これはますます沼案件! 『アンプラネット―Back to the Past!―』ゲネプロレポート
昨年6月に上演されたミュージカライブ『アンプラネット-ボクの名は-』で、多くの地球人を“沼”へと突き落としたアンプラネット。その新作がいよいよ地球に襲来した。1月5日(金)より開幕の『アンプラネット―Back to the Past!―』はこれまた大量のビジュー(ファン)を生み出しそうな要注意沼案件であることが判明。まるで底の見えない“アンプラネット沼”の破壊力を、本公演のゲネプロをもとにレポートしたい。
【その1】規格外すぎる新キャラ・ジェームズ&ジェニファーに沼!
詳しいストーリーは見てのお楽しみとして、今回、セシィ、マーニィ、サティの3人は私立SOJ学院から、とある場所へとワープする。そこで登場する新キャラクター・ジェームズ(川上将大)とジェニファー(KIMERU)がのっけから強烈なインパクト。アメリカのハイスクールドラマを地でいくようなキャラクターで、舞台をふたりのワールドに。セシィたちの存在なんてまるで無視。コイツら、自由すぎる……!
しかもそんな規格外キャラが本筋に絡んでくるから、まとまる話もまとまるわけがない。ポミィの魂をすくい上げようと奮闘するセシィらの作戦をことごとく邪魔してくる(しかも、悪意がないところがまた困りもの)。惚れっぽい上に自意識過剰なジェニファーが、ある人に恋をしたことで、ひと騒動。さらにジェームズの心を取り返すため、ジェームズがある行動に出たことで、またひと騒動。
第1部は、ジェームズ&ジェニファーが起爆剤となって、終始笑いの絶えない展開に。まさに、アンプラネットの行く手を遮る台風の目。飛び道具すぎるふたりのキャラクターに、ビジューも気づいたら推しを忘れて夢中になっているかも…?
【その2】青羽要さま降臨! そのクールな美しさに沼!
さらに今回の目玉は、三日月の青羽要さまが登場すること。沈黙期間を経て、お出ましになる要さまに、こちらもまるで謁見の気持ちに。冒頭から神秘的な光を浴びて舞台中央に立つ要さまは、天上人のごとき高貴さ。特別講師として、セシィたちにアイドルの心得を指導する。そんな要さまが、今回のストーリーのキーパーソン。特に、自分に自信がないと落ち込む日音(かのん)の話に優しく耳を傾ける表情の柔らかさは、どこかから後光が差してるんじゃないかなという尊さ。立ち居振る舞いも凜々しく、変わらぬ雰囲気で、青アムールを安心&歓喜させてくれる。
それでいて第2部のライブパートは圧倒的な存在感。新たなプロデュースユニットを従え、貫禄バッチリ。三日月のナンバーもたっぷり披露してくれるので、アムールのみなさんはお楽しみに。それにしても要さまの「愛している」を聴ける日が来るなんて、長生きはするものです。
【その3】可愛すぎるぞアンプラネット! 超至近距離のステージに沼!
もともと楽曲のクオリティの高さには定評のあるアンプラネットだが、こうしてライブで聴いてみると、その充実ぶりに思わず唸ってしまう。セットリストは当日のお楽しみだが、アイドルらしい定番ポップスから、ちょっとファンタジックなナンバーまで、聴きどころたっぷり。しかも、客席に向けた振りが随所に散りばめられているので、指を差されるたびにこちらの心拍数は上がりっぱなし。腰を横にフリフリしたり、仲良く4人が絡んだり、見ているだけでキュンとなる振付が満載。すっかり中毒状態のビジューはもちろんのこと、初見の観客も十分楽しめる懐の広さが、アンプラネットの魅力のひとつだ。
アンプラネットはみんなとにかく楽しそうに踊る。その弾ける笑顔が、まるで流星群のように光の粒子を客席へと振りそそぐ。この眩しさ、うっかり双眼鏡で太陽を覗き込むより危険! 溢れんばかりの光のエネルギーに、危うく両目を灼かれないよう注意したい。
しかも品川プリンスホテル クラブeXは円形ステージ。その分、たとえ最後列であってもステージと距離が近いところがいい。ましてや最前列なんて、正気が危ぶまれる危険水域。無事に帰れると思ったら大間違い。眼前で繰り広げられる銀河史上最強級アイドルのパフォーマンスに、心の超新星が大爆発を起こすことだろう。
ということで、この『アンプラネット―Back to the Past!―』も大量の“沼住民”を量産する超常現象であることが確定。来星するごとにパワーアップするアンプラネット、恐るべしといったシロモノだ。その上、一度ハマると抜け出せないのが“アンプラネット沼”の厄介なところ。ハマればハマるほど至福と恍惚の世界に入り込めるのだから手に負えない。
『アンプラネット―Back to the Past!―』は1月14日(日)まで品川プリンスホテル クラブeXにて上演。恒例の日替わりゲストにお見送りイベントもあるので、ぜひ彼らに会いに行ってほしい。そして、見終わった後にもう一度このレポートを読むとわかるはずだ。アンプラネット、恐るべし…! と。
■日程:2018年1月5日(金)~14日(日)
■会場:品川プリンスホテル クラブeX
■脚本・演出:亀田真二郎(東京パチプロデュース)
■音楽:大石憲一郎
■作詞:うえのけいこ
■出演:福島海太 井阪郁巳 松田将希 Ibu/川上将大/
吉高志音 大野紘幸 川村玲央/畠山 遼/KIMERU
■公式サイト:http://www.nelke.co.jp/stage/un_planet_2018/