the peggies 満員のclub asia、2度目のワンマンで鳴らされた、高らかな“勝利宣言”

2016.8.1
レポート
音楽

the peggies

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宣戦フ告 vol.5 ~ペギーズ真夏の勝利宣言!!!~ 2016.7.28 渋谷 club asia

the peggiesが自主企画ライブにつけているタイトル『宣戦フ告』。実は通し番号は「途中で、あれ、何回目だっけ? 分かんなくなっちゃったね」(北澤ゆうほ(Vo/G))ということが何度もあったので、実はもっとやっていて、適当なんだそう。そんな本当は5回目ではない『宣戦フ告 vol.5』で、the peggiesはタイトル通りに自分たちの音と存在を存分に刻みつけてくれた。

7月28日、会場となった渋谷club asiaは満員。the peggiesは2度目のワンマンにして、初めて自主企画をSOLD OUTさせることに成功した。これは彼女たちの音楽がより多くの耳に届き始めている事実であり、実際、のちに「初めてきた人?」という質問を投げかけた際には1/3ほどの手が上がった。そんな初見のオーディエンスが「どんなライブをするのだろう」と待ち受ける会場に、「ピンポンパンポーン」と口頭の効果音からはじまる北澤の影アナが流れ、そしてそのままコール&レスポンス、登場した3人は音に合わせてステップを踏んだあと謎の決めポーズ、という意表をついた緩めのスタートとなった。1曲目は「ボーイミーツガール」だ。北澤が一人でギターを弾きながらしっとりと出だしを歌い、バンドINで一気に力強く開けるサウンド。ストレートなメッセージをキュートに歌い回す「メロディーメーカー」、クラップに乗って届けられた軽快なロックンロール「どきどき☆レボリューション」と続く。

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3ピースのバンドには、テクニックと音響を駆使して3人とは思えないステージを展開するタイプと、最小編成ならではのシンプルな構成ゆえのバンド感あるロックで生身のアンサンブルを聴かせるタイプ、大きく2パターンある。彼女たちは後者であることは間違いなく、その中でもかなり音数を絞ったアレンジにしている曲もあるのだが、ドラム・大貫みくとベース・石渡マキコがかなり図太くパワフルなプレイを安定して展開するため、音が薄くなったり寂しくなったりしない。北澤の歌声もウィスパーからシャウト、ファルセットまで駆使して表情豊かなので4番目の楽器といえる役割も果たしている。可愛くみせたいところ、ファンキーに攻めたいところ、カッコよく決めたいところを、それぞれの方向に100%振り切ってくれるところも、聴く者を飽きさせない。

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特に、キュート方向に向いたときの北澤の破壊力はなかなかで、「ときめき♡シンフォニー」あたりは可憐さとある種のあざとさが極まっている。ここ最近こういったボーカリストってあまりいなかった気がするし、それこそJUDY AND MARYくらいまで遡ってしまうのではないか。それを今、20歳のバンドに観られることがとても新しい。そういえばジュディマリにも「motto」っていう曲があったし、「JAM」なんてバンド名そのまんま。……それは考えすぎか。

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かと思えば、ぐるぐるまわる模様を映し出す照明効果も相まってサイケな雰囲気の「ATOM」では、変則的な_拍子や展開をポップにまとめるという冒険もしているし、「花」などはブルースに通じるゆったりとしたテンポに乗ってグッドメロディを堂々と届けてくれたりと、音楽的素養の豊富さ、引き出しの広さもしっかりと感じさせてくれた。曲に応じて変幻自在に立ち回る北澤に対して、クールに淡々と弾きながら、たまに大きなアクションを繰り出す石渡の佇まいも良い。ベースの位置がやたら低いのも高ポイントだ。大貫は後ろの方で観ているとオーディエンスに隠れてしまうくらい小柄にもかかわらず、非常にパワフル。アンサンブルの安定感と安心感は彼女に寄与するところが大きい。

