ジュリアーノ・カルミニョーラ モダン・ヴァイオリンを弾く!

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クラシック
2015.10.9
 ©Anna Carmignola/DG

©Anna Carmignola/DG

日本初!名匠がモダン楽器で妙技を披露

 ジュリアーノ・カルミニョーラといえば、バロック・ヴァイオリンの名手。そのカルミニョーラがモダン・ヴァイオリンを手にして、トッパンホールでリサイタルを開く。ちなみにモダン楽器でのリサイタルは日本初だ。ピアノは矢野泰世。

 もともとカルミニョーラはモダン・ヴァイオリンの奏者としてキャリアを出発させている。ミルシテイン、シェリングに師事し、パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクール他に入賞し、ソリストとして活躍。1978年から85年まではラ・フェニーチェ歌劇場管弦楽団のコンサートマスターも務めている。その後、バロック・ヴァイオリン奏者として新境地を拓いた。

 なぜ、モダン・ヴァイオリンなのか。それはプログラムにあらわれている。モーツァルトのヴァイオリン・ソナタ2曲と、ストラヴィンスキーの「イタリア組曲」、シュニトケの「古い様式による組曲」が演奏される。20世紀の2作品はいずれも擬古典的な趣向をとりいれたもの。モーツァルトとあわせて、古楽を知悉した奏者にふさわしい作品が並んだ。

文:飯尾洋一
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年10月号から)
 

公演情報
ジュリアーノ・カルミニョーラ(ヴァイオリン) モダン・ヴァイオリンを弾く!​

■日時:10/21(水)19:00
■会場:トッパンホール
■出演:
ジュリアーノ・カルミニョーラ(ヴァイオリン) / 矢野泰世(ピアノ)
■曲目:
ストラヴィンスキー:イタリア組曲
モーツァルト:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ ト長調 K379(373a)
シュニトケ:古い様式による組曲
モーツァルト:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ イ長調 K526
■問合せ:トッパンホールセンター03-5840-2222
■公式サイト:http://www.toppanhall.com

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