日本映画発祥の地・京都で映画「この世界の片隅に」パネル展を開催中

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2016.12.15


現在、全国の映画館で大ヒット上映中の映画「この世界の片隅に」の世界観に触れることができるパネル展が、京都の旧・立誠小学校の映画館「立誠シネマプロジェクト」にて開催中だ。

映画「この世界の片隅に」は、漫画家、こうの史代の原作コミックを、アニメ映画「マイマイ新子と千年の魔法」の片渕須直監督が、女優ののんを主演に迎え映画化。

11月12日の全国ロードショー以降、TwitterやFacebookなどのSNSで作品の評判が拡散され、公開1、2週目に動員ランキング10位を記録すると、3週目には6位、4週目には4位に上昇するという異例の大ヒット。公開当初は、この映画を上映していたのは63館だったが、現在では80館を超え、年明けに向けてさらに公開規模も拡大していく。

そんな「この世界の片隅に」の、パネル展を実施している映画館「立誠シネマプロジェクト」がある京都の旧・立誠小学校は、1897年に日本で最初にシネマトグラフの映写実験に成功した場所として、関西の映画ファンの間では“日本映画発祥の地”として親しまれている。

現在、実施中のパネル展では、配給会社が所有している設定画やイメージ画などのパネルや、映画製作中に行われたクラウドファンディングの特典として、出資者に配布されたポストカードなどの展示だけでなく、原作本や現在品薄のため、書店でも手に入りづらい絵コンテ集や資料集なども自由に閲覧できるようになっている。

同劇場では、2017年1月4日(水)からの公開に向けて、パネルなどの展示物も増えて行く予定だ。

日本映画発祥の地での作品の公開を控えた片渕須直監督は、「『この世界の片隅に』という映画は、世の中の一点を見るんじゃなくて、時の流れを俯瞰で見ること、そして上から見ながらも、その時間の中に没入していく…、そんな作品を目指しました。日本映画発祥の地として長い時間の流れを感じることができる場所で、この映画が上映できるというのは、すごくありがたいと感じています」とコメントした。

口コミでの評価の高まりから異例のヒットを記録している「この世界の片隅に」。2016年を代表する映画の熱気が感じられるパネル展と併せて、歴史を感じさせる劇場でぜひ映画を鑑賞してみよう。【関西ウォーカー編集部/スズキヒロシ】
 

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