美術館が語りだす?! 前代未聞の新連載、いよいよ始動 【SPICEコラム連載「アートぐらし」】vol.3 とに~(アートテラー)

コラム
アート
2017.10.24

画像を全て表示(6件)

美術家やアーティスト、ライターなど、様々な視点からアートを切り取っていくSPICEコラム連載「アートぐらし」。毎回、“アートがすこし身近になる”ようなエッセイや豆知識などをお届けしていきます。
今回は、アートを発信する「アートテラー」のとに~さんが、これからこの連載内でお届けしていく“美術館擬人化プロジェクト”について語ってくださっています。

皆さま、はじめまして。

このたび、こちらの連載に参加することになったアートテラーの“とに~”です。どうぞよろしくお願いいたします。「アートテラー? なんだそれうめぇのか?」と思った方も少なくないでしょうから、まずは簡単にその紹介を。アートテラーとは、アートの魅力をわかりやすく、かつ面白く語って伝える職業です。ごくたまに、アートテーラーと間違えられることがありますが、テーラーではなくテラーです(服は仕立てません!)。「アート」と「ストーリーテラー」を組み合わせた造語です。

美術館でトークガイドをしたり、学芸員さんやアーティストさんとトークショーをしたり、ブログでアート情報を発信したり、コラムや本を執筆したり、アートツアーやアートイベントを自主開催したり。あの手この手で、多くの人にアートを親しんでもらうべく、日々活動しています。まぁ、言うなれば、アート界の何でも屋のような人間です。

さてさて、今回の連載のオファーの際に、担当者さんより「美術を紹介する記事を」というざっくりとしたお題をいただきました。毎回1つの展覧会を取り上げて、普通に紹介するだけではなんだか芸がありません。うーん。どうしたものだろうか。そう思い悩んでいたある日、お気に入りの美術館の一つ、板橋区立美術館を訪れました。展覧会ももちろん楽しみなのですが、それと同じくらいに楽しみなのが美術館の脇に掲げられたのぼり。毎年新調されるのですが、そのフレーズがいちいち衝撃的(笑撃的?)なのです。

ある年は、「入っても、すごいんです。」

ある年は、「不便でゴメン>_<」

またある年は、「素通りしないで!!」と、道行く人に必死にもほどがあるアピールをしていました。

そして、2017年。最新版ののぼりに採用されていたフレーズは……

「永遠の穴場」

なんか悲しいよ! 自虐が過ぎるよ! どんだけネガティブなんだ。

そう思った次の瞬間、連載のアイディアがパッとひらめきました!

軍艦、刀剣、城、お米……昨今、さまざまなモノが擬人化されています。幸いなことに、ミュージアムの擬人化はまだ誰も手を付けていないようです。もし、板橋区立美術館を擬人化したなら、間違いなくネガティブキャラになるでしょうね。他にも、日本全国を見渡してみれば、個性豊かなミュージアムが数多く存在しています。優等生タイプの真面目君キャラもいれば、いつも元気な熱血キャラもあり、スタイリッシュなクール系、独自の路線を貫くマニアック系、ほんわかムードの癒し系キャラなんかもありますね。女子ではなく、男子なんだろうなぁ。

僕が勝手に抱いているイメージだけでなくて、ちゃんと美術館の“中の人”にも自分の館に抱いているイメージを聞けば、より詳細なキャラ設定が出来そうです。そうして生まれた美術館キャラクターたちが、美術館の特徴や歴史、楽しみ方や自慢のコレクションや知られざる秘密などを自分自身の言葉で自己紹介する。僕の担当回では、そんな企画を実施していこうとおもいます。

題して……

『【美男化プロジェクト】Mr.ミュージアム』

時に、彼らは悩みを打ち明けたり、グチをこぼしたりすることもあるかもしれません。その時は、温かく見守ってあげてくださいませ。ちなみに、肝となるビジュアル化を担当するのは、イラストレーターのyukimoneさん。連載開始にあたって、こんなコメントを寄せてくれました。

「イラストを担当させていただく、yukimoneです。これからどんな風に美術館キャラクターたちが生まれていくのか、わくわくしながら楽しんで描かせていただきます!よろしくお願いいたします♪」

皆さまのお気に入りの美術館は登場するのか? イメージ通りのキャラなのか? もろもろご期待くださいませ。

あ、ちなみに、僕とに~が登場するのは、今回だけ(笑)。次回からは、僕よりはるかにイケメンな美術館たちが語ってくれます。

シェア / 保存先を選択