『BURST MAX』が10周年! 10月は神様もバンドも集まる出雲へ

インタビュー
音楽
2017.10.13
『BURST MAX』

『BURST MAX』

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2001年に出雲市で産声を上げたライブシリーズが、どんどん成長し大型野外フェスになり、遂に今年10回目を迎える。それが10月28日(土)・29日(日)に、出雲市乙立町の立久恵峡 わかあゆの里で開催される『BURST MAX'17』だ! “お祭り感”たっぷり、地元愛にあふれるがゆえに見られる光景があるというこのフェス。その生い立ちや魅力を、主催者であるライブハウス&スタジオ アポロのスッスーこと坂根奨店長に出雲から取材地・大阪までお越しいただき、存分に語ってもらった。

――『BURST MAX』の前身は『BURST』というライブシリーズだとお聞きしたのですが、まずは『BURST』がスタートした経緯をお聞かせください。

僕は出雲にあるライブハウス&スタジオ アポロで働いてるんですけど、そこができたのが2005年。それまで出雲市にはライブハウスがなくて。それで、まずは公共施設を借りてライブハウスのような空間を作ってライブをやろうとなったのが『BURST』の始まりで、2001年です。今もぼちぼちやっていて、こないだは204回目でした。昔は月1ぐらいでやってましたね。最初は地元バンドだけだったのが、県外のバンドも来てくれるようになって、1つバンドが来たらそのバンドが紹介してくれてって、どんどん来てくれるバンドが増えて。松江とか米子とかのライブハウスでもやるようになって回を重ねていったんです。それが100回になった時に、地元の怖いバンドの先輩に、「もう100回だね。じゃ野外だね」って言われて、「そうっすね」って言ってしまって(笑)。それがキッカケで2007年に『BURST MAX』が始まりました。なんとか会場を探して湖遊館というスケートリンクの横の広場の老朽化の進んだあまり使われていない野音が1回目ですね。

スッスー

スッスー

――1回目の手ごたえはありましたか。

そうですね。初回はキャパ300人程度だったんですけどソールドアウト。プレイガイドなしの手売りで。反響があったんですよね。で、「これだな!」って思ったんです。

――とは言え、ライブシリーズを立ち上げるには大変だったのでは? それまでライブハウスもなかったということは、ライブの文化が根付いてなかったということですよね。

そうでもなくて。ハードコアの先輩たちがいろんなとこでライブやっとんですよ、ゲリラとかで(笑)。やっぱりライブ自体が反社会的なイメージがありつつだったから、やる奴がいなかった、というかできなかったのかもしれないですね。僕も始めの頃は先輩にちょっといじめられましたもん(笑)。俺のやるバンドが人気者だったすると、お客さんはこっちに来るから「おもしろくね~」って。でも、途中からは(先輩と)一緒にやっとんです。昨日も先輩と一緒に飲んでて「帰るんじゃね~。(今日の取材のために)大阪行くのウソだろ?」って言われました(笑)。

――今朝の話じゃないですか(笑)。実際、フタを開けたら先輩たちも思いは一緒だったんですね。

一緒ですね。2001年の1回目の前に、僕は20歳ぐらいで、その時も地元のベース弾いてるバンドの先輩が一緒にイベントをやってくれたんですよね。「やったことないなら手伝ってやる」って言って。その回はカウントしてないんですけど、それでやり方がわかったというか、知ったんです。

――そして『BURST』が規模を拡大して、会場も野外になって『BURST MAX』に。この時も大変だったのでは?

はい。そういうのやったことないですからね。「テントってどこから借りるの?」って、ところから始まるんですよ。スタッフも何人必要なのかわかんないし…。だから「1人でやんなきゃ!」くらいの気持ちでしたね。

――例えばイベンターさんにお願いするとかは考えなかったのでしょうか。

それはもう自分たちでブッキングも含めてすべてやると。イベンターにお願いすると興業的になっちゃうんですよね。今は『BURST MAX』のことを、周りもフェスと言ってくれるんですけど、いまだに僕は文化祭ぐらいの気持ちでやってるので祭りですね(笑)。スタッフもほぼ全員ボランティアです。お金が発生してるのは、出演者と音響照明の業者さんぐらいで。

――お金をかけて、規模をもっと拡大したいなという気持ちは?

それは今まで思ってこなかったです。ただ、今回10回目で、いろんな人から力を借りられるようになったので、今回以降で少しステップアップして自分のためにも、地元のためにも規模も大きくしたり…っていうのはちょっと頭の中では考え出してます。

スッスー

スッスー

――なるほど。今年の10回目は2デイズでの開催ですね。

過去にも2デイズはやっていて、毎回いろんな形でやってます。例えば2ステージ、3ステージある時もあります。今年は1ステージでやります。(ラインナップも)バンドだけじゃなくてクラブミュージックをやってみたり、パフォーマンスステージでダンスをやってみたり。会場が今までで3回変わってるので、それによっても毎回雰囲気が違いましたね。1年目は苦情の嵐だった(笑)。湖の近くの会場で音が四方に飛んじゃったんですよ。会場自体もそういうイベントをやったことがなかったみたいで、終了時間の規定もなくて。「すみません!」ってお互いに言って、そこの会場ではやらなくなりました。

――試行錯誤があったんですね。ラインナップも年により異なるということですが、アーティスト選びの基準は?

