『UFCファイトナイト・ジャパン』メディアイベントが開催 フェザー級王者ホロウェイ、“レジェンド”桜庭、初参戦・近藤朱里、阿部大治も登場

レポート
イベント/レジャー
2017.8.14

画像を全て表示(8件)

UFCファイトナイト・ジャパン」(9月23日、さいたまスーパーアリーナ)の開催まで1ヵ月半となった8月7日、UFCのプロモーションにフェザー級王者マックス・ホロウェイ(アメリカ)が来日。また、7月にUFC殿堂入りを果たした桜庭和志、同大会でUFCデビューの決まった近藤朱里、阿部大治も登場し、マスコミの囲み取材に応じるメディアイベントが行われた。

ホロウェイは現地時間6月3日に敵地ブラジルで行われた『UFC 212』においてフェザー級王者ジョゼ・アルド(ブラジル)との王座統一戦に臨み(※ホロウェイは暫定王者)、迎えた3Rにワンツーの右ストレートを決め、そこからパウンドをまとめてTKO勝利。フェザー級に新時代到来を告げる勝利となった。

日本食を満喫し、日本滞在を楽しんでいる様子のホロウェイは「アルドの地元のブラジルで彼をKOしたことで、これまで自分に批判的だったり懐疑的な目を向けていた人たちに対し実力を証明することができたと思う。やはり自分の強さを証明するには、最強の相手と戦って、その相手に勝たなければならない。蹴りでもヒザでもよかったけど、自分が得意な右ストレートで倒せたのがよかったし気持ちよかった」と、快勝したタイトルマッチを振り返る。

フロイド・メイウェザーとのビッグマッチ(ボクシングルール)が決まっているコナー・マクレガーとの対戦(13年8月、判定でマクレガーが勝利)以来、11連勝と強さを増すホロウェイは「次はカブ・スワンソン(ランキング4位、アメリカ)とフランキー・エドガー(同2位、アメリカ)のタッグチームとやるのでも構わない。今後は自分のキャリアをより充実させていく。相手は誰でも構わない」と自信をみなぎらせる。

13年4月に初参戦して以来、UFCで10試合を戦ったマクレガーが仕留めることのできなかった相手がこのホロウェイとネイト・ディアスであり、ホロウェイは4年越しのリベンジにも牙を剥く。

「戦って、コナーのオーラを感じたとかそんなことはなかったし、スゴいと言われている左のパンチだってもっとスゴい相手がたくさんいた。再戦は待つしかないけど、決まったら決まったでまたいろいろ言い訳をするんじゃないか」

そんな挑発とも取れる言葉を残した。また注目のビッグファイト、メイウェザーとマクレガーの一戦についてはともにアグレッシブに攻めるよりカウンターを得意とするタイプであることを指摘した上で、「どちらが勝つか分からない」と回答。しかし「この試合を組めたことが1番で、勝者はメイウェザーでもマクレガーでもなくUFCだと思う」と、大局に立った独自の見解を示した。

桜庭は総合格闘技界におけるパイオニアというカテゴリーで日本人初のUFC殿堂入りを実顔。この栄誉を受け、7月6日(現地時間)にアメリカ・ラスベガスで行われた式典に出席しスピーチを行った。

現地での感想やファンからの反響を問われると、「ファンから話し掛けられて嬉しかったけど、正直英語だから分からなかった(苦笑)」と脱力系の桜庭節。9月に行われる日本大会では桜庭がともに練習を積んだ経験を持つマウリシオ・“ショーグン”・フア(ブラジル)がメインを務めるが、「ショーグンはデカいから圧力がスゴかった。それとずっと動いているからスタミナがスゴいなと思いました。彼の試合はいつ見ても面白いので頑張ってほしい」とエールを送った。

また、今大会では桜庭と同じくプロレスラーというバックボーンを持つ朱里がUFCデビューを迎えるが、「どれがどうとかじゃなく、試合は全部同じだと思えばいいと思います。全部同じ試合だと思ってやれば、自分の持ち味が出る。あんまり深く試合のことを考えないで、なるべく普段自分が練習している状態を出すよう心掛ければいいんじゃないですかね」と、気負うことなく自然体で試合に臨むことを勧めた。

その朱里は日本大会で19歳のジョン・チャンミ(韓国)と対戦。チャンミは5勝1敗の戦績でUFCは2戦目となるが、「リーチも背も高く、打撃が強い選手なので気をつけたい。1ラウンド目はしっかり見て、相手の技をかわして、組んだらテイクダウンを狙ってしっかり勝っていきたい」と意気込みをコメント。

「UFCと契約できたのはすごく嬉しい」と待望の初参戦を喜んだが、「やっぱりチャンピオンになるのが目標なので、9月23日のUFCジャパンでしっかり勝って上を目指したい。スターになります」と、UFC出場だけで満足することなく、現UFCストロー級王者であるヨアンナ・イェンジェイチック(ポーランド)との対戦を見据えた。

朱里と同じく今回がUFCデビューとなる阿部は、柔道でインターハイを制した後キックボクシングへ転向してJ-NETWORKライトヘビー級王者となり、さらにそこからMMA(総合格闘技)に転じた異色の経歴の持ち主。MMAではデビューからわずか5戦でパンクラス王者となり、自身のアピールが実り日本大会でのUFC初出場が決定となった。

「UFCデビューなのでさいたまスーパーアリーナを沸かすような試合をします。たぶんKOで僕が勝ちますから、そこをしっかり見て下さい」と阿部は初参戦初勝利に自信を見せる。

対戦相手は188㎝の長身選手イム・ヒョンギュ(韓国)となるが「身長が高くてリーチも長く、打撃で前にガツガツ来る選手」とその印象を語りつつ、「試合の状況次第でパンチだったりキックだったり投げたり、いろいろ変更してやっていこうと思ってます」「試合のスタイルにもこだわっているので、しっかりKOで倒すのを狙いにいきます」と、ただ勝つだけでなくインパクトを残して上位陣との対戦に繋げたい考えを示した。

イベント情報
UFC FIGHT NIGHT JAPAN SHOGUN vs SAINT PREUX

日時:9月23日(土・祝)
会場:さいたまスーパーアリーナ (埼玉県)

 
シェア / 保存先を選択