P★リーガー列伝 Vol.3「道産子アスリート 寺下智香」

2016.7.11
インタビュー
イベント/レジャー

寺下 智香(てらした・ちか) プロ ©P★LEAGUE実行員会

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BS日テレ『ボウリング革命 P★LEAGUE』のレギュラー放送が、2015年4月で10年目を迎えた。P★LEAGUEの「P」にはPretty(キュート)、Performance(魅せる)、Passion(情熱的な)、Power(力強い)、Perfect(300点GET)という5つの意味が込められている。 出場するP★リーガーは、その5つのキーワードを象徴するかのように、技術、体力、美貌を兼ね備えた女性アスリートばかりだ。SPICEでは、このP★LEAGUE10周年を記念し、P★リーガー24名に単独インタビューを敢行。今回は、北海道が生んだボウリング界期待のホープである"道産子アスリート"寺下智香プロが登場してくれた。

©P★LEAGUE実行員会

 

――寺下プロはP★LEAGUE初の道産子P★リーガーでいらっしゃいます。現在も北海道にお住まいなんですよね。

はい、札幌です。

―P★LEAGUEの収録会場は神奈川県の川崎グランドボウルですし、大会も本州が多いですよね。北海道在住のプロボウラーとしてハンディを感じることはありますか。

大会もそうですし、チャレンジマッチも北海道以外が多いので移動は大変ですね。あと、もう慣れていますけど、北海道なので雪に悩まされることは多いです。クルマよりはるかに高い雪の壁ができて道路が一方通行になった影響で、勤務先のボウリング場へ行くのにも、30分かかるところを1時間みないといけなかったり。

―それでも北海道を離れることは考えていないのでしょうか。

はい。家族もいるし、応援して下さる方もたくさんいますから。あと、やっぱり食べ物がおいしいので離れられません(笑)。スープカレーとか大好きなんです。だから、理想としては北海道の中でボウリングが盛り上がるような環境が作れたらいいですね。

―北海道に女子プロボウラーは何人くらいいらっしゃるんですか?

2年前にプロテストに合格した時は私が3人目だったんですが、今は6人いますね。今年合格した子は、16歳の現役女子高生です。

―P★LEAGUEでも公式戦でも活躍する寺下プロの影響は大きいかもしれませんね。

だとしたら嬉しいです。私みたいになりたいという北海道発のプロボウラーがもっともっとたくさん出てくればいいなあと思います。

 

―北海道でスポーツというと、どうしてもスキーやスケートのイメージがありますが、寺下プロはなぜボウリングに興味を持たれたのでしょうか。

高校までずっとスキーの授業があったんですけど、あまり魅力を感じなくて。ボウリングはお父さんが趣味でやっていた影響で、最初は遊び感覚でやっていたんです。真剣にやり出したのは、中学1年生でマイボールを作ってもらってからですね。

―では、プロになろうと思ったきっかけは?

やっぱりP★LEAGUEの影響が一番大きいです。「女子プロボウラーってカッコいいな、あれに出るためにはプロにならなきゃいけないな」と思ったのが、プロを意識しだしたきっかけでしたね。あとは、プロになって頑張ればお金を稼げるなと思って。私のお父さんは仕事を掛け持ちして、ボウリングをする私にすごく投資をしてくれていたので、早く恩返しがしたかったんです。

―親孝行ですね。寺下プロの今の活躍を見て、お父さんも喜んでいるのではないでしょうか。

喜んでくれていると思います。でも同時に「こんなにハマるとは思わなかった」って、よく言われます(笑)。

―ちなみにP★LEAGUEを見始めた頃、憧れていたP★リーガーはいますか?

最初にお手本にしたのは松永裕美さんです。そこから姫路麗さんとか、大石奈緒さんにも憧れました。いろんな方の投球を見て、たくさん真似しましたね。本当に憧れの人たちだったので、こうして今一緒に闘っているのがまだ慣れなくて……夢みたいです。

―寺下プロはプロデビューした年と同じ、2014年にP★LEAGUEデビューを果たしました。以来、回を追うごとに女子力が上がっている気がします(笑)。

いえいえ、そんなことないです。でも、やっぱりたくさんの方から見られるようになったので、ネイルも行くようになりましたし、美容室にも月に一度は行きます。もともとがボーイッシュすぎるほどだったので、前よりは女子っぽくなったとは思います(笑)。P★LEAGUEに出させていただくからには、それなりにきれいにしないと……と。

―最もこだわっているのは、どんなところですか?

体を絞るということですかね。私、E-girlsが大好きなんですけど、E-girlsってただ単に痩せているだけじゃなくて、筋肉質で引き締まった体をしているんですよね。ああいう体になれたらと。ジムのトレーナーさんと相談しながら、脂肪を落として筋肉をつけるよう頑張ってます。最近は下半身が安定してきて、最後にしっかりと踏み込めるようになってきたので、ボウリングにもいい影響が出てきていると思いますね。

―近い将来、P★LEAGUEで露出の高いコスチュームで肉体美を披露する……ということも?

いや、それはちょっとキャラが(苦笑)。「脱いだら実は……」みたいなのがいいですね。そういう自己満足でいいです(笑)。

 

―公式戦ではデビュー2年で早くも2勝をあげました。昨年は、横浜DeNAベイスターズの山崎康晃選手らと並んで、日本プロスポーツ大賞新人賞にも選出され、まさにボウリング界期待のホープとなっています。

嬉しいですよね、そうやって言ってもらえるのは。でも、まだまだ上に行けるな、とも思います。ずっと活躍し続けているベテランの方たちって本当にすごいので、私たちの世代も頑張らなきゃいけないなと思いますね。

―ところで、よく質問されると思うのですが……昨年の『ROUND1CupLadies2015』で初優勝された時の賞金400万円の使い道を聞かせてください。

はい、いっぱい答えましたね(笑)。おじいちゃんに4Kテレビと冷蔵庫を買ってあげました。あと、お父さんにはお小遣いをちょっとあげて、自分にもちょっと高いカバンを買いました。残りは貯金ですね(笑)。

―プロで稼いで家族に恩返しをしたいという夢が叶いましたね。

そうですね。ボウリングって稼げないというイメージを持っている方がほとんどだと思うので、ああいう大会がいっぱい増えるといいなあと思います。これまでのイメージを変えられるように今後も頑張りたいですね。

―では、最後にこれからの目標を教えてください。

公式戦では最低でも年に1回は優勝していきたいです。本当に難しいですけど、目標は高く持ちたいなと。また、P★LEAGUEでの目標はもちろん初優勝です! 先輩がたくさんいると緊張しますが、今年こそはという気持ちは強く持っていますので、応援していただけたら嬉しいです。

 

 

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イベント情報
第39回 ジャパンオープンボウリング選手権

開催日:11月3日(木・祝)~11月6日(日)
会場:稲沢グランドボウル (愛知県)

 

プロフィール
寺下 智香

1994年8月16日生まれ、北海道出身
SDエンターテイメント(株)/サンブリッジ所属
JPBA47期生
JPBA公認パーフェクト 1回

P★LEAGUEオフィシャルサイト:http://www.p-league.jp/
寺下 智香公式twitter:https://twitter.com/chikasdent507