キリトの偽らざる想い「自分の人生を賭けてAngeloというバンドでやり残してること全部やってみせる」

レポート
音楽
2017.1.17
Angelo Tour「THE COUNTLESS CORD」2017.1.6(FRI)赤坂BLITZ

Angelo Tour「THE COUNTLESS CORD」2017.1.6(FRI)赤坂BLITZ

画像を全て表示(7件)

Angelo Tour「THE COUNTLESS CORD」
2017.1.7(SAT)赤坂BLITZ

Angeloが1月7日に最新アルバム『CORD』を携えてのツアー『Angelo Tour「THE COUNTLESS CORD」』の追加公演であり、事実上ファイナル公演を赤坂BLITZで開催した。前日の6日同様、チケットはソールドアウト。場内は新年一発目のAngeloのライブを渇望するオーディエンスで溢れかえっていた。

歓声の中、メンバーが次々に登場。定位置につき、オープニングは『CORD』の幕開けのナンバー「Umbillical cord」だ。激しさを内に秘めたソリッドな演奏、パーカーのフードを目深にかぶったキリトの歌は深い孤独をたたえ、みんな息を呑むように食い入るようにステージを見つめている。

Angelo Tour「THE COUNTLESS CORD」2017.1.6(FRI)赤坂BLITZ

Angelo Tour「THE COUNTLESS CORD」2017.1.6(FRI)赤坂BLITZ

その静寂を打ち破るようにAngeloの王道とも言える「Cut」が投下され、ハンドクラップでキリトが煽り、KOHTAが定位置から前に出てきてど迫力の低音を響かせた「リテラシー」へと。ヘヴィチューンであると同時にAngelo流ダンスナンバーでもあるエッジの効いたビートに血が騒ぐ。間奏で変拍子になるあたりが一筋縄ではいかないバンドの性を感じさせ、キリトが「東京! キレてますか? 行けるか!?」と叫び、アルバムのナンバーが曲順通りに演奏されていった。ツアーを通して鋭さと生々しさを増した曲たちには突き刺すような強烈さがあり、切ないメロディが印象的な「嗤う月」ではKaryuが熱情を帯びたギターで魅了した。

TAKEOのタフなドラムとKOHTAのエッジーなベースのフレーズ、Karyuとギルのギター陣が刺激的に絡み合う「JUDGMENT」もAngeloの進化形の疾走感たっぷりのナンバー。キリトが「跳べ! 跳べ!」と煽った「FIELD OF GOD」の本能直撃のブラジリアンビートとメロディ、サウンドのスケール感は半端なく、光速のスピードで時間が経過していく感覚に陥りながら、「Daybreakers」の切れ味痛快なボーカルと光の渦のような演奏にすごい勢いで巻き込まれ新たなAngeloを感じた。結成10周年を超えて落ち着くどころか、ますます攻めのアティチュード。キリトのメッセージには時間を共有してきたファンを目指す地に連れていくという強い意志が込められていた。

Angelo Tour「THE COUNTLESS CORD」2017.1.6(FRI)赤坂BLITZ

Angelo Tour「THE COUNTLESS CORD」2017.1.6(FRI)赤坂BLITZ

「策略とか、計算通りみたいに思われるところもあるんですけど、実のところ、そうでもありません(笑)。でも、一つひとつのポイントで迷わずブレずに必死にやった結果、振り返れば線に繋がります。これからも必死にやっていきます。それがきっと一つの線に繋がることを信じて。遠い先に信じたものが確かにあるから。その思いさえ強ければブレなければきっとキミたちは離れないと思うし、キミたちの求める気持ちがブレなければ俺たちはずっと歌い続けます。“繋がっている”ということにはそういう意味も含まれます」

“繋がる”という概念を様々な角度から表現した『CORD』に込めた想いにキリトが触れ、10曲目に披露されたのは何があろうとどこにいようと強く繋がっていることを忘れないでほしいと歌うアルバムのラストナンバー「CONNECT」だった。

MCではキリト独特のユーモアを混じえながら、向上心と自分に向き合うことの大切さについて話し、「キリトが納得するキ○ガイっぷりで満足していいのか。喜ぶレベルじゃなく、キリトを驚かせないとダメなんじゃないのか」と場内を沸かせて煽り、ライブは後半戦へと突入。

Angelo Tour「THE COUNTLESS CORD」2017.1.6(FRI)赤坂BLITZ

Angelo Tour「THE COUNTLESS CORD」2017.1.6(FRI)赤坂BLITZ

ヘヴィチューン「PANDEMIC」から「狂人」へとエキセントリックなナンバーをたて続けに放ち、容赦ないセットリストでオーディエンスのアドレナリンも噴出。キリトのパフォーマンスが秀逸な「RETINA」ではヘドバン続出の光景が広がった。ライブが進むにつれて、男子の太い声援が増えていき、突き抜ける攻撃的でぶっといサウンドにAngeloという高性能のマシーンに乗ってぶっ飛ばしているような気持ちにさせられた。リフからして痛快でラウドな「Experiment」も今の彼らの音として鳴らされ、10年という月日の中でAngeloは強靭なバンドへと進化していた。

「もっと愛し合おうぜ!」と叫んだラストナンバーは爽快感たっぷりの「CALL」。大歓声の中、5人はステージを去った。

名曲「Voice of the cradle」で始まったアンコールでは雪の代わりにLEDの光が舞い落ち、「Manic State High Pressure」では開放感たっぷりのアクトにフロアーのあちこちから笑顔がこぼれた。

