元宝塚トップスター愛華みれが花嫁姿に!「霧島の花嫁」

2015.8.25
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元宝塚トップスター愛華みれが花嫁姿に!「霧島の花嫁」

2004年に第13回日本演劇協会賞を受賞した人気劇作家・演出家の水谷龍二と、NHK大河ドラマにも何度となく出演する鹿児島出身の俳優・西田聖志郎が、「鹿児島を舞台にした作品を作ろう!」と企画したのが2009年夏。鹿児島のとあるシャッター商店街にある家族経営の和菓子店を舞台に、不器用な家族が不器用な一歩を踏み出すさまが描かれた舞台「六月燈(ろくがつどう)の三姉妹」は好評を博した。本作は、その後2011年に再演、2014年には佐々部清監督により映画にもなっている。

そして2015年夏。本作のパートⅡとなる「霧島の花嫁」が上演される。

鹿児島県内有数の温泉地、霧島温泉の宿屋『玄万(げんまん)』は創業100年の老舗旅館。

三代目有村敏昭(西田)は若い頃、歌手を目指して上京したがまったく目が出ず38歳で帰郷、実家で働きだした。妹美奈子(重田千穂子)は一度嫁いだが離婚し、以来旅館で働き、母親が亡くなった7年前からは女将として旅館を切り盛りしていた。弟健次郎(桂竹丸)は元プロサッカー選手で、現在は監督で活躍している。

そんな中、ずっと独身を通してきた敏昭が突然結婚すると言い出し、騙されていると頭から決め込んでいる美奈子は、東京から健次郎も呼び寄せて反対する。敏昭のお相手は鹿児島市内でフラワーアレンジメントの先生をしている徳重百合(愛華みれ)。

「あげな美人がうちのテゲな禿ちゃびんと結婚するわけがなかよ!」美奈子は密かに興信所に百合の素性を調べさせていた。調査員の報告で益々混乱する有村家。

そんな中、百合が姉の翔子(西山水木)と共に旅館にやってきて――。

出演は、西田のほか、元宝塚歌劇団花組トップスターの愛華みれ、「六月燈の三姉妹」の舞台版・映画版共に出演した重田千穂子、落語家の桂竹丸、女優だけでなく演出も多数手掛ける西山水木、劇団扉座所属の松本亮、劇団道学先生「シンフォニ坂の男」に出演した藤桃子。西田、愛華、重田、桂はいずれも鹿児島県出身ということで、演技ではない、ネイティブの鹿児島弁がさく裂すること間違いなし!

九州にゆかりの深いキャストと水谷脚本との最強タッグで、可笑しくも切ない、切なくも愛おしい家族の物語が今年も描かれることになりそうだ。

イベント情報
プリエールプロデュース『霧島の花嫁』

日時:8月22日(土)~8月30日(日) (以降、佐賀、鹿児島、宮崎にて上演)
会場:赤坂RED/THEATER ほか
出演:愛華みれ、重田千穂子、西山水木、桂竹丸、松本亮(扉座)、藤桃子、西田聖志郎