初体験! 初心者・シマザキ、夜の苗場を徘徊する
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幻想的に微妙な表情を浮かべるシマザキ
一年ぶり二度目の参加となったフジロック、昨日はそつなく各ステージを堪能し何事もなく一日を終えました。さあ、ホテルに戻って明日の支度でも……と一息ついたのもつかの間。
恐怖の宣告
初心者シマザキのゆとり的思考をいち早く察した風間大先生からの指令により、苗場で夜更かしすることとなったので、その模様をお届けします。
「夜はがっつりお酒飲む人も多いだろうし、ちょっと昼とは様子が違うかもね」と脅されつつ、まずは手始めにGYPSY AVALONで乾杯を。ここでは店員さんもお昼の陽気さとはまた違ったハイテンションさ(出来上がっているともいう)を醸し出し、お互いの一日の健闘を称える「同志感」を醸しながら、一緒に乾杯しちゃうんですね。いい顔!
シマザキは飲めません
そして何気なく座った丘でも、夜のフジロックならこんなに素敵な仕上がりに。※この時、風間大先生はお尻の健康について熱弁しています。
遠い目で熱弁
このあたりから、夜のフジロックのフォトジェニックさに気がついたシマザキは覚醒を始めます。
ところどころに夜ならではの雰囲気を演出する仕掛けが
なんともいえない顔です
いくつかのステージも観ました。日中に見たTRAVISのパフォーマンスでは、太陽に少しの雲がかかっていて、そんな天然の演出効果が彼らの魅力を引き出しているように感じたのですが、夜のSquarepusherのパフォーマンスでは、初めてその感覚が確信へと変わりました。
Suquarepisherが深夜のWHITE STAGEを震撼させる
夜から深夜にかけての心地よい疲労感、アルコール、薄暗いステージに妖しく踊る光のアート。すべての羞恥心もどこかへと去り、身体いっぱいに刻むビートが時を忘れさせます。私の知らないフジロックの世界を垣間見た瞬間です。
私が普段触れている演劇やミュージカルなどの完成された演出にも、もちろんその時々での感動が存在しています。しかし、ここでの演出は天候であり、時間帯であり、行き来するフジロッカーたちであり、絶え間なく変化しているのです。そして、ことフジロックにおいては、ステージをはじめ多岐に渡るジャンルの人々が入り交じることによってどこにもないオリジナリティが生まれています。
その様々な要素が化学反応を起こしあい、「ああ、今の感じ最高!」と興じるこの刹那的な瞬間こそが、多くのフジロッカーを陶酔させる理由の一つであるのだと気がついた、そんな夜のステージでした。
テントの中はこんな感じ
他にも、THE PALACE OF WONDERでのパフォーマンスや熱気溢れるテント内のアダルトな空気を堪能し、気が付けば深夜の3時。ここでシマザキらしからぬ感想を述べたいと思います。
「めちゃめちゃ楽しかったです!!!!!」
「夜のフジロック」ときくとディープで、一見敷居が高いようにも感じられますが、おそらく日中よりも「感覚的」であり、初心者でも入りやすい部分が少なからずあるように思います。ただ、はしゃぎすぎて次の1日を無駄にすることのないようにお気をつけください。
こうして、帰路の途中には想定外の場所で眠りにつくフジロッカーたちに心底ビビりながらも、シマザキはまた一つ大きくなっていったのでした。