RIP SLYME東阪フリーライブ大成功、15年ぶりクアトロで「感慨もひとしお」

レポート
音楽
2015.10.5
「RIP SLYME『10』SPECIAL LIVE」大阪・BIGCAT公演の様子。 (撮影:渡邊一生)

「RIP SLYME『10』SPECIAL LIVE」大阪・BIGCAT公演の様子。 (撮影:渡邊一生)

RIP SLYMEが9月30日に大阪・BIGCAT、10月2日に東京・渋谷CLUB QUATTROにてニューアルバム「10」の発売記念フリーライブ「RIP SLYME『10』SPECIAL LIVE」を開催した。

各公演には抽選で選ばれた800人が集合。東京公演は、開演するとアルバム「10」のリード曲「JUMP with chay」のイントロでRIP SLYMEのメンバーが登場し、いきなりアップテンポなナンバーで大歓声を浴びる。RYO-Zは「渋谷CLUB QUATTROー! おひさしぶりです。RIP SLYMEです。しっかり飛び跳ねる準備はできていますか?」と呼びかけ“JUMP”を促す。2曲目の「ピース」では、メンバーもオーディエンスもサビでピースサインを掲げ、モータウンを意識したトラックでハッピーな世界観を作り出す。続いて「懐かしいのいっちゃってもいいですか?」というRYO-Zの問いかけで「雑念エンタテインメント」を繰り出し、DJ FUMIYAがスキルフルなスクラッチを披露した。

MCでは、RYO-Zが「ごぶさたしています。やっときました! 9月30日に、メジャーデビューから10枚目のアルバム『10』を発売しました! 10枚目と気付いたのは制作の終盤でした(笑)。皆さん、ここにいるということは、アルバムを持っているということですよね?」と話し、続けてPESが「約2年かけて作ったとは思えない軽やかなアルバムになりました!」とアルバムについてコメント。さらにRYO-Zがメンバーに「10」のお気に入りの曲を聞いて回り、ILMARIは「JUMP with chay」、SUは「メトロポリス」、FUMIYAは「KINGDOM」と答え、「みんなのラップがいいです」とFUMIYAが話すとその「KINGDOM」が4曲目として投下された。

その後は「Hot chocolate」「Watch out!」「POPCORN NANCY」とアッパーな楽曲が続き、観客もメンバーと一緒に踊りながら汗だくになっていく。また、MCでRYO-Zが「実は渋谷CLUB QUATTROは、15年ぶりにライブをしました。メジャーデビューした年以来です。感慨もひとしおで、ステージに立ててうれしいです。ありがとうございます。10月30日から全国ツアー『Tour of Ten』が始まります。ツアーでお待ちしております」と挟み、「ジャングルフィーバー」や、オリジナルと異なるアレンジを施した「FUNKASTIC」をパフォーマンスした。

アンコールで再登場したメンバーたち。代表してRYO-Zは「アンコールありがとうございます。実は、ライブ終演後に“リップ詣で”があります。神社ができて、お賽銭箱があって、おみくじが引けます」と、アルバム発売を祝う企画を場内で実施することを発表。そして「楽園ベイベー」のリミックスをかけ、SUのバースでは「なぜかかわいいクアトロのベイビー」と歌詞を変えたラップを披露。会場の盛り上がりが最高潮を迎えたところで約1時間半のフリーライブが締めくくられた。

ライブ終演後は、事前の案内通り“リップ神社”が巫女さんとともにステージに現れ、おみくじを引くために多数の人が並んだ。このおみくじにはSUによるメンバーのイラストが描かれており、中にはメンバーのメッセージとサイン入りの“当たり”もあるということでファンは大盛り上がり。和気あいあいとしたムードの中、発売記念イベントは終了となった。

RIP SLYME「RIP SLYME『10』SPECIAL LIVE」
2015年10月2日 渋谷CLUB QUATTRO セットリスト

01. JUMP with chay
02. ピース
03. 雑念エンタテインメント
04. KINGDOM
05. Hot chocolate
06. Watch out!
07. POPCORN NANCY
08. ジャングルフィーバー
09. FUNKASTIC
10. この道を行こう
<アンコール>
11. 楽園ベイべー(Remix)

音楽ナタリー
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