【映画レビュー】『ロストサンクチュアリ』あの人は今?では終わらない、俳優たちの底力
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SPICE×ぷれシネ特集 第四回
SPICEをご覧のみなさま、いかがお過ごしでしょうか?秋といえば、映画。映画館にレンタルショップ、試写会など色々な方法で楽しめる季節。そんなタイミングで皆さまにオススメしたいのが、日本初の映画試写アプリ「ぷれシネ」です。
同アプリでは、最新作やDVDの本編を新旧問わず丸々1本を無料で楽しめます。アプリ内の作品一覧から選んで応募すれば、その場で抽選結果も分かり、当選すればそのまま鑑賞可能です。この企画では、SPICE編集部の映画好きライター・フジモトが同アプリを体験し、ネタバレなしの作品レビューで皆さまにその魅力をお伝えしていきます。
○過去の記事はこちらから
第二回作品はコチラ。ミーシャ・バートン主演のオカルト・サスペンス・ホラー『ロストサンクチュアリ』です。
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■あらすじ
カウンセラーとして高校に勤めるジェシー(ミーシャ・バートン)は、仕事に忙殺されながらも、婚約者で保安官代理のトラヴィス(デヴォン・サワ)と幸せな生活を送っていた。そんなある日、彼女は障害を抱え、兄をひき逃げ事故でなくした少年・イーライのカウンセリングを受け持つことに。クラスメイトからイジメを受けたイーライは、死んだはずの自分の兄・デヴォンが蘇り、彼らに復讐すると言い出すのだった。イーライの言葉を妄想としてとり合わなかったジェシー。しかし、墓からデヴォンの遺体が消えたことを知り、言い知れぬ不安を感じはじめる…。
■ミーシャ・バートンにデヴォン・サワ…「あの人は今?」で終わらない俳優たちの底力
ミーシャ・バートン。まだまだ美貌は健在です (C)2012 Sibling The Movie,LLC. All rights reserved.
本作の一番のウリは、出演する2人の俳優……主演のミーシャ・バートンとデヴォン・サワの安定感ある演技です。ただ、2人とも一躍脚光を浴びた作品がありながら、その後は地味な活動を続けてきた方々なんですね。
ミーシャ・バートンは海外ドラマ「The O.C」(2003年~2007年)でのブレイクで、世界中の女子の憧れになりました。日本で言えば、月9ドラマ主演で大ブレイク!といったところです。が、同ドラマを電撃降板してからの彼女のキャリアは、ドラッグや飲酒、度重なるスキャンダルでボロボロ。低予算ホラーやB級アクション、テレビ映画への出演が続きます。ここの数年の出演作は『ミーシャ・バートン 処刑病棟』『アパートメント1303号室』『S.W.A.T.ユニット887 24時間の奪還作戦』…うーん、大丈夫か?ちなみにわたくし、この3作すべて観ていますが。
I've told you a million times @PerezHilton, I've only approved this photo for your site... pic.twitter.com/OAkt09ohMT
— devon sawa (@DevonESawa) 2015, 6月 2
これが
デヴォン・サワ。だいぶ、いかつくなりました (C)2012 Sibling The Movie,LLC. All rights reserved.
こうなる
■オカルト?サスペンス?しつこいほどのドンデン返し
鍵を握るイーライ役 J・マイケル・トラウトマン。だいぶひねくれてますね (C)2012 Sibling The Movie,LLC. All rights reserved.
さて、もう一つの見どころが、やたらと観るものをあおるストーリー展開です。サスペンスホラーらしく、犯人がわからないまま次々と犠牲者が増えていくのですが…話が進むにつれ、怪しい登場人物が次々と現れます。ストーリーの鍵となる、いかにもひねくれた少年・イーライをはじめ、典型的なアメフト部のイジメっ子、身長2メートルを越えるイジメっ子の父親、呪術師のおばあちゃん、神出鬼没のヒスパニック系用務員、謎のホームレスおじさん、深夜に道端で集会を開くヒスパニック系おっさん軍団、などなど、(なぜかヒスパニック系が多いですが)必要以上に怪しい人々だらけなんですねえ。いや、ちょっと伏線張りすぎだろ!とツッコミたくなるレベルです。
とはいえ、「誰が犯人なんだろう」とハラハラすることは請け合い。最後には「ええ…結局そういうオチですか」となるんですがね…。なにしろ、本作はオカルト・サスペンス・ホラーなんで。一方で、スプラッター要素はやや控えめなので、残酷シーンが苦手な方にはちょうどいいかもしれません。ちょっとした首チョンパシーンはありますが。 ささやかな首チョンパシーンもあるよ! (C)2012 Sibling The Movie,LLC. All rights reserved.
■「グリーンマイル」マイケル・クラーク・ダンカン、最後の演技
本作が遺作となった、マイケル・クラーク・ダンカン (C)2012 Sibling The Movie,LLC. All rights reserved.
が、個人的に嬉しかったのは、本作でダンカンが、ハリウッドでメキメキと頭角を現しつつある巨漢俳優マシュー・ウィリグと共演を果たしたこと。ウィリグは、ジェイソン・ステイサム主演『ワイルド・カード』(2015年)やジョー・カーナハン監督の『クレイジー・ドライブ』(2015年)といったアクション映画でよく見かけます。ダンカンを超える2m3cmの体躯で、威圧感を醸し出しながらも優しい表情をときおり見せる個性的な俳優。ダンカンとの対面で、巨漢俳優の魂が伝承されたような、そんな気がしました。すごくマニアックな見かたですが。
左から、 マシュー・ウィリグ、マイケル・クラーク・ダンカン。どちらもデカイ (C)2012 Sibling The Movie,LLC. All rights reserved.
さて、本作に興味を持った方はさっそくぷれシネで試写会に応募して見てください。応募の方法は簡単!
①itunesまたはApp storeでアプリをダウンロード
②会員登録(メールアドレスと希望するパスワードを入力)
③ログイン
③観たい作品を選んで「受付中」の部分をタップ!
これだけで応募が完了し、その場で当選の結果もわかります。当選決定から24時間の間は、いつでも同じ作品を観ることができるので、通勤や通学、ちょっとした待ち時間をつぶしながら気軽に鑑賞するのもいいですね。
現在公開されている作品の定員は50~100名。ただし、抽選ではなく先着で当選が確定するものも多いので、人気作は早めに応募したほうが良さそうです。
また、鑑賞後は「シェア」ボタンをタップして、TwitterやFacebookに感想を投稿することもできます。感想を投稿すると、次回からの試写会の当選確率が上がるそうです!フジモトもさっそく投稿してみましたよ。
なお、Androidアプリへの対応は現在調整中。SPICEは毎週オススメの作品とともに進捗をお伝えしていくので、お待ちください!
監督・脚本:マシュー・オルランド
出演:ミーシャ・バートン、デヴォン・サワ、マイケル・クラーク・ダンカン、J・マイケル・トラウトマン、ニック・ジャンドル、スチュアート・ストーン
予告編
価格:無料
カテゴリ: 写真/ビデオ
言語: 日本語、英語
販売元: HIROFUMI SOYAMA
(C) simpleplus / (C) precine
App store: https://appsto.re/jp/d4uL6.i ※iPhoneからアクセス可能
iTunes: https://itunes.apple.com/jp/app/pureshine/id982863363?mt=8
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