テニミュの“これまで”と“これから”をつなぐ重要なターニングポイント ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学(せいがく)vs六角 ゲネプロレポート
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©許斐 剛/集英社 ・NAS・新 テニスの王子様 プロジェクト ©許斐 剛/集英社 ・テニミュ製作委員会
12月22日、TOKYO DOME CITY HALLにて初日公演直前に行なわれた六角公演ゲネプロ。新生・青学(せいがく)メンバーの“初陣”は、瑞々しさとパワフルさに支えられた明るいステージが展開した。
オープニングはスピーディー。素舞台の中、青学(せいがく)・氷帝両校の力強い歌声をバックに、たたみかけるように氷帝戦のハイライトシーンが続く。次々に繰り出される名シーン、思い出の台詞──前回の氷帝戦のダイジェストから始まるこの展開は、“テニミュは途切れることなく続いている”ことの実証。新青学(せいがく)メンバーのテニミュデビューを無理に際立たせることなく、そのひたむきな姿を丁寧且つ確実に板の上に乗せて行く周到さはさすがだ。
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テニスの試合を通じて成長し続ける青学(せいがく)メンバーと、公演を踏むごとに役者として成長していくキャストたち。その二重写しの関係は、やはりテニミュに欠かすことのできない大きな魅力だ。ちなみに初々しい緊張感をたたえたリョーマ(阿久津仁愛)の第一声は、おなじみのフレーズ「ちーっす」。代替わりのたびに感じる“いつも通りだけど新しい”テニミュ。そんな瞬間も楽しい。
©許斐 剛/集英社 ・NAS・新 テニスの王子様 プロジェクト ©許斐 剛/集英社 ・テニミュ製作委員会
今回の対戦相手・六角は千葉の古豪。幼馴染同士だけに結束も固い彼らの登場ナンバーは、陽気なラテンの香りが魅力。新青学(せいがく)同様今作が初登場のチームだが、歌詞にもあるように“まるで家族のような”一体感で、明るく伸び伸びとしたパフォーマンスを見せてくれる。
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六角戦は関東大会の準決勝。肩の治療で九州へ旅立った手塚部長(宇野結也)の思いも乗せて、大石部長代理(松村 優)の元、特別体勢で挑む。試合はダブルス2の河村・桃城(鈴木雅也・吉村駿作)vs黒羽・天根(陽向謙斗・坂垣怜次)の“パワー対決”からスタート。力自慢が集まったゲームだけに、試合ナンバーもパワフル。力強い歌声とハードなアクションが頼もしい。
©許斐 剛/集英社 ・NAS・新 テニスの王子様 プロジェクト ©許斐 剛/集英社 ・テニミュ製作委員会
続くダブルス1は不二・菊丸(定本楓馬・永田聖一朗)vs佐伯・樹(二葉 要・高木眞之介)。アクロバットテニスや個性的な技を操る青学(せいがく)に冷静な強さで挑む六角。4人4様の華麗なテニスが見どころだ。
シングルス3は海堂(牧島 輝)vs葵(矢代卓也)。不器用で泥臭いマムシのテニスと、勝つコト=女の子にモテることと自分を鼓舞するポップなテニス。真逆の信念を持つ物同士の正面勝負が面白い。
©許斐 剛/集英社 ・NAS・新 テニスの王子様 プロジェクト ©許斐 剛/集英社 ・テニミュ製作委員会
フレッシュな顔触れとはいえ、どの試合からも青学(せいがく)・六角ともに今出せるすべてのモノを素直に出し切っているブレのなさが伝わってきた。台詞や歌詞も素直にこちらの胸に届き、小技の効いたダンスでも魅せてくれた。代々芸達者な1年トリオの多彩な活躍も目に楽しい。
©許斐 剛/集英社 ・NAS・新 テニスの王子様 プロジェクト ©許斐 剛/集英社 ・テニミュ製作委員会
また、折々に挟まれる、この先にかけて新たな気持ちで練習の日々を送る氷帝メンバーの動向チェックも重要。特に部長の跡部が己について自問自答するかのようなソロナンバーでは、演じる三浦宏規のダンスが圧巻! バレエダンサーとしての出自を存分に生かした美しさという説得力で、彼ならではの跡部像を確固たるモノへと昇華し、テニミュにまたひとつ新しい要素を加えてくれている。
©許斐 剛/集英社 ・NAS・新 テニスの王子様 プロジェクト ©許斐 剛/集英社 ・テニミュ製作委員会
チームメイトの活躍に刺激を受け、さらに次の対戦校・立海の試合を偶然見たことで初めてのプレッシャーを感じるリョーマの心の変化にも触れられた本作は、『テニスの王子様』全体の中でも青学(せいがく)の“これまで”と“これから”をつなぐ重要なブリッジでありターニングポイント。
そんな中新たに走り出した19名の新キャスト+氷帝、総勢28名が彩る舞台上には、いつまでも色あせない夢が輝き続けている。瑞々しくもパワフルなカンパニーの行く先が楽しみだ。
©許斐 剛/集英社 ・NAS・新 テニスの王子様 プロジェクト ©許斐 剛/集英社 ・テニミュ製作委員会
囲み会見コメント
青学(せいがく)・越前リョーマ役:阿久津仁愛
今回は新青学(せいがく)としての初公演となるので、なにごとにも全力で挑みたい。稽古や合宿で学んだことに全力を尽くし、8代目リョーマ役の古田一紀さんの「ひと公演ひと公演熱を持って」という言葉を意識して、しっかりと頑張っていきたいと思います。生意気で負けず嫌いなリョーマがプレッシャーを感じるというシーンもあるので、そのリョーマの気持ちにもなって観ていただけたら。ぜひ期待してください。
青学(せいがく)・手塚国光役:宇野結也
まずはこの舞台に立てることがすごく嬉しいです。3rdシーズンをもっともっと盛り上げられるように頑張ります。明るく楽しい六角公演ですが、部長不在の中、各々が新たな壁にぶつかって乗り越えていこうとする姿もすごく印象的だと思うので、そこもぜひ観てください。フレッシュな気持ちを持って、全身全霊、ひと公演ひと公演頑張っていきたいです。よろしくお願いします。
六角・葵剣太郎役:矢代卓也
六角のパワー、情熱、そして笑顔をみなさまに届けられるような公演にしていきたいと思います。六角には新キャラクター首藤も加わりましたし、日替わりネタもあるので、日々新たな六角公演を楽しめるはず。楽しいがモットーの六角公演なので、遠くの方にも笑顔を届けられるような公演にしたいです!
