舞台「攻殻機動隊ARISE:GHOST is ALIVE」3D映像実験に潜入!

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舞台
アニメ/ゲーム
2015.9.28
初公開、3D実験中の巨大スクリーン

初公開、3D実験中の巨大スクリーン

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前代未聞の3D舞台、青野楓さんのインタビューにも成功

話題の舞台「攻殻機動隊ARISE:GHOST is ALIVE」。日本初の3D映像を取り込んだ、それも大人気作品「攻殻機動隊」初の舞台化ということで注目の作品である。その3D映像の実験が行われている某所にSPICE編集部は潜入した!

そこでは、実際に舞台が行われる東京芸術劇場プレイハウスとほぼおなじサイズの会場を借りきった実験が進められていた。舞台上には巨大なスクリーンがそびえ立つ。聞けば、高さ5メートル、一枚の幅が1メートル25センチのスクリーンを5枚繋げたものだという。合わさるとワイドが6メートル25センチ、まさに舞台をうめつくすサイズだ。


そして、スタッフの方に渡されたのがこの3Dメガネ。

本番でもこのメガネを使用して舞台を鑑賞するとのこと

本番でもこのメガネを使用して舞台を鑑賞するとのこと

さっそくテスト映像が出るとのことなので、メガネを装着する。
映像を見て驚いた……映画館のスクリーンと変わらぬレベルのハイクオリティな3Dで、ARISEのロゴが立体的にグルグル回っている。その後もテスト映像が次々と映し出され、電脳空間の表現、疾走する車、さらにテスト映像ではあったが青野楓さん演じる草薙素子が光学迷彩を装備して戦うシーンも垣間見ることができた。青野さんが華麗に拳を振るい蹴りを見舞う姿はまさに圧巻。

演出の奥秀太郎さんは細かく映像オペレーターさんに指示を出す。画角の調整、2つの映像を合成した表現の確認、映像と芝居の同期の確認など、それは微細にわたっていた。そしてこの巨大スクリーンは一枚ずつ横にスライド稼働するのである。映像投影中に一部スクリーンがスライドし、後ろから演者が出てくる…などの演出も見られそう。最初は一枚のスクリーンの前で役者が芝居をするものと思っていたが、想像以上に立体的な演出が考えられていた。
映像の前に役者が立つ姿も自然かつ初めて見るもので、まさに未体験の演劇体験になりそうだ。

さらに、編集部は一足早くメインキャストのビジュアル写真を拝見することに成功した!
はっきり言って、物凄く「攻殻機動隊」でした!それぞれのキャラクターが三次元に降りてきた…そう思えるクオリティ!まもなく発表もあるはずだが、期待していていいかと!

この日は青野さんの衣装をフルにつけての撮影も行われていた。SPICE編集部は、少しではあるが青野さんへのインタビューに成功したので、これをお届けする。

草薙素子役、青野楓さん

草薙素子役、青野楓さん


――本日は映像実験とのことですが、どうですか?

「今日は映像を見るのが三回目なんですが、どんどん見やすく進化してるので、本番はもっとすごくなるんじゃないかなって楽しみです!」

――今日は衣装をつけての撮影ですが、自分が光学迷彩をまとって戦っている姿を見るのはどうですか?

「単純に面白いな!ッて思いました、本番は自分では確認できないんですけど(笑)」

――今も大人気の攻殻機動隊、いまだに「本当に舞台化するの?」って声があったりもするんですけど、その主人公で人気キャラの草薙素子を演じられるという所はどうでしょうか?心境の変化とかあったりします?

「そうですね…作品を全部見たんですが、どんどん世界に入り込んで凄く好きになってしまって、今は素子を演じることがすごく光栄ですし、本当に頑張りたいって気持ちが強いです」

――第一弾ビジュアルが出た時に、ネット上の反応が「想像以上にハマってる!」っていうのが多かったです。

「それは凄い嬉しいです!」

――先ほど少しテストを見させてもらって、やっぱり蹴りや突きがしっかりしてるな、と(笑)構えも残身まできっちりしてて。

「うふふ(笑)今までずっと空手はやってきたんですが、今回は演じるのが義体という所でもうちょっと色々出来るようになりたくて、7月くらいからアクション稽古に通ってるんです!」

――凄い意気込みですね!それでは最後にこれを見てくれている方にメッセージをお願いします。

「正直私自身もどうなっちゃうんだろう!?って思ってるんですけど(笑)でも演出の奥さん初めスタッフさんが攻殻機動隊大好きな人たちなんですよ!皆さん納得してもらえる面白いものになると思います。私も全力で頑張りますので!」

 

新しいものを作る苦労と楽しみが混在した実験現場。これが全て本番仕様として動いた時、ひょっとしたら演劇界の新しい扉が開くかもしれない。SPICE編集部は楽しみに今作に注目していきたい!

©士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊ARISE」製作委員会

イベント情報
攻殻機動隊ARISE:GHOST is ALIVE

 

公演期間:2015年11月5日(木)~15日(日)

会場:東京芸術劇場プレイハウス 原作:士郎正宗 監修:冲方丁

演出:奥秀太郎 脚本:藤咲淳一

出演:草薙素子:青野楓/ バトー:八神蓮/ トグサ:兼崎健太郎/ 荒巻大輔:塾一久
イシカワ:伊阪達也/ パズ:井深克彦/ サイトー:松村龍之介/ ボーマ:松崎裕
イバチ:髙﨑俊吾/ クルツ:護あさな/ サイード:吉川麻美/ ツダ・エマ:桃瀬美咲/ 
ホセ:南圭介

製作:攻殻機動隊ARISE STAGE PROJECT

※詳細は公式サイトをご参照下さい

 
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