【山人音楽祭クイックレポ】Creepy Nuts　興奮と熱狂のステージにオーディエンスの心を繋ぐ瞬間を見た

山人音楽祭2017 【榛名ステージ】 Creepy Nuts

「楽しむ準備は出来てるカーーっ!?」と、榛名ステージに気合い十分で登場したCreapy Nuts（R-指定＆DJ松永）。挨拶代わりの「数え唄」でそのスキルの高さを見せつけると、興奮と熱狂で一気に熱の上がったフロアから、オーディエンスが大きく手のひらを上げて応える。

曲紹介に大きな歓声が上がった「助演男優賞」では観客がサビを口ずさみ、「８月にリリース予定だったけど、あまりにHIP HOPで発売延期になってる」という幻のメジャーデビュー曲「メジャーデビュー指南」では、山人音楽祭出演への意気込みを込めたリリックで「（お客さんが）ついて来るんじゃない、ついて来させるんだよ！」と叫び、観る者の心をガッチリ掴んだ。

MCでは「ロックフェスにマイクとターンテーブルだけで乗り込むのは勇気がいる。でも若手だけど、おこがましいけど、俺たちは日本語ラップを代表する気で来ました！」と宣言し、大きな拍手を浴びたR-指定。後半戦もお客さんからもらったいくつものお題を全て組み込む「聖徳太子フリースタイル」をR-指定が見事にクリアし、女性を知らないというDJ松永が必殺の指テク（DJプレイ）でオーディエンスをイカせて大いに盛り上げる。

ラストは「最後は俺と松永とお客さん、三位一体で合法的に、音楽だけで気持ちよくなりましょう！」と、アッパーな「合法的トビ方ノススメ」を披露。会場中が声を合わせてブッ飛ぶ光景に、ロックとかHIP HOPとかジャンルの枠を超えて、圧倒的な熱を放つ最高の音楽がオーディエンスの心を繋ぐ瞬間を見た。

取材・文＝フジジュン　撮影＝半田安政（Showcase）