伊礼 亮、全国ツアー閉幕 ファイナル・Zepp Tokyo公演オフィシャルレポート

2017.1.10
レポート
音楽

伊礼 亮

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伊礼 亮 1st Live Tour 2016-2017 ~アイトヒト~
2017.1.9 Zepp Tokyo

rairuという名でオリジナル曲や様々なカバー曲の歌唱を発信してきたボーカリスト・伊礼 亮が、全国ツアー『伊礼 亮 1st Live Tour 2016-2017 ~アイトヒト~』のツアーファイナルライブをZepp Tokyoにて開催した。

伊礼 亮は以前からrairu名義でインターネット生放送のツイキャスで生ライブの配信を精力的に行ってきており、その総視聴者数は500万人を超えている、若者を中心に圧倒的な支持を得ているボーカリストだ。ツアーファイナルの東京公演ではこれまでサポート2人を加えて3名体制で行っていた所を、ギター・ベース・ドラム・キーボードを交えてのバンド編成で行った。

伊礼 亮

期待に騒めくZepp Tokyo。暗い照明の中でステージ上に設置された椅子とテーブルの前に伊礼 亮が座ると、SEとして朗読「アイトヒト」が流れ出す。すると客席のざわめきはなりを潜めファン達は一斉に朗読を聴き込みはじめ、伊礼 亮の世界へ深く沈んで行く。そうして朗読の終わりと共に力強い演奏で1曲目「Song for you:Song for Me」が始まり、ツアーファイナルの開幕となった。

アップテンポなナンバーに開幕早々高まる会場のテンション。熱気が冷めない内にたたみかける様に始まった2曲目は跳ねる様なリズムがポップなナンバー「Knock! Knock!」。3曲目「セレナーデ・セレネイド」はテンションを保ちつつも感傷的なメロディが心に響く。バンドサウンドの中で聴く伊礼 亮の声はいつもよりもさらに感情の振り幅が大きく感じられ、客席にいるファン達は体を揺らし大いに盛り上がる開幕3曲となった。

伊礼 亮

「ありがとうございました! 『伊礼 亮 1st Live Tour 2016-2017 ~アイトヒト~』ツアーファイナル、とうとう始まりました! 今日はよろしくお願いします!」はにかみながら挨拶をする伊礼 亮。ツアーの想い出を語りつつファン達へ感謝の気持ちを伝えたところ、持ち前の柔らかさが垣間見える挨拶にファン達からは優しい笑い声があがった。

次に始まったのは「スターライト」。最初の3曲とは打って変わって、低音成分が聴いている人間の心の深いところまで震わせるようなバラードナンバー。続く「S・K・Y」「それがあなたの幸せとしても」も同じくバラードで、会場が静かな感動に包まれる一幕となった。

伊礼 亮

次のパートはゲストのmiroを招いて行われた。miroは伊礼 亮と共に音楽ユニット“ソラノオト”としているピアニスト。miroはMCコーナーから登場し持ちネタの「ザーサイ」と「もやし」を披露し会場を盛り上げ、楽曲になると流麗にピアノを演奏。バンドメンバーがはけての二人でのステージでは「星の唄」「指輪」の2曲が披露された。伊礼 亮にとって馴染み深い形態、その洗練されたステージはZepp Tokyoという大きな会場でさらに凄みを増し、ファン達にとっては感慨深いステージとなった事だろう。

伊礼 亮

ここで朗読コーナーが挟まる。朗読中、伊礼 亮自身はステージを一度後にし、再び戻ってきた時には別の衣装に身を包んでいた。その衣装で披露されたのは「After this」「コバルトブルーの二人」「テイスティングラヴァー」「ガラスの未来」。「コバルトブルーの二人」はまさに圧巻の一言。バンドを引き連れ高らかに歌い上げたメロディーはCD音源よりもさらに深い青の光景を作り出し、会場にいる全ての人間の心に響いた。「テイスティングラヴァー」ではドラムのテクニカルなリズムに切れ味の良いバンドの演奏が重なり、その上で跳ねる様な伊礼 亮の甘い声が響き他の曲とは違った大人なステージを作り上げた。

伊礼 亮

次のMCコーナーで登場したゲストはピアニストの奏。出会って4年ほどになるという二人はステージ上で思い出話を感慨深げに話し、暖かい空気の中で二人での演奏へ。演奏された曲は「Starduster」「愛言葉Ⅱ」。奏はピアノだけではなく歌も歌い、二人のデュエットで全編を魅せて行き、奏と伊礼が培ってきた絆があるからこそ醸し出せる演奏に会場は大きな歓声に包まれた。

朗読を挟んで再び衣装を替えた伊礼 亮。続く「僕たちが恋する理由」では奏のピアノからバックバンドの北村真奈美のピアノにバトンを渡し、さらにギターが入場し3人での演奏。優しい演奏と、恋というテーマに真摯に向き合った楽曲が会場に染み渡った。

伊礼 亮

「後半戦も盛り上がって行きましょう!」の言葉から軽快なポップナンバー「ラブレター」が披露される。「ラブレター」では、クラウドファンディングにて募集された映像DVDに企画に収録するために、会場の観客達それぞれのスマフォによりライブの模様が撮影された。クラウドファンディングは目標金額をすでに達成済みで映像化は確実とのことなので、出資した皆さんは楽しみに待とう。続く「Stand By Me そばにいて」ではゲストの北川勝利が登場。北川は「ROUND TABLE」メンバーで、ツアータイトルにもなった伊礼 亮のアルバム『アイトヒト』のプロデューサーを務めた人物。6人で貫録を感じさせる演奏を披露し大きく盛り上がる一曲となった。

北川がステージを去りラスト2曲は「君を想うだけで」「borderless」。「最後の曲です」の言葉から始まった「borderless」は空まで広がるような壮大さを感じさせるナンバー。その曲を伊礼 亮は手を伸ばし感情をこめて高らかに歌い上げ、Zepp Tokyoでのツアーファイナルを締めくくった。

伊礼 亮

が、当然これで終わるはずがない。ファン達の声に応えて再び現れた伊礼 亮は「beautiful」を披露。「beautiful」はなんと伊礼のピアノ弾き語りで披露され、ファン達から驚きと感動の声があがることとなった。続く「ホシアイ」ではバンドが登場し5人の演奏が、ラストナンバー「わがままフォルクローレ」では北川と奏が再び登場し7人の演奏が披露されラストに相応しい大きな盛り上がりを魅せ、2016年から2017年を跨いで行われた伊礼 亮の1stライブツアーは幕を下ろした。
 

初回掲出時に記事内の表記に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

セットリスト
伊礼 亮 1st Live Tour 2016-2017 ~アイトヒト~
2017.1.9 Zepp Tokyo

 
1.Song for You:Song for Me
2.Knock! Knock!
3.セレナーデ・セレネイド
4.スターライト
5.S・K・Y
6.それがあなたの幸せとしても
7.星の唄
8.指輪
9.After this
10.コバルトブルーの二人
11.テイスティングラヴァ―
12.ガラスの未来
13.Starduster
14.愛言葉Ⅱ
15.僕たちが恋する理由
16.ラブレター
17.Stand By Me そばにいて
18.君を想うだけで
19.borderless
[ENCORE]
20. beautiful
21. ホシアイ
22. わがままフォルクローレ

クラウドファンディング情報
■【伊礼 亮】1/9Zepp Tokyoでのツアーファイナルの映像DVDをみんなで作りたい
<期間>2017年01月22日(日) 23時59分59秒まで
<URL>https://www.muevo.jp/campaigns/1140

 

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