六角・佐伯虎次郎役:二葉 要
六角公演は温かさとか明るさみたいなモノがすごく重要になってくると思うので、そこを存分に発揮してみなさんを笑顔にしたいと思います。今回新曲が8曲入っているので、今までのファンの方もまた新鮮な気持ちで楽しめるんじゃないでしょうか。僕たち自身は楽しむ準備は万端です! お客様が全公演笑顔で帰れるように臨場感を持って頑張ります。
©許斐 剛/集英社 ・NAS・新 テニスの王子様 プロジェクト ©許斐 剛/集英社 ・テニミュ製作委員会
レポート・文=横澤由香 撮影=平田貴章
原作:許斐 剛『テニスの王子様』(集英社 ジャンプ コミックス刊)
出演:
<青学(せいがく)>
越前リョーマ 役/阿久津仁愛、手塚国光 役/宇野結也、大石秀一郎 役/松村 優、
不二周助 役/定本楓馬、菊丸英二 役/永田聖一朗、乾 貞治 役/加藤 将、
河村 隆 役/鈴木雅也、桃城 武 役/吉村駿作、海堂 薫 役/牧島 輝、
堀尾聡史 役/相馬眞太、加藤勝郎 役/奥井那我人、水野カツオ 役/畠山紫音
<六角>
葵 剣太郎 役/矢代卓也、佐伯虎次郎 役/二葉 要、黒羽春風 役/陽向謙斗、
天根ヒカル 役/坂垣怜次、樹 希彦 役/高木眞之介、木更津 亮 役/佐藤祐吾、
首藤 聡 役/千葉冴太
<氷帝>
跡部景吾 役/三浦宏規、忍足侑士 役/井阪郁巳、宍戸 亮 役/小早川俊輔、
向日岳人 役/北乃颯希、芥川慈郎 役/田村升吾、滝 萩之介 役/山﨑晶吾、
樺地崇弘 役/八巻貴紀、鳳 長太郎 役/渡辺碧斗、日吉 若 役/内海啓貴
公演日程:
大阪公演 2016年 12月30日(金)~ 2017年1月8日(日) 大阪メルパルクホール
愛知公演 2017年 1月20日(金)~ 22日(日) 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
宮城公演 2017年 1月28日(土)~ 29日(日) 多賀城市民会館 大ホール
福岡公演 2017年 2月 3日(金)~ 5日(日) キャナルシティ劇場
東京凱旋公演 2017年 2月 9日(木)~ 12日(日) TOKYO DOME CITY HALL
協賛:ファミリーマート
◇会場:日本全国、 香港、 台湾の映画館
※詳細はHPへ
※3歳以上有料/3歳未満で座席が必要な場合は有料となります。
◇
【プレオーダー(先行抽選)】 実施中~2017年1月9日(月・祝)23:59
▶イープラス: http://eplus.jp/tennimu3rokkaku-lv/ (PC、 モバイル共通)
【一般発売(先着順)】 2017年1月21日(土)11:00~2月10日(金)12:00
▶イープラス: http://eplus.jp/tennimu3rokkaku-lv/ (PC、 モバイル共通)
▶ファミリーマート店内の端末「Famiポート」にて販売
※一般発売は先着順での受付となりますので、 予定枚数に達し次第受付終了となります。
◇プレイガイド
▶イープラス:0570-07-5050 (全日10:00~18:00 オペレーター対応)
※2016年12月31日(土)~2017年1月2日(月)は年末年始の為、 休業となります。
主催:テニミュ製作委員会 (ネルケプランニング/マーベラス/集英社/日本アドシステムズ/テレビ東京)
配給:ライブ・ビューイング・ジャパン