Kalafinaアリーナライブに向けての稽古場にSPICEが独占潜入 そこで見えた「新しいKalafinaのかたち」秘蔵稽古場映像・コメントも公開
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SPICEでは、今秋9月にアリーナライブを控えるKalafinaに独占密着取材を敢行。彼女たちのアリーナライブまでの道のりを、稽古場レポートや、Wakana・Keiko・Hikaruのそれぞれへの単独インタビュー、そしてライブレポートを通じて連載で追いかけます。
稀代のボーカルユニットKalafina、彼女たちのアリーナツアーである『Kalafina Arena LIVE 2016』まで一ヶ月を切った某日、SPICE編集部は彼女たちが演出、振付の稽古をする都内スタジオに潜入した。Kalafinaが作り出す「音のエンターテイメント」とは。「ライブが始まった瞬間、最後まで息つく間もないステージ」と3人が語る今回のライブとは?
蝉が鳴り響く8月某日、SPICE編集部はKalafinaが演出、振付の稽古をする都内スタジオに取材に向かった。スタジオには楽曲が鳴り響き、それに合わせて動きを確認するWakana、Keiko、Hikaruの3人の姿が。振り付け・演出を担当する南流石氏が3人を見ながら細かく指示を出していく。
演出は想像を絶して細やかだ。広いアリーナを使ったコンサートだというのに「半歩外に」「手をもう少しだけ上に」「体の向きをこっちに」と微細に調整を重ねていく。まさに指一本まで使い切るパフォーマンスがそこでは作られていた。
撮影=大野要介
「こういう見せ方はどうだろう?」Keikoが熱っぽくアイデアを語る。その場にいた全員がその声に耳を傾け、それぞれの意見を出し合い、実際に動いていく。
特筆すべきは南氏の雰囲気作りだ。明るくも真剣に一つ一つの問題点を解決し、押し付けること無く、受け入れながらシーンが作られていた。「私が今やっているのは振付ではなく、Kalafinaが秘めている凄さを引き出す作業なの」と南氏は語る。
撮影=大野要介
「Kalafinaは歌も楽曲も世界に出しても遜色ない物をやっていると思うけど、私が思う音楽というのは耳が聴こえない人、目が見えない人、そういう人も含めた全ての人間に提供するものであって欲しいという思いがあるんです。それが出来るのは梶浦由記さんの曲と、Kalafinaの歌なんじゃないかなって、だから私はそれを引き出すために今頑張ってます」
そう笑いながら言った南氏。この日は2時間ほど見学させてもらったが、確かにこれは今までのKalafinaのライブとは違うものが作られていると感じた。
元々演劇のようなストーリー性を感じさせるKalafinaのライブだが、再三彼女たちが語ってきた、「視覚でも音楽を感じられるライブ」というのは間違いではなさそうだ。
撮影=大野要介
何度も聴いた定番曲でも、三人がそれぞれのイメージを見せつけながら展開されていく姿は歌声を新たなステージに押し上げ、別の曲かのように響いていくその様子は、今までのKalafinaのイメージを崩すこと無く覆していくものだった。
休憩時間に彼女たちに今回のライブの見どころを聞いた所「この世のものとは思えない美しい世界」を目指していると答えてくれた。その言葉に秘められた秘密とはなんだろうか、今回のツアーを追う中でそれを伝えられたらと思う。
稽古場風景とKalafinaからのコメント動画が到着!
レポート・文=加東岳史 撮影=大野要介
9月10日~9月11日 神戸ワールド記念ホール
9月16日~9月17日 日本武道館
Kalafinaライブ情報専用サイト http://www.kalafinalive.com