自分そっくりな人間が殺人事件に関わっていたら？ フランスの新鋭が描くサイコロジカル・スリラー『アナザー』予告編

7月18日公開の映画『アナザー』の予告編が公開された。

『アナザー』は、フランスのバンド・デシネ（漫画）作家でもあるジョアン・スファール監督の最新作。スファール監督は、2010年に脚本も手がけた『ゲンスブールと女たち』でデビュー。同作でフランス最高の映画賞・セザール賞で作品賞を含む8部門でノミネートされ、最優秀新人監督賞を受賞している。2011年には自身が原作の漫画『ラビの猫』をアニメ映画化し、同賞の最優秀アニメ作品賞も受賞。独創的な映像表現と力強いストーリーテリングで注目される新鋭監督である。

『アナザー』はそんなスファール監督が、ミステリー界の巨匠セバスチアン・ジャプリゾのベストセラー小説『新車の中の女』を映画化した作品。『新車の中の女』は日本でも浅丘ルリ子主演でドラマ化されるなど、世界的に親しまれている人気作だ。主人公の女性が旅先で自分そっくりな人間の存在を知り、いつの間にか身に覚えのない殺人事件に巻き込まれていくサイコスリラーである。
 

公開された映像では、主人公の女性ダニーがトランクから死体を発見したり、覚えのない疑いをかけられる不穏なシーンが次々と登場。終盤には、謎の人物に襲われたり、ショットガンを撃つバイオレンス描写も。ダニーが自分自身すら疑い始める、サスペンスフルな展開が繰り広げられる。
 

主人公のダニーを演じるのは、『サンシャイン／歌声が響く街』の若手女優フレイア・メーバー。そのほかにも、フランスを代表する音楽プロデューサーでありながらホラー映画『ザ・パック 餌になる女』にも出演するバンジャマン・ビオレや、『ニンフォマニアック』でシャルロット・ゲンズブール演じる色情狂ヒロインの若き日を演じて注目されたステイシー・マーティンなど、個性豊かなキャストが集結している。

映画『アナザー』は7月18日(月・祝)より、新宿シネマカリテほか順次公開。