FIVE NEW OLDのSPICE連載コラム vol.20 HIROSHI 前編
人気急上昇中のバンドFIVE NEW OLDのメンバーがリレー方式でコラム連載をしてくれる企画「FIVE NEW OLDコラム」ここでしか聞けない話や、メンバーの本音満載で週替わりで更新中。
今回の担当はvo. HIROSHIです。
お久しぶりです。
皆さんご無沙汰しております…。
前回の更新から空いてしまい、ごめんなさい。
この空白の期間中にいろいろとありました…。
そう
メジャーデビューしたよ!
「BY YOUR SIDE EP」が発売になり、遂にFIVE NEW OLDもメジャー・アーティストの仲間入りを果たしたのでございます。
そして沢山のラジオ、TV、雑誌等…、メディアキャンペーンをやらせて頂きました。やればやるほど、より多くの人に僕らの音楽が届くんだと思うと、力も入るし、やりがいがありました。
これまで以上に音楽についての思いを沢山語らせてもらったのは、自分自身を見つめ直すいい機会になったなぁと感じています。
ツアーのワンマン公演がSOLDOUT
リリースとほぼ同じタイミングでSOLDOUTになりました。
本当に嬉しい!
多くの人がこのワンマンライブに期待してくれているんだというのを実感したし、僕達の気合もさらに入りました。
ありがとう。
もちろんツアーは対バン形式の公演もあって、僕達が皆にも体感して欲しい音楽を鳴らしているバンドに出演してもらいました。
ワンマンにはワンマンの面白さ、対バンには対バンを通した新しい発見があると思います。各地の公演ごとに、そこでしか作れない「時間、空間」があると思う。それを皆と仕上げていくのが今からメチャクチャ楽しみです。
もう間もなく始まる「BY YOUR SIDE TOUR」
お楽しみに!
そして…
実はコラムも早いもんで最終回
なんと!
1月からマイペースに書かせて頂いていたコラムも、早いもんで僕の回で最終回となりました…。
せっかくなので、読んでくれている皆さんに、たっぷりとお伝えしたいなと、前編と後編に分けて、「BY YOUR SIDE EP」の曲解説をしたいと思います。
前編は"Not Too Late"と"The Dream"について。
気合い入れて書くぞー!!
Not Too Late
曲調としては軽快なディスコ・ファンクですね。今風で言うとヒップスター・ファンクとでも言うのかな。
Michael Jacksonの「P.Y.T.」をモチーフに曲を仕上げていったんですけど、もっとビート感を強く、疾走感のあるものにしようということで、HAYATOにリズムのアレンジを頼みました。
この曲が踊りだしたのはベースラインを一層して、サビのメロディを3分の1ほど削った事がきっかけで、その後は山下達郎さんの「For You」のジャケットなんかをイメージしながら、そのサウンドを再構築するような形で、作っていきました。
歌詞は自分自身の気持ちに正直になること、自分の心の声をしっかりと聞く事について歌っています。周りの環境が自分にとってネガティブだとして、そういう状況が続くと、段々慣れて「自分は本当はどうしたかったのか」ということが自身でも分からなくなってしまう事があると思います。
だからちゃんと自分に向き合うこと、決して楽なことではないけれど、自分を取り戻すためには、いつ向き合い始めても遅いということはない。
そんな思いを込めました。
The Dream
このEPでかなりお気に入りな一曲。
音数を減らしたいというのは、ずっと書き手として思っていました。楽曲に必要なサウンドだけを配置して、洗練させていきたい。それが上手く行ったのがこの曲です。ゆったりと揺れる事のできる、さらに奥深くメロウな一曲が仕上がりました。ギターに関してはブルースの影響を受けていたり、歌は1オクターブ上の裏声をハーモニーに混ぜ、サンプリングで自分の声を分解したり…。
厳選した音の中にも僕達お気に入りのスタイルを存分に活かしました。
歌詞に関しては自分と友人についての歌です。
抽象的な表現が多いので、敢えてそこは皆さんの想像におまかせしたいところなのですが、「トゥルーマン・ショー」という映画のワンシーンからインスピレーションを受けてます。
マイノリティー達の居場所の模索・逃避、離れ離れになっても繋がっている事について歌った曲。
The Dreamが指す「夢」は「現実」と「非現実」の曖昧な部分に微睡んでいく感覚の事を表現しています。
いかかでしたか?
インタビューでは中々歌詞の細かい部分までは語りきれていなかったので、ここで世界観をなんとなく感じ取ってもらえたら嬉しいなぁと思います。
後編は残りの2曲について語っていくよ〜!
日時:2017年7月21日(金)
会場:名古屋 ell.FITS All
出演者:FIVE NEW OLD, UNCHAIN