【八王子天狗祭クイックレポ】COUNTRY YARD 自身のスタイルを終始貫きリスペクトを表す
COUNTRY YARD
八王子天狗祭【白狐ステージ】 COUNTRY YARD
良い意味でフェスに対しての特別感を感じさせず、いつも通りのステージを貫いた感のある、この日のCOUNTRY YARD。
「誘われた時は、こんなバンドだけど本当に出ていいのか?と躊躇していたが、悪役として出てくれ。との要請だったので出た(笑)」(Yu-ki Miyamoto(Gt) ※八王子出身)
「だからこそ、自分たちのスタイルでやるしかないと思っている」(Keisaku “Sit” Matsu-ura(Vo/Ba))
とのMC通り、彼らは終始思いっきり自分たちを魅せてくれた。
COUNTRY YARD
「COUNTRY YARDやるぞ!!」と、Matsu-uraの会場に向けたノンマイクでのシャウトからライブは始まった。1曲目は「Quark」。疾走メロディック2ビートナンバーが雄々しく轟く。幅広い音楽好きが集まったステージでも、あくまでも自分たちの土俵に引き込み勝負してやる、との気概が伝わってくる。「一緒に行こうか!!」と「I’ll Be With You」に入ると、Matsu-uraの主線メロディに加え、Hayato Mochizuki(Vo/G)、Miyamotoのコーラスもユニゾン。ことさらの一緒感を生んでいく。
MCではMiyamotoが、「僕らは八王子のライブハウスで育った。グドモの前身バンドやTOTALFAT、BIGMAMAらは地元の先輩バンドで、10年前からこの街でライブを演っているのを観ていた。そんな先輩たちが今やこんな大きなイベントを行えるようになり、先輩はいつまでも先輩なんだなと改めて感慨深く思った」と告げ、「バンドが育っていくにはいい街なので、それを感じて帰って欲しい」と続ける。
COUNTRY YARD
中盤はニューアルバムからの曲を連射。「Orb」はライブを更に加速させ、雄々しい雄叫びと呼応が会場に活力を生んでいく。また、ストロングスタイルで駆け抜けていった「You're My Fire」では、会場各所から上がるこぶしが誇らしい光景を生んだ。ラスト2曲もあくまで彼ららしさを貫く。Mochizukiのギターソロも印象的で、シンガロングも気高く誇らしげに響いた「In Your Room」。「気持ちを込めて心を込めて」(Matsu-ura)の言葉と共に、全力をぶつけるようなラストファストラン「Don't Worry, We Can Recover」では、会場もたまらんとばかりにモッシュピットが作られ、応戦している光景を目の当たりにした。
会場や客層関係なく、終始自信を持って自らをぶつけ続けた彼ら。最後、やり切った満足そうな表情が印象的であった。
取材・文=池田スカオ和宏 撮影=タカハシ ハンナ
COUNTRY YARD
1. Quark
2. Starry Night
3. I’ll Be With You
4. Orb
5. You’re My Fire
6. In Your Room
7. Don’t Worry, We Can Recover