初心者シマザキ 東京ゲームショウ2017に立つ 初心者が感じたゲームショウの空気とは?

コラム
アニメ/ゲーム
2017.10.11

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シマザキです。

先日フジロックを卒業し、初心者シマザキとしての活動にようやく一区切りをつけた矢先に事件は起きました。

「次、ゲームショーで。」

事態を理解するまで、時間はそうかかりませんでした。入社してからの3年で、一体何度このシーンを経験したでしょうか。ただ一つ違ったのは、今回肩を叩いてきた相手は音楽編集長ではなく、アニメ・ゲーム編集長だったということ。シマザキは一瞬で悟りました。「終わった」と。

皆さんは、「上長の許可取ったから」の一言で苗場の山中や灼熱の幕張メッセ、山中湖に連行されたことがありますか?まして、主旨も事前情報の共有もないまま、「とりあえず行ってなんか書いて」と言われたことはありますか?私は、たくさんあります。

というわけで、今回私が連行された訪れたのは『東京ゲームショウ2017』。ちなみにシマザキが生涯で最も真摯に向き合ったゲームは、ハムスターを育てるやつ(ゲームボーイ)で、ゲームについてのエピソードはそれくらいです。ただ、ゲーム自体は別に嫌いじゃないので、今回はソツなくこなしてしまう可能性がある旨ご了承ください。

『デスク秘密基地化計画』では「会社のデスクコレにしましょう」と叫ぶシマザキ

『デスク秘密基地化計画』では「会社のデスクコレにしましょう」と叫ぶシマザキ

会場は今や慣れ親しんだ幕張メッセ。サマソニのどこかパヤパヤした雰囲気とはまた違う、悪意のない期待の圧みたいなものがすごく感じられました。ちょっとお腹キリキリなる感じのやつです。どうやら聞けばここは色んなゲームメーカーさんが集まって新作を発表したりする場所。ファンに新作を発表するのってきっと、どんな偉い人に見せるよりも緊張することで、今日のためにいったいどれだけの人が本気出してきたんだろうと入場早々に感情移入してしまいそうになります。

しかし、ゲートをくぐればそこはもう「ゲ、ゲーム界のタイムズスクエアやー!」と言わんばかりのキラキラドヤァエンタテインメントワールド。先ほどまでの心配は杞憂にすぎず、日本中の誇りと自信が集結していました。ゲームセンターで200円くらい払わなきゃ出来ないやつより豪華なやつがたくさんあって興奮します。そんなこの場所に、今年はなんと約25万人の来場者が訪れたそうです。通勤ラッシュの満員電車が1両250人くらいなので、それが1000両分です。とってもこわいですね。

イケメンに壁ドンされて本気で照れるシマザキ

イケメンに壁ドンされて本気で照れるシマザキ

いくつか見たいブースには目星をつけておくのがツウの回り方らしいので、シマザキは言われるがままモンハンの最新版を体験させていただいたり、VRで結婚式を挙げたり、知らないイケメンに壁ドンされたりしました。ハムスターを飼いたくても飼えなかったあの頃、「夢を叶えてくれる世界がここにある」とゲームボーイを握りしめていた幼きシマザキに言いたい。もはやハムスターどころの騒ぎじゃねえぞ、と。

しかし中でも個人的にグッときたのが、インディーゲームコーナーに出展していた海外の方々!(インディーゲームとは、独立系(インディー)開発者を出展対象とする、あらゆるプラットフォーム向けの完全オリジナルゲームの展示コーナーらしい)言葉は違えど、身振り手振りで遊び方を教えてくれる姿に、ああ人を楽しませるのに言葉なんて要らないんだな~、人間最高~!としみじみ思うのでした。オランダの歴史家ヨハン・ホイジンガの言葉で「人類の歴史の中で遊びは文化よりも古くから存在する」というのがありますが、まさにそれ。損得ではなく、純粋な心で発想を膨らませ、現実でも非現実でもない空想の中でただ遊ぶ気持ち。文化や芸術はもしかすると、すべてこの遊び心から生まれたものなのかもしれません。そんな「遊ぶ人」たちが集まるここゲームショウから、また新しい文化が生まれることが、少し楽しみになった一日なのでした。

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