まもなく開幕!笈田ヨシ演出、全国共同制作プロジェクト《蝶々夫人》

2017.1.22
レポート
クラシック
舞台

左より)サラ・マクドナルド(ケイト)、鳥木弥生(スズキ)中嶋彰子(蝶々夫人)


 全国4都市で上演される全国共同制作プロジェクト、プッチーニ:歌劇《蝶々夫人》が、1月22日の金沢歌劇座で開幕する。
 こちらでは去る2016年12月13日、東京芸術劇場での会見に引き続き行われた稽古の様子をご紹介。
(2016.12.13 東京芸術劇場 Photo:M.Terashi/TokyoMDE)

 演出の笈田ヨシは今回の演出について、会見で次のように語っている。
「僕にとって舞台でやりたいこととは、人間の心のたゆたい、苦しみ、悲しみ、不思議さ、美しさ、そういったものを表現すること。音楽を通じてダンスを通じて、セリフを通じてやる。それが僕の仕事だと思っている。
 階段は違うけれども行き着く先は同じで、目に見えない人間の美しさを表せられることが演出家の仕事だと思っている。
 別にオペラだから替えるということがなく、プッチーニの音楽を通じてお客様に伝えていきたい。僕は僕なりの《蝶々夫人》ができるのではないか。装置を簡単にして、音楽を、歌と演技を、どうやって伝えるか。それを目標としてやりたい。オペラの豪華で美しいという面よりも、中身の美しさをみなさんにお見せしたい」

 この日の稽古は、第3幕、ピンカートンの帰りを待つ蝶々さんの前にアメリカ人妻のケイトが現れるシーン。
 音楽稽古からはじめ、その後、笈田による演技指導が行われた。

中央)ロレンツォ・デカーロ(ピンカートン)

左)ミヒャエル・バルケ(指揮) 右)笈田ヨシ(演出)


【関連記事】
●【会見レポート】笈田ヨシ演出、オペラ《蝶々夫人》〜全国共同制作プロジェクト
http://ebravo.jp/archives/31245

●ぶらあぼインタビュー:笈田ヨシ(演出)
http://ebravo.jp/archives/31478

◆全国共同制作プロジェクト
プッチーニ:歌劇《蝶々夫人》(全幕・日本語字幕付・原語上演)
演出:笈田ヨシ
指揮:ミヒャエル・バルケ
舞台美術:トム・シェンク
照明デザイン:ルッツ・デップ
衣裳:アントワーヌ・クルック
蝶々夫人:中嶋彰子(金沢、大阪、高崎、東京2/19)、小川里美(東京2/18)
スズキ: 鳥木弥生
ケイト・ピンカートン:サラ・マクドナルド
ピンカートン:ロレンツォ・デカーロ
シャープレス:ピーター・サヴィッジ
ゴロー: 晴雅彦
ヤマドリ公爵:牧川修一
ボンゾ: 清水那由太
役人: 猿谷友規
いとこ: 熊田祥子
ダンサー:松本響子
父親:川合ロン
召使:関裕行、松之木天辺
村人:重森一、山口将太朗
戸籍係、ヤクシデ、蝶々夫人の母、叔母は各地合唱団より選出
子供:各地オーディションより選出
管弦楽:
[金沢公演]オーケストラ・アンサンブル金沢
[大阪公演]大阪フィルハーモニー交響楽団
[高崎公演]群馬交響楽団
[東京公演]読売日本交響楽団
合唱:
[金沢公演]金沢オペラ合唱団
[大阪公演]フェスティバル・クワイア
[高崎公演]高崎オペラ合唱団
[東京公演] 東京音楽大学

 
2017.1/22(日)14:00 金沢歌劇座(金沢)
問合せ 金沢芸術創造財団076-223-9898
http://www.kanazawa-arts.or.jp/

1/26(木)18:30 フェスティバルホール(大阪)
問合せ フェスティバルホール06-6231-2221
http://www.festivalhall.jp/


2/4(土)16:00 群馬音楽センター(高崎)
問合せ 群馬音楽センター027-322-4527
http://www.takasaki-foundation.or.jp/


2/18(土)、2/19(日)各日14:00 東京芸術劇場(東京)
問合せ 東京芸術劇場ボックスオフィス0570-010-296
http://www.geigeki.jp/