3月は香港に行こう! アートイベントが集中する「香港アートマンス」では、ローカル地区の味わい深いアートも必見
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「第5回アート・バーゼル香港」(2017)の様子 (c)Art Basel
香港の3月は、各地でアートイベントが行われ、芸術に触れるのに最適な1ヵ月間となる。このアートに満ちた「香港アートマンス」では、国際的にレベルの高いアートイベント、世界各国の舞台芸術プログラム、地元のコミュニティによるユニークなアートなど、様々な芸術が香港に集結する。
国際的なアートイベントの数々が香港で開催
アメリカン・バレエ・シアターの「ホイップクリーム」 (c)Gene Schiavone
「香港アートマンス」のキックオフイベントとなるのは、2月23日(金)から始まる『香港藝術節(Hong Kong Arts Festival (HKAF))』だ。今年で46回目を迎えるHKAFでは、3月24日(土)までの約1ヵ月、香港内外から1,700人を超えるアーティストが130公演を行う。
今年は、アメリカン・バレエ・シアターの『ホイップクリーム』、英国国立劇場の『夜中に犬に起こった奇妙な事件』、ウェールズ・ナショナル・オペラによるドビュッシーの『ペレアスとメリザンド』といった有名作品の公演が予定されている。
公式サイト:https://www.hk.artsfestival.org/en/
また、3月27日(火)から4月1日(日)までは、『アート・セントラル香港』が、香港島・セントラルのハーバーフロント・イベントスペースで行われる。今年で4回目を迎える本イベントでは、初参加の30ギャラリーを含む100以上の海外ギャラリーが参加。そのうち、75%以上がアジアパシフィックからの参加となり、過去最大のスケールでインタラクティブ展示、パフォーマンス、パネルディスカッションを含む様々なイベントが開催される。
公式サイト:http://artcentralhongkong.com/
「第5回アート・バーゼル香港」(2017)の様子 (c)Art Basel
さらに、世界的に有名な国際アートフェア『第6回アート・バーゼル香港』が、3月29日(木)から3月31日(土)まで、香港コンベンション&エキシビションセンターで行われる。32の国と地域から248のギャラリーが参加、そのうち28ギャラリーは、アジアパシフィック、ヨーロッパおよびアメリカからの初参加。20世紀前半の近代美術の傑作から最新の現代美術まで、ベテランおよび新進気鋭のアーティストによる作品を紹介する。
公式サイト:https://www.artbasel.com/hong-kong
ローカル地区の味わい深いアート
「HK Urban Canvas」
「HK Urban Canvas」
下町情緒が漂うローカルな街で行われる本格的で刺激的なアートイベントは、まさに宝の山。香港で最も歴史ある街のひとつである九龍の深水埗(シャムスイポー)は、今回の「香港アートマンス」の注目すべき場所のひとつだ。香港青年藝術協会の主催するコミュニティアートプロジェクト「HK Urban Canvas」は、地元の有能なアーティストや学生が協力し、深水埗とその近隣にある各商店のシャッターに、店の歴史を物語るような10のアートを制作。3月下旬から4月上旬の週末には、そのアートや地域をめぐる無料のガイドツアー(中国語)が開催される。
Pekin Fine Arts (Hong Kong) Aniwar Mamat
Longmen Art Projects
また、「第6回アート・バーゼル香港」に訪れたら、黄竹坑(ウォンチュクハン)のギャラリーホッピングも楽しみたい。黄竹坑を含む香港島の南側は2016年末にMTR南港線が開通したこともあり、香港のアートハブとして発展している。3月29日(木)には、「South Island Art Day」が開催され、本地区の16のアートギャラリーやアートスタジオを解放、様々なエキシビションやパフォーマンスが催される。
Joy Art Club Winnie Davies
そして、新界にある工業ビルの狭間にも、いまだ知られていない今後注目のアート地区、火炭(フォータン)が。2000年以降、地域の家賃が手ごろになり、工業地帯から活気ある芸術的な街へと変貌をとげてきた。陶芸、彫刻、中国書画から現代アートまで、常に興味深い作品を見ることができる。また、3月31日(土)には、「Fotan Open Studios」が開催され、地元のアーティストによるワークショップ等が行われる。
ほかにも、見逃せないイベントが目白押しの「香港アートマンス」。詳細は、香港政府観光局のホームページでチェックしよう。