2019年のNHK大河ドラマは「オリンピック×宮藤官九郎」!『あまちゃん』制作中枢が再結集。

2016.11.16
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宮藤官九郎

2020年の東京オリンピック開催を目前に控えた2019年のNHK大河ドラマは、「オリンピック」の歴史を題材に、宮藤官九郎オリジナル脚本で、“痛快&壮大な大河ドラマ”を制作すると11月16日、NHKが発表した。大河ドラマで近現代史を扱うのは、実に33年振りだ。

宮藤官九郎の大河ドラマ脚本は初。チーフ・プロデューサーは訓覇圭、チーフ・ディレクターは井上剛と、2013年に国民的ブームを巻き起こした連続テレビ小説『あまちゃん』の中枢スタッフが再結集しての出陣となる。

関東大震災、東京大空襲を経て、復興を遂げた首都「東京」。1912年の初参加から、1964年の「オリンピック」開催までの激動の52年間を、歴史に翻弄されたスポーツマンたちの姿を通して描く、壮大な「東京&オリンピック」の物語となる。

日本がオリンピックに初参加した1912年の「ストックホルム大会」は、“スポーツ”の言葉もない時代だった。1人は“外国人恐怖症”、もう1人は“日射病で失神”し、大惨敗。これ以降、日本人持前の根性で“スポーツ”を猛勉強し、1936年の「ベルリン大会」では、水泳の前畑をはじめ金メダルを量産するに至った。

一躍スポーツ大国に成長すると、今度はオリンピックの自国開催を夢見る。が、時代は太平洋戦争へと突入、夢は幻と消えてしまう…幻の「東京オリンピック」。敗戦後は飢えを蛙と芋でしのぎ、執念の競技再開へ、そして、遂には、1964年、「東京オリンピック」実現にこぎつけた。かようにオリンピックの歴史には、知られざる、日本人の“泣き笑い”の記憶が刻まれている。

「このドラマを見れば、2020年・東京オリンピックの見方が変わります!」とNHKは述べている。

なお、2016年の大河ドラマ『真田丸』(作:三谷幸喜)に続き、2017年大河は『おんな城主 直虎』(作:森下佳子)、2018年大河は『西郷どん』(作:林真理子/中園ミホ)が発表されている。


【作・宮藤官九郎氏からのメッセージ】

宮藤です。
歴史を動かした人物にも、戦国時代にも幕末にもあまり思い入れがないから、自分に大河ドラマは無理だろうと思っていました。
しかし、かつては現代劇や架空の人物を描いた大河もあったそうです。
「だから大丈夫です、できる題材を探しましょう」という優しい言葉を頂き、だんだんその気になり、考えたのが『東京』と『オリンピック』の物語です。
日本人が初めてオリンピックに出場した明治の終わりから、東京にオリンピックがやってきた1964年までの、およそ50年。戦争と政治と景気に振り回された人々の群像劇。歴史に〝動かされた〟人と町の変遷を一年かけてじっくり描く予定です。
まあ、こんな大河も、たまにはいいよね、と大目にみて頂けたら幸いです。がんばります。

【宮藤官九郎氏・プロフィール】

1970年7月19日生まれ、宮城県栗原市出身。91年より「大人計画」に参加。
脚本家として映画『GO』で第25回日本アカデミー賞最優秀脚本賞他多数の脚本賞を受賞。
以降も映画『謝罪の王様』、『土竜の唄 香港狂騒曲』、TVドラマでは、第29回向田邦子賞を受賞した『うぬぼれ刑事』、『ゆとりですがなにか』など話題作を次々と世に送り出す。
2005年、『真夜中の弥次さん喜多さん』で脚本だけでなく長編映画監督デビューし、
新藤兼人賞金賞受賞。監督最新作に『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』がある。
そのほか、俳優、ミュージシャンとしても活躍する、時代の寵児である。
NHKでの執筆は、連続テレビ小説『あまちゃん』(2013年)以来、2度目。大河ドラマの執筆は、初となる。

【放送予定】2019年1月より(全50回)
【制作統括】チーフ・プロデューサー 訓覇圭
【演出】チーフ・ディレクター 井上剛

(参照サイト:http://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/257134.html

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