中村獅童の全身白タイツ姿に宮藤官九郎が大笑い『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』舞台挨拶

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2016.7.24
中村獅童・宮藤官九郎「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」 

中村獅童・宮藤官九郎「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」 


宮藤官九郎監督最新作、長瀬智也・神木隆之介出演『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』が、7月23日時点で累積観客動員数98万人超、興行収入は12億8987万2200円と、もう少しで13億の大台に乗るという、まさに「鬼ヒット」となっている。
7月24日(日)、ヒューマックスシネマ池袋にて記念の舞台挨拶が催され、宮藤監督と、劇中で“がまん汁”という衝撃の役どころで出演した歌舞伎俳優・中村獅童が登壇した。

舞台挨拶冒頭、「道路が混雑しており、獅童の到着が遅れている」というアナウンスが司会から入り、まずは宮藤だけが登壇。「“がまん汁”ってのは先に出るものなんですけどね(笑)。本当に間に合わない時はこの場から電話をしてみようかと」という宮藤。“がまん汁”の詳しい話は本人が来てから……ということで、無難なトークをしていると、スタッフから「到着しました」というカンペが。

冒頭は普通にトークをしていた宮藤官九郎

冒頭は普通にトークをしていた宮藤官九郎

改めて獅童を呼び込むと、白塗りの顔に全身白タイツ姿、腰にはTYTDのスタッフTシャツを着用という衝撃的な姿が! 実は、宮藤を驚かせたいという獅童たっての希望で行われたサプライズ企画。獅童は到着が遅れるどころか、“がまん汁”の姿で登場するために16:40(舞台挨拶の1時間前)から劇場入りしてひそかに準備していたのだった。この姿に宮藤は膝から崩れ落ちて大笑い。「この全身白のタイツは妻がインターネットで買ってきました」と嬉しそうに語る獅童。「全身タイツを初めて来たんですが、透けちゃうのはマズイなと思ってTシャツを“履いて”みました。逆さにして両袖に両脚入れてるんですよ。これを今年は流行らせたいです」

1時間かけて準備しました!

1時間かけて準備しました!

獅童の姿にクドカン大爆笑!

獅童の姿にクドカン大爆笑!

白塗りに加え、グリッターもいっぱい塗ってキラキラに。ヒゲは自前です!

白塗りに加え、グリッターもいっぱい塗ってキラキラに。ヒゲは自前です!

逆さにTシャツを着る場合は、Lサイズがよいそうです。お試しください!?

逆さにTシャツを着る場合は、Lサイズがよいそうです。お試しください!?

獅童は本作出演について、「“がまん汁”役なんて一生にそう何度もできる役ではないと思って嬉しかった。昔、監督と話をしていたとき『いつかは獅童くんが主役の映画を撮りたいね』って言ってくれたので、今は役者としての我慢のしどころです」と語り、役作りのポイントについては、「先走り感と透明感を意識しました」とコメント。これには宮藤も観客も大笑い。とはいえ、4日前に妻と自腹で映画館で本作を観たときには「とても複雑な気持ちになった」と苦笑い。

撮影当日の事に話が及ぶと、宮藤は「現場に獅童が来た時に『あ、本当に来ちゃった。どうしよう』と苦笑。実は何十台ものカメラが獅童の周りに配置され、同時に撮るという、日本でもあまりやったことのないハイテクな撮影をしたとのこと。「でも、獅童さんがこの役をやってくれる、といってくださるまで、『この役、どうしよう』と思っていた。他にできそうは人が誰も思いつかなかった。ある意味主役みたいなもんです」と語っていた。

これについて獅童は「昔、『ピンポン』という映画でマトモな役をやらせていただいたが、その後、ドラマ『木更津キャッツアイ』で犬島という役をやったあたりからおかしくなってきた(笑)」と、宮藤作品での変遷を語る。今後の出演について「こんな役をやったあとは、もう人間が出てこない作品でしょうね。『ファインディング・獅童』とか」という宮藤の言葉にすかさず「ご期待ください!」と返し、さらに笑いを取っていた。

中村獅童・宮藤官九郎「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」 

中村獅童・宮藤官九郎「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」 

その後は、観客との質疑応答タイムに。ネタバレのため詳細は伏せるが、「……の場面で死神(尾野真千子)は近藤(長瀬演じるキラーKの現世)の歌をすでに知っていたのか?」「じゅんこ(皆川猿時)はどうして地獄にいるのか?」「天国のイメージは監督が持つイメージなのか?」「邪子(清野菜名)は、タイプではないはずの大助(神木)のどこに惚れたのか?」など、本作を何度も観たファンならではの細かい質問が寄せられた。

獅童の役どころについて、奥さんにはどう説明したのか?という質問については「奥さんは宮藤さんのファンなので、映画のお話をいただいた、といったらすごく喜んでくれたんですが……役の話をしたら苦笑いしていた」と返す獅童。

中村獅童・宮藤官九郎「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」 

中村獅童・宮藤官九郎「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」 

最後に、年若い観客から「どうしてこの映画を作ろうと思ったんですか?」という素直な質問が寄せられると、「ふざけている場合じゃなかった!」と笑いつつ、宮藤は「死ぬとか生きるとかを扱ったコメディを作りたかった。ゲラゲラ笑いながら何回も観ているとだんだん飽きてきて、そのうちマジメなことを考えだすと思う。死んだらどうなるんだろう、と。死んだらあんなところに行くんだ、と思えば死ぬのも怖くない……そういう映画を作りたくて地獄をテーマに作った」と真剣に答えていた。

舞台挨拶の最後に行うフォトセッションの時には「せっかくだから観客のみんなも撮っていいよ!」と獅童から嬉しい発言が。客席からのシャッター音が鳴りやまぬ中、最後まで笑顔でファンに応える獅童と宮藤だった。

公開メイク直し。そんな時もピースサインで観客を楽しませる中村獅童

公開メイク直し。そんな時もピースサインで観客を楽しませる中村獅童

カメラ目線、ありがとうございました!

カメラ目線、ありがとうございました!

 
上映情報
映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』

■公開: 2016年6月25日(土)より全国公開
■監督・脚本:宮藤官九郎
■出演:
長瀬智也、神木隆之介
尾野真千子、森川葵
桐谷健太、清野菜名、古舘寛治、皆川猿時、シシド・カフカ、清
古田新太
宮沢りえ
■映画公式サイト:TooYoungToDie.jp

 

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