天才秋葉原で大いに騒ぐ-ポーターロビンソンmograをジャック
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写真はSONIC MANIAでのポーターの時間
8月18日深夜、秋葉原の一角に謎の行列が出来上がっていた、目的地は秋葉原mogra
この日正午、秋葉原mograのツイッターアカウントから衝撃のツイートがなされたのだ。
「本日深夜のイベント、ポーターロビンソンが出演!」
嘘だろ?ネットはざわめき立っていた、8/14のソニックマニアでも満員のオーディエンスを前に堂々としたプレイを見せ、先日17日には
LIQUIDROOMでのワンマンを終えた彼である、出演タイミングや告知の仕方を見る限り、完全にプライベートでの出演ということなんだろう。
でも、先日のソニマニでその多幸感溢れるプレイで涙した僕としては行かないわけには行かないのである。
秋葉原mograは日本の新しいミュージックカルチャーの発信地として世界的にも注目のスポット、DJイベントのUstream中継は音楽好きのギーク達が常時チェックしている。
元々アニメーション好きを公言しているポーターがそのmograでプレイするというのはある意味必然だったのかもしれない。
フロアはポーターの出番前から超満員、期待しか詰まっていない空間にポーター登場!
「ゼルダの伝説 時のオカリナ」の名曲「ゼルダの子守唄」の旋律で始まった最高の90分は正に衝撃だった。
圧倒的なプレイスキル、90分踊り続けて煽り続けるフィジカルの強さ、自分の曲、TRAP、UKハードコアまでBPMを超えて自在に飛び回る多様な音楽性、ただ楽しくて踊り続けてしまった。90分一瞬も飽きないプレイ、僕は秋葉原に居ながら世界レベルのDJというやつを体感してしまったのだ。
そしてその中に織り込まれるアニメーションへのリスペクト、ソニマニでも披露した代表曲の一つである「Divinity」とやなぎなぎの「春擬き」のマッシュアップ、共演となったlivetuneのkzと共に手を上げながら奏でたClariS「click」「irony」TRUSTRICK「未来形Answer」、9月ドラマ化も決定した不朽の名作『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』から「secret base ~君がくれたもの~ (10 years after Ver.)」や、Rayの名曲「lull」まで、それぞれがダンスミュージックに変換されて僕達の心臓に突き刺さっていく。
面白かったのは普段mograに遊びに来ない、アニソンに触れたことのないオーディエンスが「この曲なんの曲なんだろう?」と若干の戸惑いを見せていたこと。
そんな人達もポーターの魔法によってジャンルを飛び越えてダンスに陶酔していく姿はアニソン好きとしては痛快でしかなかった、勿論逆もまた然り、アニメカルチャーを愛する人達がバッキバキのTRAPでバウンズする姿も最高だ。
本物の力をもった23歳の天才はひょっとしたらソニマニ以上の笑顔で平日深夜の秋葉原を沸かし続け、風呂あがりみたいに汗でびしょびしょになりながら帰っていった、まるで彗星のように。
ラスト前に奏でられた「Sad Machine」の一体感はちょっと尋常じゃなかった事に灼熱のフロアで鳥肌を立てながら、続いてフロアに立ったkzが一曲目にチョイスしたのが「Tell Your World」だったことにまた感動した。
「キミが伝えたい言葉 キミが届けたい音は いくつもの線は円になって 全て繋げてく どこにだって」
(「Tell Your World」歌詞より引用)
アニメーションの世界も、クラブの世界も、日本もアメリカもどこだって、きっと繋がって楽しんでいける。
ポーターの笑顔でそれを実感できた、凄いものを見れた平日の深夜、今日眠いことだって気にならないくらいだ。