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中盤へと進むにつれてオーディエンスの反応もどんどん大きくなり、「ちゅるりらサマフィッシュ」での“スイカワッショイ”や、「僕らの戦争」での”戦争!”コールで大いに盛り上がる。「まだどの音源にも入っていない、私たちの一番新しい曲」として披露された新曲でも多くの手が上がり、体を揺らす姿が見られた。ちなみにこの曲、キラキラとしたギターに少しセンチなメロディ、三位一体の疾走感は浸透力抜群で、音源化が待ち遠しい限りだ。

本編をしっとりと「ヘルズ」で締めたあと、アンコールに登場した3人は、「中学3年生の北澤ゆうほの、ピュアな気持ちが存分に詰まった名曲なので、これを気に愛していただければと思います」と、最近はライブでやっていなかったという、ペギーズとしての初めての曲「アイラブユー」を披露。甘酸っぱさ全開、ちょっぴりエモくてとびきりポップな、まさしく今に通じるバンドの原点をみせてくれた。最後は突き抜けるような歌声で放たれた「グライダー」。最新アルバム『NEW KINGDOM』のリードトラックにして、ペギーズの快進撃を加速させたこの曲に、フロアが今日一番の盛り上がりをみせる中、3人は笑顔で2度目のワンマンを終えた。

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そういえばライブタイトルの『宣戦フ告 vol.5』にはサブタイトルが付いていて、それは“ペギーズ真夏の勝利宣言!!!”というもの。勝利宣言とは何を意味するものなのか、それはこの日のライブ中に発表された、以下3つの嬉しい報せだ。
①10月にシングルがリリースされること
②12月に初の大阪ワンマンが決定したこと
③同じく12月、渋谷QUATTROでの東京ワンマンが決定したこと
いやいや、宣戦布告とか言いながら、早くもガンガン攻勢に出てくるじゃないか、the peggies。先手必勝で畳みかける電撃作戦といったところか。今年後半戦、ガールズバンドという枠を超えて、ロックシーン全体からみても存在感が増していきそうな彼女たちから、しばらく目が離せそうにない。


レポート・文=風間大洋

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セットリスト
宣戦フ告 vol.5 ~ペギーズ真夏の勝利宣言!!!~ 2016.7.28 渋谷 club asia
1. ボーイミーツガール
2. メロディーメーカー
3. どきどき☆レボリューション
4. MOTTO
5. JAM
6. ATOM
7. 花
8. ときめき♡シンフォニー
9. ちゅるりらサマフィッシュ
10. 青春なんかに泣かされて
11. 僕らの戦争
12. はくちょうロマンス
13. 新曲
14. 金曜日の夜
15. ヘルズ
[ENCORE]
16. アイラブユー
17. グライダー

 

ライブ情報
宣戦フ告 Vol.6 ~ゆうほが生まれた日~
2016年12月2日(金)
大阪 阿倍野ROCKTOWN
open / start 18:15 / 19:00
スタンディング \3,000 (1ドリンク別)
一般発売:2016年10月22日(土)

<オフィシャルサイト先行>
受付期間:2016年8月6日(土) 12:00~8月11日(木)23:00
受付URL:https://l-tike.com/st1/peggies 
info 清水音泉 06-6357-3666(平日12:00~17:00)
 
宣戦フ告 final (もうすぐクリスマス)  ~ミクに祈りを、マキコに愛を、ゆうほにお寿司を!!~
2016年12月8日(木)
渋谷CLUB QUATTRO
open / start 18:15 / 19:00
スタンディング \3,000 (1ドリンク別)
一般発売:2016年10月22日(土)

<オフィシャルサイト先行>
受付期間:2016年8月6日(土) 12:00~8月11日(木)23:00
受付URL:https://l-tike.com/st1/peggies 
info DISK GARAGE 050-553-0888(平日12:00~19:00)
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