100年ぶりに発見された真田信繁（幸村）の書状、『お城EXPO 2017』で関東初展示

2016年に約100年ぶりに確認された真田信繁の書状原本が、『お城EXPO 2017』にて関東初展示される。

この書状は、戦国時代後期の武将・真田信繁（幸村として知られる）直筆のもので、 大坂冬の陣が始まる1614年に書かれたと推定されている。関ケ原の合戦（1600年）で徳川側との戦いに敗れた真田信繁が、父・昌幸とともに流された和歌山県九度山で配流生活を送っていた際に、徳川側の義兄・小山田茂誠（しげまさ / 信繁の兄・信之の家老）から新年の祝儀に鮭を贈られたことへの礼状で、配流生活の中で老いていく自分を嘆く記述も見られるという。

2016年に約100年ぶりに三重県で確認され、これまで三重県の朝日町歴史博物館や長野県の上田市立博物館などで公開されてきたが、関東地方での展示は今回の『お城EXPO 2017』が初となる。

公益財団法人日本城郭協会は、「関ケ原の合戦で東西に分かれた兄弟の苦悩と思いやりがわかる手紙だと思います。表だって支援できない徳川方の兄・信之と、同様に支援を直接感謝できない豊臣方の信繁の心の内がよくわかる手紙です」とコメントしている。

『お城EXPO 2017』は、2017年12月22日（金）から12月24日（日）にパシフィコ横浜 会議センターで開催される。