濱田めぐみ、平原綾香、大貫勇輔、柿澤勇人らがあのビックナンバーを披露! ミュージカル『メリー・ポピンズ』稽古場レポート

レポート
舞台
2018.2.14
『スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス』を披露する平原綾香(中央左)、柿澤勇人(中央右)ら

『スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス』を披露する平原綾香(中央左)、柿澤勇人(中央右)ら

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パメラ・トラバース原作、ウォルト・ディズニーの不朽の名作映画の世界を舞台化した、ミュージカル『メリー・ポピンズ』が2018年3月に日本初演される。開幕までおよそ1か月となった2月13日、都内で公開稽古が行われた。

演出補のジャン・ピエール・ヴァンダースペイ

演出補のジャン・ピエール・ヴァンダースペイ

公開稽古の冒頭、演出補のジャン・ピエール・ヴァンダースペイが「稽古過程の4分の3ほどまで来ています。そして『メリー・ポピンズ』の日本のオリジナルカンパニーの皆さんと稽古を進めていますが、徐々に作品がまとまりつつあるという段階です。まだ稽古をする必要はありますが、状態はとてもいいです。みんなすごく頑張っていますので、本番の雰囲気を少しでも感じていただければと思います」と挨拶した。

『鳥に餌を』を披露する島田歌穂(左)と平原綾香

『鳥に餌を』を披露する島田歌穂(左)と平原綾香

『鳥に餌を』を披露する平原綾香

『鳥に餌を』を披露する平原綾香

『鳥に餌を』を披露する島田歌穂

『鳥に餌を』を披露する島田歌穂

『鳥に餌を』を披露する濱田めぐみ

『鳥に餌を』を披露する濱田めぐみ

『鳥に餌を』を披露する鈴木ほのか

『鳥に餌を』を披露する鈴木ほのか

この日、披露されたのは2曲。まずは1幕で歌われる『鳥に餌を(Feed The Birds)』。

メリー・ポピンズは子供たちを、父親のジョージが働いている銀行に連れて行き、「お金の価値は“いくら”という金額の大小ではなく、お金をどう使うかによって決まる」ということを教える。そして、その銀行の帰り道、セント・ポール大聖堂の前で鳥の餌を売る女性に出会う。身なりがボロボロのその女性を見て、気味悪がる子供たちに、メリーが「見た目の奥を見ることが大事だ」と説くナンバーだ。

最初はメリー・ポピンズを平原綾香、バードウーマンを島田歌穂、次はメリーを濱田めぐみ、バードウーマンを鈴木ほのかがそれぞれペアを組んでパフォーマンスを披露した。ゆったりとしつつもメッセージ性が強いナンバーだが、4人とも高い歌唱力でしっかりとしっとりと歌いあげた。

『スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス』を披露する平原綾香(中央)、柿澤勇人(中央左)ら

『スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス』を披露する平原綾香(中央)、柿澤勇人(中央左)ら

『スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス』を披露する柿澤勇人

『スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス』を披露する柿澤勇人

『スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス』を披露する大貫勇輔(中央左)、濱田めぐみ(中央右)ら

『スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス』を披露する大貫勇輔(中央左)、濱田めぐみ(中央右)ら

『スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス』を披露する大貫勇輔

『スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス』を披露する大貫勇輔

2曲目は1幕中盤のビックナンバー『スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス(SUPERCALIFRAGILISTICEXPIALIDOCIOUS!)』。メリーが子供たちに「何を言うかじゃなく、どう言うかが大切」ということを教える1曲。公園の中のミセス・コリーの「おしゃべりのお店」で1オンスの会話(15文字のアルファベット)を買って、メリーとジェーンとマイケルが34文字の世にも不思議な言葉を生み出す場面だ。

最初にメリーを平原、バートを柿澤勇人、次にメリーを濱田、バートを大貫勇輔がペアを組んで披露。稽古場の壁には「SUPER〜」が貼り出されていて、覚えるだけでも一苦労だっただろうが、公開稽古では見事にこなしていた。ノリのいい楽曲に合わせ、アルファベットのジェスチャーを盛り込んだとにかく忙しいダンスが魅力だ。最高に楽しいナンバーになることを予感させる。また、それぞれの俳優の魅力を引き出すため、キャストごとに異なる訳詞が当てられていたのも興味深い。

『スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス』を披露する濱田めぐみ(中央左)、大貫勇輔(中央右)ら

『スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス』を披露する濱田めぐみ(中央左)、大貫勇輔(中央右)ら

歌唱披露後に行われた囲み取材では、濱田、平原、大貫、柿澤の4人が出席。

メリー役の平原は私の気持ちの中では現時点でお稽古の2分の1くらいの感じ。毎日朝から晩まで皆で力を合わせてお稽古をしている状態なので、開幕までしっかりと頑張っていきたいと思っています」と語り、同じくメリー役を演じる濱田は「稽古の最初の頃に比べてだいぶ作品に慣れてきています。一日中稽古場で共演者の皆さんと一緒に過ごすことで築けているものもあるので、このままの調子で舞台稽古、初日を迎えられたらと思っています」と意気込んだ。

『スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス』を披露する平原綾香(左)、柿澤勇人ら

『スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス』を披露する平原綾香(左)、柿澤勇人ら

続いて、バート役の大貫は「振付がとても多く、身体の動きと振付と感情がマッチすることがなかなかできないので、慣れがすごく大事だと感じています。苦労した稽古期間を積み重ねてきて、やっといまお芝居をしている感じになってきたところです」と話し、一方の柿澤は「毎日計7時間くらい稽古をしていて、ハードですごく辛いんですけれど、それくらいやらないと、エンターテイメントな作品に仕上がらないと思っています。僕たち演者もスタッフも一丸となって苦しんで楽しんで、乗り越えたら3月には素晴らしいものになると思います」

最後に本作の見どころについて、濱田は「お客様は何も考えずに劇場に来てくだされば、必ず素敵なお土産を持ち帰れる作品だと思います」と語り、平原は「この作品は、キャラクターがみんな濃くてひとりひとりが主役。お客様もそれぞれ感情移入できる役柄があると思います。大人の方にももちろんですが、子供たちも4歳以上から見られるので、たくさんの方に観ていただきたいです」とアピールした。

取材・文・撮影=五月女菜穂

公演情報
ミュージカル『メリー・ポピンズ』
 
<東京公演>
■会場:東急シアターオーブ
■会期:プレビュー公演 2018年3月18日(日)~3月24日(土)、本公演3月25日(日)~5月7日(月)

 
<大阪公演>
■会場:梅田芸術劇場 メインホール
■会期:2018年5月19日(土)~6月5日(火)

 
■公式ホームページ:http://marypoppins2018.jp
■公演に関する問い合わせ
東京公演:ホリプロセンター 03-3490-4949
(平日 10:00-18:00 /  土曜 10:00-13:00 / 日祝・休)
大阪公演:梅田芸術劇場 06-6377-3800(10:00~18:00)

■出演キャスト:
メリー・ポピンズ=濱田めぐみ/平原綾香
バート=大貫勇輔/柿澤勇人
ジョージ・バンクス=駒田一/山路和弘 
ウィニフレッド・バンクス=木村花代/三森千愛
バードウーマン/ミス・アンドリュー=島田歌穂/鈴木ほのか
ブーム提督/頭取=コング桑田/パパイヤ鈴木 
ミセス・ブリル=浦嶋りんこ/久保田磨希 
ロバートソン・アイ=小野田龍之介/もう中学生
*上記キャストはダブルキャストになります。

 
石川剛 エリアンナ 小島亜莉沙 丹宗立峰 長澤風海 般若愛実
 
青山郁代 五十嵐耕司 石井亜早実 大塚たかし 岡本華奈 風間無限 工藤彩 工藤広夢 熊澤沙穂
斎藤准一郎 高瀬育海 髙田実那 田極翼 照井裕隆 中西彩加 華花 樋口祥久 藤岡義樹
藤咲みどり 三井聡 武藤寛
(全役50音順)
 
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