ヒステリックパニック、2016年を振り返る とも「チャレンジの1年」 Tack朗「種をまいた1年」

インタビュー
音楽
2016.12.3

ヒステリックパニック

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──ちなみに、今年の個人的なニュースや事件としては、どんなものがありました?

とも:すっごいしょうもないんですけど、6月からジムに通い始めたんですよ。俺、今27歳なんですけど、27年間ずっと運動を避けて生きてきたんです。部活も一切やらず、体育の授業もサボり、なるべく家にいたいっていうので身体を動かさずにいたんですけど。でも、身体についたお肉が最近落ちなくなってきて……。前までは、ご飯を抜いたら戻ったのに、戻らなくなっちゃって。これはもう動かないとヤバイなと思ったし、体力作りも踏まえて通い始めたんですよ。ただ、ジムに行くって些細なことではあるけど、自分にとってはかなり革命的なんです。

──今まで運動を避けて生きてきたわけですからね。

とも:そう。そんな人間が自分で入会手続しに行って、しかも月謝まで払って運動してるなんて、マジでありえないんで! 4~5年前の俺からしたら、「どうしたお前! もったいないからやめろ!」って絶対言ってる(笑)。そういう運動嫌いだった自分が、金払ったんだから通わなくちゃっていう、ジムというカルマを今は背負っていて。

Tack朗:カルマ(笑)。

とも:今度「カルマ」っていう曲作ろうかな。でもまぁそれぐらい大事件でした。

──Tack朗さんの場合はいかがですか?

Tack朗:バンドとしては怒濤でしたけど、個人的にはすげえ平和だったんですよ。

とも:失恋したじゃん。

Tack朗:掘り返さないでよ(苦笑)。

とも:大事件だよ、あれは。『ノイジー・マイノリティー』の制作中に失恋したんですよ。

Tack朗:そうなんですよねぇ……。なんか、「Holograph」のサビをレコーディングしているときに、うまく歌えなかったんですよ。なんか違うねってなってて。で、離ればなれになった子と、最後のデートでプリクラを撮ったんですけど、それを財布に入れてたんですよ。そのことを自分で(ともに)言ってたのかな? ともが知ってて、「Tack朗、譜面台のところにプリクラ置けば?」って言われて。で、置いたんですけど、二人でピースしてるんです……そのプリクラ。それを見ながら歌ってたらエモくなりすぎちゃって、オエッってこみ上げてくるものがあって(苦笑)。

とも:でも、プリクラを見て歌った1テイク目が音源に使われてるんですよ。

Tack朗:うん。ほぼ直してないです。

とも:でも、これが最後だってわかってるのにプリクラ撮るのもどうかと思うけどね? 絶対に後からしんどいってわかりきってるのに……でも、それがアルバムに活きたんで、結果的によかったです。あの歌じゃなかったら、曲のニュアンスが全然違ってたと思うし。

──世の中に無駄なものってないですね。

とも:だから、やっぱりあれは大事件だよ。プライベートと音楽両方に影響を及ぼしたわけだから。

Tack朗:確かにそうだね。

──そんな出来事もあった2016年でしたけども、2017年は1月4日にZepp Nagoyaで開催する『あけましておめDEAD!今年もよろSICK!2017』からスタートするわけですが、どんなイベントになりそうですか?

Tack朗:来年の5月に、名古屋で活動してるBACK LIFTっていうバンドが、俺らと同じBLACK SHEEP RECORDSからメジャーデビューすることになったんですよ。元々仲もよかったし、昔から一緒にやってきた同志なんですけど、彼らが出てくれることになって。あと、オープニングアクトにももうひとバンド、名古屋出身のバンドに出てもらおうと。

──名古屋出身の3組が出るんですね。

Tack朗:そうです。レベゼン名古屋で、名古屋の一番大きいライブハウスでやろうっていう。新年三が日が終わった営業稼働日から(笑)。

とも:毎年1月4日は絶対にライブしてるんですよ。インディーズの頃から、どこのバンドよりも、いの一番に年明け速攻ライブをやろうっていう。これは続けていきたいですね。「正月といえばヒスパニ」ってなるぐらい定着させたいです。

──2017年はどういう活動をしていきたいですか?

とも:もちろんリリースも考えてはいるんですけど、今のところはライブを重点的にやりたいっていう話をしていて。まだ47都道府県の中で行けていないところもあるし、あとは異種格闘技的みたいなものもやりたいし。俺ら、あんま友達いないんですよ。最近はツアーにお誘いしたりして、だんだんとネットワークは広がってきたけど、まだ弱いし、ちょっと寂しいんで、友達増やしたいです。で、ライブをガツガツやっていきたい。

Tack朗:俺もライブ力をつける1年にしたいです。音楽をやっていて楽しいのって、曲が出来たときと、やっぱりライブをやっているときなので。

──ライブのどんな部分を強化したいんですか?

Tack朗:どこだろうなぁ……もっとお客さんの心と繋がりたいなってすごく思います。

とも:MCする? 心を掴むMC。

Tack朗:いや、緊張しいだからな……(苦笑)。なんか、「対バンしたどのバンドよりも盛り上がったから楽しかった」っていう時期を、俺らはもうとっくに通り越していて。自分達がやっていることに、オーディエンスが心から反応してくれているときと、表面上盛りあがっているだけのときの差も、なんとなくわかるようになってきたし、心から繋がり合えているライブが出来たときって、やっぱりすごい楽しいんですよ。これは自分達の実力以上のものが出ているなって思うときがあるので、そういう瞬間をもっと増やして、それがアベレージになるようにしたいですね。


取材・文=山口哲生 撮影=菊池貴裕

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ライブ情報
LIVE DI:GA JUDGEMENT 2016

2016.12.30 [Fri] 渋谷CLUB QUATTRO/TAKE OFF 7(渋谷)
W:INKYMAP / GOOD4NOTHING / dustbox / Dizzy Sunfist /Northern19 / パロミノベッグス / POT /and more...(※五十音順)
30日:開場12:45/開演13:30/終演21:30予定 
30日:¥4,500-(税込・オールスタンディング・別途ドリンク代必要) 
※2日通し券はございません。
 

rockin'on presents COUNTDOWN JAPAN 16/17

2016.12.30 [Fri] 幕張メッセ国際展示場1~11ホール、イベントホール
開場 : 10:30/ 開演 : 12:00
前売 : 未定/ 当日 : 未定
 

KINDAMA'16-'17~謹賀魂~

2016.12.31 [Sat] umeda AKASO・梅田クラブクアトロ
W:ガガガSP / GOOD4NOTHING / 四星球 / CHAI / DOBERMAN / ニガミ17才 / バックドロップシンデレラ / PAN / プププランド / MUNA SEA 他
umeda AKASO 開場16:30 / 開演17:00
梅田クラブクアトロ 開場16:30 / 開演17:30
前売¥3,500(消費税込み) ※別途要ドリンク代(受付会場のみ) 
※18歳未満(高校生含む)入場不可。 
※年齢&本人確認ができる公的な身分証を必ずご持参ください。 
※再入場OK
※終演予定26:00 
発売:11月26日(土) 
湯仲間直売所 / イープラス / ローソン / ぴあ / 両会場 / タワーレコード(梅田大阪マルビル店・梅田NU茶屋町店・難波店)
 

あけましておめDEAD!今年もよろSICK!2017
 
2017.01.04 [Wed] Zepp Nagoya
W:BACK LIFT
※OPENING GUEST 有り
開場 : 17:00/ 開演 : 18:00
前売 : ¥3,500/ 当日 : ¥4,000/ DRINK :¥500

 

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