NONA REEVES×KIRINJIの豪華セッション、RHYMESTERのサプライズ参加に観客ビックリ

レポート
音楽
2017.5.30
アンコールでのセッションの様子。(撮影:ハヤシサトル)

アンコールでのセッションの様子。(撮影:ハヤシサトル)

NONA REEVESのメジャーデビュー20周年を祝うライブイベント「ノーナ最高祭!!!」の第2夜が、昨日5月28日に東京・赤坂BLITZで開催された。

3月に堂島孝平とサニーデイ・サービスを迎えて行われた第1夜に続く今回は、KIRINJIがゲストとして出演。メジャーデビュー当時にレーベルメイトだった2組だが、ツーマンライブを行うのはこれが初となった。

KIRINJIのライブは「進水式」でスタート。堀込高樹(G, Vo)はNONA REEVESの西寺郷太(Vo)と張り合うべく自己アピールをしていくことを宣言し、演奏した曲を紹介するたびに「すごくいい曲で……」というひと言を添え、会場からの笑いを誘っていた。

「愛のCoda」「嫉妬」「Golden harvest」や、コトリンゴ(Key)がメインボーカルを務める「日々是観光」、弓木英梨乃(G)がハンドマイクでステージの上を歌い歩く「Mr.BOOGIEMAN」など、この日のKIRINJIは対バン相手がNONA REEVESということもあってか新旧織り交ぜてノリのいい楽曲を披露。ラストはライブの定番曲になりつつある坂本真綾のカバー「うちゅうひこうしのうた」でなごやかに締めくくられた。

ステージ転換の時間には、NONA REEVESとゆかりのあるアーティストからのお祝いコメント映像を紹介。レコーディングでの共演もある一十三十一、メジャーデビュー時のレーベルメイトだったクラムボン、西寺郷太のソロアルバムにも参加したティト・ジャクソンからメッセージが寄せられた。

NONA REEVESはサポートメンバーに真城めぐみ(ヒックスヴィル、ましまろ)、村田シゲ(□□□、CUBISMO GRAFICO FIVE、Circle Darko)、松井泉、冨田謙を加えた7人編成でライブを実施。プリンス「I Wanna Be Your Lover」のSEと共に登場した彼らは「P-O-P-T-R-A-I-N」でエキサイティングにライブをスタートさせ、普段はライブ後半で披露することが多い「LOVE TOGETHER」や、先ほどまでKIRINJIのステージでサポートを務めていた矢野博康のプロデュース曲「透明ガール」、初披露となった新曲「麗しのブロンディ」で会場をヒートアップさせた。

MCでは、早稲田大学の先輩後輩の仲であり、かつてNONA REEVESのレコーディングやライブのサポートで活躍していたKIRINJIの千ヶ崎学との仲良しエピソードを紹介。「この曲は千ヶ崎がいたからできた曲」と言って1999年発表のシングル曲「BAD GIRL」を演奏した。そしてここから彼らはキラーチューンを連発。「ガガーリン」「DAYDREAM PARK」「O-V-E-R-H-E-A-T」を畳み掛け、「DJ! DJ! ~とどかぬ想い~」で会場の一体感を高めたのち、3人それぞれがボーカルを担当する「休もう、ONCE MORE」で本編を締めくくった。

アンコールではこの日にステージに上った総勢14名がステージに勢ぞろい。大学のサークルで先輩だった矢野、大先輩である楠均など、リスペクトしてやまないミュージシャンたちに囲まれた西寺は「もう、泣きそう」と声を漏らす。西寺がさらに「あと2人、大学の先輩をお呼びしたい!」と告げると、シークレットゲストであるRHYMESTERの宇多丸とMummy-Dが登場。KIRINJIRHYMESTERのコラボ曲「The Great Journey」を、NONA REEVESを交えた大所帯バンドでパフォーマンスした。さらにこの16人でNONA REEVESの「LOVE ALIVE」が披露され、パーティムードの中でライブは終幕した。

なおNONA REEVESは、通算15枚目となるオリジナルアルバム(タイトル未定)の発売、およびそれに伴う全国ツアーの開催を発表した。

NONA REEVES全国ツアー

2017年10月28日(土)東京都 Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
2017年10月29日(日)東京都 Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
2017年11月3日(金・祝)福岡県 DRUM SON
2017年11月11日(土)愛知県 ell.FITS ALL
2017年11月12日(日)大阪府 Music Club JANUS
2017年11月18日(土)北海道 Sound Lab mole

音楽ナタリー
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