多部未華子、レギュラー参戦に「こっぱずかしいというか、でもすごくうれしいです」 映画『続・深夜食堂』完成披露上映会

10月3日、東京・丸の内 TOEIにて映画『続・深夜食堂』の完成披露上映会が行われ、主演の小林薫はじめ、不破万作、安藤玉恵、宇野祥平、金子清文、須藤理彩、小林麻子、光石研、多部未華子、河井青葉、キムラ緑子、小島聖、渡辺美佐子、そし て松岡錠司監督ら総勢14名が登壇した。

『続・深夜食堂』はビッグコミックオリジナル（小学館）で連載中の安倍夜郎作の漫画『深夜食堂』の実写映画化作の続編。新宿ゴールデン街を思わせる繁華街の路地裏にひっそりと佇む食堂・めしや、人呼んで「深夜食堂」を舞台に、様々な人生を過ごしてきた客たちの悲喜こもごもな人生の交錯を描く。これまでに、テレビドラマ3シーズンが放送され話題となり、2015年には劇場版第一弾『深夜食堂』が公開興行収入2.5億円、動員数20万人超のヒットを記録している。
 

完成披露上映会は、観客500名が詰めかけるほどの人気。会場には鈴木常吉によるテーマ曲が流れ、総勢14名のキャスト・監督が登場。まずは主演の小林が「映画も2作目、ドラマは4作目に入りました。全部含めてここまで続くと思っていませんでした。うれしいことなんですが、予想外というか」とコメント。さらに「前作は公開規模は大きくなかったけれど、1館あたりの売り上げは2番目だとか。そういう数字を調べている人がいて、ありがたいなと。東映さんも、もう1回おいしいものをいただきたいと思ってらっしゃるのかなと(笑)」と会場を笑わせた。
 

小林に続き、今回初出演となる女性ゲスト陣もあいさつ。渡辺は「こういうお話大好きです。人間って馬鹿でかわいくてせつなくて。松岡監督とはこれで 5回目の作品。私よりずっと若いのに生意気で、『そこは美佐子さん泣かない方がいいと思うよ』とか『まじめにやって』とか言いたいことをおっしゃるけど、素直に聞いてしまいまいます」と監督の不思議な魅力について語った。キムラは「めしやはゆるやかで情緒あふれる世界。曲を聴いただけで泣いてしまいそうな。初日にめしやに入って思ったのは、思ったよりものすごく狭くて、横に座っていた不破さんとものすごく距離が近くて袖を“すりすり”しながらやらせていただいて」と振り返る。また、小島は「おいしいものがたくさん食べられるんだろうなと期待してたんですが、枝豆とビールだけでした(笑)。人の呼吸が分かるようなカウンターで芝居ができたのはすごくうれしかったです」と初参加の印象を語った。

河合は「いつか出られたらいいなとずっと思っていたんですが、今回続編で願いが叶ってすごくうれしかったです。ミーハーな感じで、常連さんのやりとりをずっと見ていました」と、出演がかねてからの念願だったことを明かした。前作で初出演し、本作からレギュラー陣の仲間入りとなった多部は「前作でみちる（演じた役）はどこまででも話を広げられる終わり方で、もし続編があるならまた...と思っていました。ラッキーという気持ちでガッツポーズをしました。取材の方々に『レギュラーとして』と言われるのがまだ慣れなくてこっぱずかしいというか、でもすごくうれしいです」とあいさつした。
 

イベントには、劇中の“めしや”店内にも飾られている新宿・花園神社の酉の市名物であり、商売繁盛を願う熊手が登場。この熊手は、実際の花園神社の酉の市にも出店する中村屋の職人たちが、本作の完成披露のためだけに制作した全長約４ｍ、約50万円相当の超豪華絢爛なもの。映画の大ヒットを祈念し、登壇者、客席全員で手締めを行いイベントは終了した。

映画『続・深夜食堂』は11月5日（土）全国公開。
 

映画『続・深夜食堂』
 

映画『続・深夜食堂』 (C) 2016安倍夜郎･小学館／映画「続・深夜食堂」製作委員会

出演：小林薫 ほか
ゲスト出演：佐藤浩市、河井青葉、池松壮亮、キムラ緑子、小島聖、渡辺美佐子、井川比佐志
原作：安倍夜郎「深夜食堂」（小学館「ビッグコミックオリジナル」連載中）
監督：松岡錠司
美術：原田満生
フードスタイリスト：飯島奈美

公式サイト：http://www.meshiya-movie.com/

 (C) 2016安倍夜郎･小学館／映画「続・深夜食堂」製作委員会