Angelo Tour「THE COUNTLESS CORD」2017.1.6(FRI)赤坂BLITZ

Angelo Tour「THE COUNTLESS CORD」2017.1.6(FRI)赤坂BLITZ

そして恒例のメンバー紹介ではキリトに「キミたちの高ぶっている空気を年輪を感じさせる甘さで」と紹介されたTAKEOが「もっとトロトロになってくれますか!?」と煽り、KOHTAは会場を見渡して「いいね」を連発。「まだまだ、いい笑顔を見せてください」と言おうとして噛んでしまい、痛恨のリアクション。ギルは「ファイナルらしくすごく盛り上がってて、みんなの声がここまで届いてて嬉しいです」とお礼を述べ、Karyuは「みんな、今日はまさかのツアーラストですよ! このツアーでいちばん楽しまないでどうするんだ!」と照れながらも煽り、ギルに紹介されたキリトは「ここだけの話」と前置きして、今の偽らざる想いを告げた。

「このバンドをやり始めて今に至るまでいろいろなことがありました。すげえこともあったし、辛いこともあったし、素晴らしい景色も見てきたし、いろんなことがあったけれど、全てが大切なことです。何ひとつ忘れたいような過去はありません。俺は自分に関わった全てのものを何一つこぼすことなく連れていきます。大事じゃないものはない。切り捨てたものはない。俺はAngeloキリトです。俺がこれからやろうとすることはAngeloというバンドでまたものすごい景色を絶対に掴み取ること。Angeloではまだやっていないことがたくさんある。これを絶対にやってみせようと思ってます。それに向かって絶対にあきらめず、まわりに何と言われようとやってみせます。これがキリトの宣言です。俺は自分の人生を賭けて、このプライドを賭けてAngeloというバンドでやり残してること全部、やってみせるつもりだから」

Angelo Tour「THE COUNTLESS CORD」2017.1.6(FRI)赤坂BLITZ

Angelo Tour「THE COUNTLESS CORD」2017.1.6(FRI)赤坂BLITZ

PIERROTDIR EN GREYによるプロジェクト「ANDROGYNOS」の始動が発表され、ザワついている人もいるだろう状況の中、あくまで自身の基軸はAngeloにあるということを改めて表明したようにも思われたが、この意思表明はアルバム『CORD』に込められたメッセージにも通じているのだろう。アンコールのラストナンバーは“焦がれた景色を見せよう”と歌う「PROGRAM」。

Angelo Tour「THE COUNTLESS CORD」2017.1.6(FRI)赤坂BLITZ

Angelo Tour「THE COUNTLESS CORD」2017.1.6(FRI)赤坂BLITZ

終演後の挨拶を済ませた後、キリトは「また来月、会いましょう!」(2月24日にTOKYO DOME CITY HALLでバースディライブを開催)と生声で伝え、ステージを後にした。

なお、Angeloは4月から全国ツアー『Angelo Tour 2017「THE CONNECTED STRINGS」』を開始する予定。2017年がよりいっそう“攻め”の1年になることは間違いないだろう。

取材・文=山本弘子
※写真は1月6日(金)のものです。

ライブ情報
Angelo Tour2017「THE CONNECTED STRINGS」
2017.4.26(水) TSUTAYA O-EAST 18:15/19:00
2017.4.27(木) TSUTAYA O-EAST 18:15/19:00
2017.4.29(土) YOKOHAMA Bay Hall 17:15/18:00
2017.4.30(日) YOKOHAMA Bay Hall 16:15/17:00
2017.5.3(祝) 金沢Eight Hall 17:00/17:30
2017.5.5(祝) 名古屋DIAMOND HALL 17:15/18:00
2017.5.7(日) 大阪 BIG CAT 16:45/17:30
2017.5.10(水) 郡山 Hip Shot Japan 18:15/19:00
2017.5.11(木) 仙台 Rensa 18:15/19:00
2017.5.13(土) 札幌 PENNY LANE 24 17:00/17:30
2017.5.18(木) 神戸Harbor Studio 18:15/19:00
2017.5.20(土) 岡山CRAZYMAMA KINGDOM 17:15/18:00
2017.5.21(日) 高松モンスター 17:15/18:00
2017.5.23(火) 高知 CARAVAN SARY 18:15/19:00
2017.5.25(木) 松山 SALON KITTY 18:15/19:00
2017.5.27(土) 福岡DRUM LOGOS 16:15/17:00
2017.6.2(金) EX THEATER ROPPONGI 18:15/19:00
チケット料金:スタンディング ¥6,000(税込) ※ドリンク代別
Angelo LIVE at TOKYO DOME CITY HALL「Category:[memento]」
2017.02.24(金)TOKYO DOME CITY HALL 18:15/19:00 
ディスクガレージ 050-5533-0888 
チケット料金:全指定 ¥6,480(税込)※ドリンク代別
 

 

リリース情報
アルバム『CORD』
2016年9月28日(水)発売
【初回生産限定盤】(CD+DVD)IKCB9547~8 ¥4,800+税
【通常盤】(CD)IKCB9549 ¥2,800+税
[CD]
01. Umbilical cord
02. Cut
03. リテラシー
04. PROTOCOL
05. 嗤う月
06. Sorrow tomorrow
07. JUDGMENT
08. FIELD OF GOD
09. Daybreakers
10. CONNECT
[初回生産限定盤DVD]
STUDIO SESSION(全収録曲)
シェア / 保存先を選択