日芸演劇学科の学生が4年間の締めくくりとして「全力で生きる」をテーマに岸田、寺山作品を上演

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2016.10.28
舞台「全力で生きる」公演チラシ

舞台「全力で生きる」公演チラシ


日本大学芸術学部演劇学科の学生が、卒業制作として11月に岸田理生作の「糸地獄」、12月に寺山修司原案の「書を捨てよ町へ出よう’16」を江古田校舎内のホールで上演する。

日本大学芸術学部(略して日芸)演劇学科の卒業制作とは、演劇学科の4年生が今まで学んできたことを最大限に活かし、戯曲選定から終演後の撤収作業まで学生主体で行い演劇作品を作り上げていくもの。演劇の他にも、洋舞、日舞公演がそれぞれ行われる。

今回の公演のテーマ「全力で生きる」。

近年、震災やテロ、少子化、集団的自衛権など人命に関わる出来事が多く発生しているが、卒業を目前に控えた4年生が、残りわずかの学生生活の中で限りある命・時間を見つめ、自分たちにとっての「生きる」を考えて創作を行う。

写真は中間試演会の様子(上・糸地獄、下・書を捨てよ町へ出よう’16) 撮影:横山将勝(写真学科)

写真は中間試演会の様子(上・糸地獄、下・書を捨てよ町へ出よう’16) 撮影:横山将勝(写真学科)


 
「糸地獄」あらすじ

「これはなに」

海から現れた少女、繭。その手には、1本の赤い結縄が握られていた。
彼女は、自分が何者でどこへ向かおうとしているのかも分からない。しかし、“イエ”という存在を知り、そこへ向かう。
“イエ”と言われた糸屋には、幾人かの女達がいた。その女達は糸を解き、記憶を解き、身の上話を聞かせる。
繭は持っていた結縄を解き、記憶を解き、そして思い出す。自分が何者で、何をしようとしているか―――。

「書を捨てよ町へ出よう’16」あらすじ
カウンタームーブメントの火付け役ともいわれる寺山修司。
彼がおこなってきた挑発的実験の数々。
平成28年の現在地と、彼が見ていたもうひとつの地球、
そして、いつか訪れる未来の東京をつなぐ製糸工場の物語。
私たちの居場所は、どこにあるんだろう---探せ、自由のうちに。

日芸学生が思う「全力で生きる」こと。
きっとエネルギーがあふれる舞台が観られそうだ。

詳細は公式サイトで。

(文:エントレ編集部)

「糸地獄」公式サイト
日芸演劇 公式サイト

公演情報
「糸地獄」「書を捨てよ町へ出よう’16」
 
平成28年度日本大学芸術学部演劇学科卒業制作(演劇)小ホール公演
「糸地獄 」
作:岸田理生 演出:鈴木杏奈(学生)
日時:11月11日(金)~16日(水)
11月11日(金)18:30
11月12日(土)13:00
11月13日(日)休演日
11月14日(月)18:30
11月15日(火)18:30
11月16日(水)18:30
※当日券が出る可能性あり
場所:江古田校舎北棟・小ホール
予約:受付中
 
平成28年度日本大学芸術学部演劇学科卒業制作(演劇)中ホール公演
「書を捨てよ町へ出よう’16」
原案:寺山修司 潤色・演出:渡辺大輝(学生)
日時:12月20日(火)~23日(金・祝)
12月20日(火)18:15
12月21日(水)18:15
12月22日(木)18:15
12月23日(金・祝)13:00
※当日券が出る可能性あり
場所:江古田校舎北棟・中ホール
予約:約1ヶ月前より予約受付開始
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