フエルサ ブルータが最新バージョン『WA !』を8月に東京で世界初公開

世界中を熱狂の渦に巻き込んで来たフエルサ ブルータが、日本にインスパイアされた最新バージョン『WA ! – Wonder Japan Experience』を、2017年8月に東京で初公開する。

「獣のような力」という意味のフエルサ ブルータは、爆発的なアクション、空中を舞う躍動感、魅力的なメロディにドラムビートが絡むダイナミックなダンスミュージック……これらの要素が三位一体的に融合された新時代の総合芸術だ。

そこに言葉やストーリーなどない。重力に逆らって壁や宙を舞うパフォーマー、映像や特別な移動式舞台を駆使して目の前でスピーディーに展開される、70分間の超現実スペクタクル。五感に働きかけるエンターテインメントによって、すべての観客は常識を超えた至高体験を味わえるだろう。

フエルサ ブルータは、2005年に南米アルゼンチンのブエノスアイレスで誕生した。この作品の中心人物はディキ・ジェイムズ。2002年に彼を中心としてアルゼンチンで結成されたカンパニーは、ビーシャ・ビーシャというパフォーマンスで世界中の注目を集め、来日公演では約5万人がこれを体験した。続くフエルサ ブルータでは、これまで世界30カ国・60都市以上で上演され、500万人以上の観客を魅了。2014年には初来日し約6万人を動員、一大旋風を巻き起こしたことは記憶に新しいところだ。

このほど東京で世界初公開となる最新バージョンは、『WA ! – Wonder Japan Experience』という。上演のために大改造され専用劇場となる品川のステラボールにはアップグレードされた演出とセットが展開される。1Fはオールスタンディング。光と音に包まれた360度の空間でパフォーマーたちは、天井から舞い降り、壁を駆け、歌い、叫び、踊り、そして天から降りてくる透明で巨大なプールで美しい泳ぎを魅せる。人間の「本能」を刺激する、バーチャルではないリアルな幻想世界に、観客たちは手を伸ばさずにはいられなくなるほどだ。

芸術監督ディキ・ジェイムズは、今回の『WA ! – Wonder Japan Experience』について、フエルサ ブルータの骨格は保ちつつも、世界で上演したことのない最新バージョンを上演するとのこと。タイトルの「WA !」は、「和風」の「WA !」であり、「調和」「平和」の「WA !」であり、「輪」そして驚いて発する「わっ」の「WA !」だという。

昨年末（2016年12月）には、キャストのオーディションを日本で開催した。ディキ本人も来日して行なわれた数日間のオーディションを経て、選び抜かれた面々は、2月中旬からフエルサ ブルータ発祥の地・アルゼンチンに渡航し、長期間、想像を絶するトレーニングと、ディキらクリエイター陣とのリハーサルを行なう。日本で使われるセットはアルゼンチンにある巨大コンサート会場のアリーナに組み立て、本番さながらのリハーサルに臨むこととなる。

かのレオナルド・ディカプリオ、ビヨンセ、ジェシカ・アルバ、ジュード・ロウら名だたるセレブたちも体験し絶賛した『フエルサ ブルータ』の最新進化形を今夏、日本で観られることは実に悦ばしく、楽しみである。