基本、僕がいるライブハウスに来たことがあるバンドが大前提です。やっぱり島根というか、僕らの住んでいる所に影響を与えてくれる人たちなので。そういう人たちが優先ですね。

――その想いを出演する側も受け取って。

はい。なぜこのイベントをやっているかを全部説明します。

スッスー

スッスー

――今回は記念すべき10回目なので見どころをお聞きしたいのですが、まずは外枠から! ロケーションがすばらしいということですが。

会場の立久恵峡 わかあゆの里はキャンプ場で山の中なんですよ。川が流れていて岩山もあったり。天候もよく変わって、午前と昼、夕方と夜でも違うし、霧が出たりもしますね。だけど、それが最高なんです。星もバンバン見えるし、月もきれいです。そんな野外だからどこで聴いていても楽しめる。疲れたら後ろに行けばいいし、遊びたかったら前に行けばいい。なので家族連れでも楽しめますね。あと、僕の友達が射的をやったりするんですよ。だから秋祭り的な感じです。今の子供たちがあまり触れたことのないようなことをしたくて、ほかにもいろいろ出店があったり。友達に保護猫や保護犬の世話をしている人たちがいて、そのブースもあります。だから子供たちは犬や猫と遊んだりもできると思います。

――飲食ブースはどうですか?

やっぱ、一番人気は出雲そばですね。テレビにも出たりする出雲大社の前にある有名な『そば処 田中屋』さんが出店してくれてます。そこの息子も元バンドマンだったり、お父さんとお母さんにはお世話になってて、よくバンドを連れて行くんですよ。あと、創業1872年の和菓子屋さんも出店してくれてて。僕、名字が坂根なんですけど、そこは『坂根屋』さんっていうんですよ。

――ご実家ですか?

違います(笑)。でも「名前が一緒なんで」ってノリでお願いしたら、「やりましょ! 出雲ぜんざい出しますか?」って言ってくれて。なんか、ぜんざいって出雲が発祥らしいんですよね。そんな老舗が出るんで、周りも「え~!」って驚きましたね(笑)。今回、飲食のブースは全部で10ちょっとで、その他のブースも20ぐらい。物作りしてる人たちの発表の場にもしてほしいなと思ってるんです。例年、ずっと出てくれる人もいて、そういう人たちがどんどん中心になって、違う形になって出てくれたりして。

スッスー

スッスー

――さて、今度は今回のラインナップについてはいかがでしょう。

初登場は、1日目が竹原ピストルザ50回転ズSMASH UP。2日目はSUPER BEAVERSHANKです。ザ50回転ズのドリーさんは、地元・出雲市出身ですよ。あと竹原ピストルさんは最近すごい人気ですよね。劇的で。こないだのツアーは、中国地方は全部ソールドアウトでした。(ファンの)世代が幅広いというか。60歳ちょっとのうちのおとんとおかんも竹原ピストルさん好きですね(笑)。

――坂根さんのご両親もいらっしゃるんですか?

はい。うちのおとんとおかんは毎年ブースで梅干しを売っとるんですよ。でも、結局みんなにタダで食わすから赤字らしいです(笑)。

――梅干し、楽しみです(笑)。ちなみに、来場者は県内の方が多いんですか?

そうですね。でも、ぜひ県外からも来てほしいですね。そしてせっかく来てもらえるんなら観光して帰ってほしいです。HPには(地元飲食店などとの)コラボ企画もあるし、そういうのも含めて楽しんでもらえたらうれしい。出雲大社の周りは観光地ですし、会場から車で15分程行けば、須佐神社っていうのもあります。そこも出雲大社同様にパワースポットで大きなご神木があるんですよ。10月って神無月って言うじゃないですか? でも出雲では、出雲大社に神様が全国から集まるので神在月って言うんです。で、有名なスピリチュアル・カウンセラーの方が、神様が集まっているのは実はそのご神木だって言ってました。

――ミュージシャンも神様も出雲に集まると。では、最後にメッセージをお願いします。

この機会に島根に来たことない人に来てほしいですね。今回の出演者の中に一組でも気になるミュージシャンがいて「観光ついでにでも出雲に行ってみようかな」って思うキッカケになったら良いなと思います。遠い所から来た人たちもちゃんと遊んで帰ってもらえるような空間作りをするので、是非、出雲に来てください。しかも神在月だから、出雲大社を拝んだら(全国の神様を)みんな拝むことになるので……。 BURST MAXきっかけで“人生初・出雲”を体験してみてください


取材・文=服田昌子

イベント情報

『BURST MAX'17』

2017年10月28日(土)・29日(日)
立久恵峡 わかあゆの里
島根県出雲市乙立町5263-14
開場 9:00 開演 10:00
チケット:前売り 4500円
※小学生以下無料(小学生は無料、中学生から有料となります。)
※保護者同伴必要 
※今年は学割チケットはありません。 
※2DAYS開催ですが、通し券はありません。1日券のみ。

出演者
【1日目】
竹原ピストル
フラワーカンパニーズ
ザ50回転ズ
FIVE NEW OLD
HOTSQUALL
POT
セックスマシーン
I-RabBits
SMASH UP
みのり
【2日目】
SUPER BEAVER
G-FREAK FACTORY
SHANK
四星球
GOOD4NOTHING
PAN
SHIMA
THE SKIPPERS
SABOTEN
花男
Dr.BREAKER
 
 
 

 

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