ムッシュ・モウソワール第二回来日公演『レッド・ジャケット』千穐楽公演を限定配信する「ルッキュ・モウソワール」実施

今年（2016年）5月、好評のうちに幕を閉じたムッシュ・モウソワール第二回来日公演『レッド・ジャケット』。同公演の千穐楽公演を「ルッキュ・モウソワール」として、自由視点でズームが楽しめるPC・スマホ向け動画サービス「ルッキュ」で期間限定の配信をおこなうことが決定した。

ムッシュ・モウソワールとは脚本・演出家 西田シャトナー伯が生み出した妄想をテーマにした新しいフェイクコメディシリーズ。“フランスで発祥した歴史ある由緒正しき妄想演劇を日本語の堪能なフランス貴族たちが妄想の限りを尽くして表現する”という設定のもと、昨年の第一回来日公演『ブラック・ジャケット』に続き、新作となる第二回来日公演『レッド・ジャケット』が上演された。

『レッド・ジャケット』の物語は、瀕死の男（平野良伯）、外へ出たがる男（宮下雄也伯）、中に居たがる男（佐藤永典伯）、軍人（オラキオ伯）、そして化け物（滝川英治伯）の5人の男たちが、とある小さな部屋に追い込まれ、ここから脱出するために様々なたとえ話をくりかえすことで展開していく。彼らは生き延びる方法についていつまでもたとえ話を続けるもなかなか実行する勇気がない。たとえ話を頼りに果てしなく意見を戦わせ続ける彼らは、次第に現実と妄想の世界があいまいとなり……クライマックスには彼らの驚きの事実が明らかとなる。

今回の配信は公演DVDの発売に先駆けての期間限定となる。上演中、舞台上を一度もはけることなく繰りひろげられる緊張感あふれる役者たちの演技がムッシュ・モウソワールの最大のみどころ。

◆ムッシュたちからのコメント◆

平野良 伯
５人とも舞台上にずっといるし、それぞれの感情や思考がバラバラだからピックアップされている人（セリフがある人）以外の人の表情とかも凄く見所だと思います。結果がわかってからまた見ると、だからこんな顔しているんだとか。僕のここを見てはやっぱりラスト宮下伯と二人になった辺りからの心のグラデーションを感じてもらえると嬉しいです。独りは寂しいものです。

滝川英治 伯
いつも以上に破天荒にやらせて頂きました。どこからどこまでがモウソウでどこからどこまでがボウソウなのかを楽しんで笑

宮下雄也 伯
シャトナーさんの世界に男五人がそれぞれの魂ぶつけて生きています。観て欲しい所は、俺と平野良の関係です。演劇スタイルも性格も真逆の俺達だからできた会話だと思うので、是非観て欲しい！

佐藤永典 伯
舞台はやはりナマモノだと改めて感じる事ができ、この作品があったからこそ
シャトナー伯そして尊敬するキャストスタッフの皆さんにも出逢えることができました。僕自身思い入れがとても強い作品です。個人的に言っておきたい事は、死を恐れない。死を恐れない。死を恐れない。この言葉を頭の片隅において見始めてみてください！

オラキオ 伯
毎日が千秋楽のような公演だった…あえて僕だけのことで言うならラストシーン！宮下伯を見つめる僕の表情にクローズアップ！

西田シャトナー 伯
日本の皆さんに、『レッド・ジャケット』をルッキュ・モウソワールとしてお届けできることをとても嬉しく思っております。
私のおすすめの楽しみ方は、お好きなワインを用意してから見始めて、見終わったあとに一緒に乾杯するというスタイルです。妄想の物語で熟成された味をお楽しみいただけると思います。（ワインがなければジュースでもお茶でも大丈夫です）
全員がそれぞれに濃密な演技を２時間、渾身の集中力で続けていますから、ルッキュの良さを使って、５人のうち誰かに注目してみるのも面白いですね。私は、全員分、５回見るつもりです！

©ムッシュ・モウソワール第二回日本公演実行委員会