小林幸子もサプライズ登場!アルスマグナの全国ツアー・Zepp DiverCity公演レポート
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九瓏幸子 / アルスマグナ
アルスマグナLIVE TOUR 2016 『炎夏祭~SAMBA CARNAVAL~』
2016.8.12 Zepp DiverCity
『アルスマグナLIVE TOUR 2016「炎夏祭~SAMBA CARNAVAL~」』の東京公演が8月12・13日にZepp DiverCityにて行われた。SPICEでは、12日のレポートをお届けする。
「BE-BOP SUMMER BABY」のゴキゲンなメロディに乗って、バイクのハンドルを持ち登場したアルスマグナ。新衣装の特攻服はメンバーカラーが目にも鮮やかで、それぞれを象徴する四文字熟語や名前なども刺繍されている(刺繍については後程)。ロックンロールな音楽に合わせたパフォーマンスの途中に短めのコントも挟まれており、まさにカオスな状態でライブは幕を開けた。
神生アキラ
泉奏
神生アキラの「『ライブツアー2016 炎夏祭~SAMBA CARNAVAL~』、いくぞー!」という掛け声で「恋の容量∞」がスタートし、朴ウィトと九瓏ケントを中心に客席を煽りまくり客席の興奮を加速させていく。アニメ『DD北斗の拳2』のオープニングでもある「世紀末スクールウォーズ」、ボカロ曲「敗北の少年」へと続いた。
アルスマグナ
最初のMCでは、アキラが「ちゃーす」と会場に挨拶を済ませた後のメンバー紹介では、着ている特攻服に影響されてしまったのか、どこか格好つける&スカした感じで自己紹介。(補足:榊原タツキは頑張っていたがあまり格好つけきれてない・泉奏はいつも通り)そして、特攻服に刺繍されている文字の紹介コーナーへ。ウィトは“天真爛漫”、タツキは“天真流露”、アキラは“勇猛無比”、奏は“優游涵泳”、ケントは“英俊豪傑”だったのだが、これほど彼らにぴったりな四文字熟語はないだろう。
朴ウィト
九瓏ケント
榊原タツキ / コンスタンティン
そして、アキラの「特攻服を着ちゃうと、男っつーのはツッパリたくなるな」との言葉にウィトもかっこつけたくなったのか、客席を巻き込んでの『ペンライトストーリー』(※ウィトが話すストーリーに合わせ客席がペンライトの色を変えていくコーナー)が始まった。かと思えば、奏に決闘の際かっこよく登場する方法をレクチャーするコントも同時にスタート。これは、メンバーが“もし泉奏がヒーローだったら”と想定し、かっこいい登場シーンを提案するもの。ウィトがパーティー帽子に派手なサングラス、タンバリンを持ち、いわゆる“パリピ”姿で登場し、アキラは銃を持って芸人・永野のネタを披露。タツキは“うしくん”と“ぶたくん”を手にはめ2役を演じ(?)、ケントは老人に扮して探し物をしながらメンバーに無茶ぶりを……(笑)。その間、泉は微動だにせず、このコントは約20分に及び行なわれ、ライブを観に来ていることを忘れてしまうほど開場は爆笑に包まれていた。
九瓏ケント / 朴ウィト
コントが終わりそのまま突入した「ちんあなごのうた」では、ミュージカルを観ているかのようなパフォーマンスに惹きこまれる客席。今回の新衣装にもぴったりなライブ定番曲「勝手に親衛隊」はCARNAVLバージョンで、そして「先生の言うコト、ぜーったいっ♡」と続けて披露された。
空気が一転し「en」では、平安装束に身を包み提灯を持ってゆっくりとステージ中心に集まるメンバー。縦笛、太鼓、琴の音が印象的な曲に合わせ舞い、踊る。彼らの特徴でもある、シンクロした上でのスピーディーなダンスに見入ってしまったのは私だけではないだろう。
アルスマグナ
アルスマグナ
そしてこの日一番大きな歓声が上がった「サンバ DE わっしょい!feat.九瓏幸子」へ。そう、小林幸子扮する九瓏幸子が登場したのだ。同曲のイントロが流れ、ステージの後ろ側・上段に設置された金色に光るステージに九瓏幸子がダンサーを引き連れて現れると「九瓏幸子おおおばあさまがきたぞー! 踊れ、歌えー!!」とアキラが叫び、アルスマグナ、九瓏ノ主学園の風紀委員・生徒・先生が大集結して、まさにお祭り騒ぎ。アキラは、おおおばあさまのいる後ろのステージをたまに振り返りながら、嬉しそうな表情でいつもよりハネた歌声で見事に歌い切った。そこから「夏にキスしていいですか?」とアップナンバーを立て続けに放つ。フラメンコ要素が凝縮された「らぶマタドール」では、赤いマントを持って情熱的で色気溢れるパフォーマンスを見せ、「High Five~Type A.R.S~」を歌い本編を終えた。
神生アキラ / 九瓏幸子
アンコールでは、「今日限りと言ってもいいでしょう。この『炎夏祭』にサプライズゲストとして登場した九瓏幸子おおおばあさまが、みんなにちゃんと挨拶したいということで、残ってくれてます!!」とアキラが話し、客席からの呼びかけで登場した九瓏幸子は、「みんな可愛い子ばっかり!」「いい子だわ」と客席を愛おしそうに眺める。続けて、「これからもアルスマグナを優しく応援して、ずっとずっと大事に愛してあげてください。お願いします。おおおばあさまからのお願いです!」と愛情の深さを見せ、「サンバ DE わっしょい!feat.九瓏幸子」の1フレーズ<Hey!らっしゃい! たぎらせろ 燃え上がれ 祭り センセも生徒も関係ない>を熱唱しながらブラジルにあるお屋敷へ帰って行った。
アンコールでは、映画『ザ・ムービー アルスマグナ危機一髪!』(9月17日公開)の主題歌である「EverYell」、そしてボカロ曲「夢地図」を届け、あたたかな雰囲気の中この日のライブは幕を閉じた。
九瓏幸子 / アルスマグナ
以前『コス☆メン Festival』をレポートしたとき、彼らは一体どこまで大きくなるんだろう?と疑問に思った。その後インタビューした際に疑問をぶつけてみると、アキラは「新しいことには日々挑戦してはいるけど、根本的に何かを変えてチャレンジしたことは一度もなくて。頑張ったからこそ、会場が大きくなり、それがたまたま武道館だったわけで。どの場所だろうが、『迎春祭』はやっていただろうし。“変わらない強さ”っていうのは、今までもこれからも根本にあるものになるんだと思います」と。この日小林幸子がサプライズで登場し、もちろんZepp DiverCityも超満員……だが、今回もやっぱり変わらぬアルスマグナを見せてくれた。“変わらない強さ”が根本にある限り、今後もとんでもないことをしてくれるのではないだろうか。
レポート・文=柴山恵美
アルスマグナ