年ベルギー王立歌劇場(モネ劇場)音楽監督。08年9月よりフランス国立リヨン歌劇場首席指揮者。12-15年イタリアのアルトゥーロ・トスカニーニ・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者。15年より東京都交響楽団音楽監督およびバルセロナ交響楽団音楽監督。93年第1回渡邉暁雄音楽基金音楽賞、同年に平成4年度芸術選奨文部大臣新人賞、97年出光音楽賞大賞、02年に第1回齋藤秀雄メモリアル基金賞、09年には第39回エクソンモービル音楽賞を受賞。06年大野和士指揮モネ劇場オペラ公演がフランス批評家大賞、ヨーロッパ大賞をダブル受賞。07年平成18年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞。08年紫綬褒章受章。10年サントリー音楽賞、日本芸術院賞ならびに恩賜賞受賞。16年1月には15年度朝日賞を受賞。文化功労者。
舞踊部門(再任)大原永子(おおはらのりこ)
1943年、東京生まれ。橘秋子、牧阿佐美、アレクサンドラ・ダニロワ、イゴール・シュベッツォフに師事。橘バレエ学校を卒業後、橘バレエ団を経て1956年、牧阿佐美バレヱ団結成と同時に入団。62年に『白鳥の湖』の主役に抜擢され、以後同団のプリマ・バレリーナとして古典、創作を問わず数多くの作品に主演する。71年にアメリカに留学し、74年に渡英。ニューロンドンバレエからロンドン・フェスティバル・バレエ、さらにスコティッシュ・バレエへと移籍。77年、スイスのバーゼル・バレエに一時在籍した後、78年に再びスコティッシュ・バレエに戻り、96年までプリンシパル・ダンサーとして活躍。72年舞踊批評家協会賞、82年芸術選奨文部大臣賞、91年服部智恵子賞を受賞。95 年よりスコティッシュ・バレエでコーチを務める。97年には大英勲章(OBE)を日本人アーティストとして初めて授与された。2004年紫綬褒章、12年橘秋子賞特別賞、14年旭日小綬章受章。1999年より新国立劇場バレエ団のバレエ・ミストレスを務め、2010年に同団の監督補に就任。14年9月新国立劇場舞踊芸術監督に就任。
演劇部門 次期芸術監督予定者 小川絵梨子(おがわえりこ)
1978年、東京生まれ。2004年、アクターズスタジオ大学院演出部卒業。06-07年、平成17年度文化庁新進芸術家海外派遣制度研修生(在ニューヨーク)。主な受賞歴に2010年第3回小田島雄志・翻訳戯曲賞、12年第19回読売演劇大賞(杉村春子賞・優秀演出家賞)、13年第48回紀伊國屋演劇賞個人賞、第16回千田是也賞、14年第21回読売演劇大賞(優秀演出家賞)、15年第41回菊田一夫演劇賞などがある。最近の演出作品としては、11年『夜の来訪者』『プライド』、12年『暗いところからやってくる』、13年『ピローマン』『帰郷-The Homecoming』、14年『ヒストリーボーイズ』『ロンサム・ウエスト』『暗いところからやってくる』、15年『スポケーンの左手』『RED』『夜想曲集』『ユビュ王』など。また『今は亡きヘンリー・モス』『スポケーンの左手』『RED』などの翻訳も手がけている。新国立劇場では13年『OPUS/作品』(M.ホリンガー)、14年『星ノ数ホド』(N.ペイン)を演出。15年『ウィンズロウ・ボーイ』(T.ラティガン)の翻訳を手がけ、17年『マリアの首』(田中千禾夫)演出予定。