シンセ番長齋藤久師が送る愛と狂気の大人気コラム第二十四沼(だいにじゅうよんしょう) 『タイヤーマン参上!沼』

2018.3.9
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沼。

皆さんはこの言葉にどのようなイメージをお持ちだろうか?

私の中の沼といえば、足を取られたら、底なしの泥の深みへゆっくりとゆっくりと引きずり込まれ、抵抗すればするほど強く深くなすすべもなく、息をしたまま意識を抹消されるという恐怖のイメージだ。

一方、ある物事に心奪われ、取り憑かれたようにはまり込み、その世界にどっぷりと溺れること

という言葉で比喩される。

底なしの「収集」が愛と快感というある種の麻痺を伴い増幅する。

これは病か苦行か、あるいは究極の癒しなのか。

毒のスパイスをたっぷり含んだあらゆる世界の「沼」をご紹介しよう。

 

第二十四沼(だいにじゅうよんしょう) 『タイヤーマン参上!沼』

子供の沼は危険!?

「嘘はドロボウのはじまり」と日々子供達に教育しているわたしが、突然やらかしてしまった。

まさかの自爆・・・。

子供番組の戦隊ヒーローモノの放映スパンといえば、例えば「初代ウルトラマン」なら1年くらい長く続いたというイメージを子供ながらに持っていた。

しかし最近の子供向けヒーロー番組を見ると、3ヶ月とか半年スパンで次のシリーズに移行することに気が付いた。

そこには美少年のヒーロ役(ママ向け)のイケメン俳優、初代のウルトラマンに出てきた怪獣がまんま出てくる(パパ向け)

という大人へ向けた沼を潜ませている。


エレキングとか、ゼットンとか、レッドキングとかだぜ。

男なら子供から下手すりゃ爺さんまで興奮するよな!

ある時ウルトラマンオーブのショーがあったので4歳と2歳の息子たちを連れて見に行った。

帰りの客が通る導線の先にはウルトラマングッズコーナーがある。

息子が「これを買って」といってもってきたのはオーブなんとか言う変身セットの詰め合わさった箱だった。

会計にいくと「11,800円になります」といわれ、一瞬腰を抜かしそになったが、何事もないふりをして(少し尿漏れはしたが)会計をすます。

紙袋の中を見ると、私も自分用に「ウルトラアイ」を買っていたことに気づいた。

童心を巧みに利用した素晴らしい商法だ。

皆ハッピー!

財布は寂しい。

 

子供の気持ち変わり、早っ!ヒーローは常に変わる!

当然子供たちは買ってもらったウルトラマン・オーブのおもちゃで大喜びで遊びまくっていた。

しかし、次の週になるとテレビでは「ウルトラマンジード」とかいう奴に変わっていた。

つまり、シリーズが変わったのだ。

当然子供たちはおもちゃを投げ出し変身しなくなる。

そして次の変身グッズが既に販売予告をしている。

私は安定のウルトラアイで変身しつづけている。

「これはイケない!教育方針を変えよう!こどもが混乱するばかりではなく、私への沼の入り口に違いない!」


私は早速行動にうつした。

コレジャナイ?妄想ヒーロー誕生

私は『タイヤ〜マン』という架空のヒーローを作り出し、子供達に話し始めた。
最初は夢中になっていた子供達だったが、すぐ疑念が生じたらしい。

「パパ。タイヤ〜マンて、どういう顔してるの?」
「タイヤ〜マンの主題歌ってどんなの?」

これはYABAIぞ!!


早速オリジナルの初代仮面ライダーの曲に歌詞だけ変えて歌ってみせた。

「タイヤ〜〜ジャンプ!!!!(ジャンプ)タイヤ〜〜キーック!(キック)
仮面タイヤ〜仮面〜タイヤ〜〜 タイヤ〜〜タイヤ〜〜」

こども達も大拍手で納得している。

さらにすかさずタイヤ〜マンの絵と、お面をダンボールで作ってあげた。

それがその時の絵だ。
 

子供達には「怖い!気持ち悪い!」と酷評だったために、瞬時に第二号を登場させた。
それがこの「改良型タイヤ〜マン」だ!
 

これには子供達も大喜び!!!!!!!!
全員はっぴー!!!!!!!!!!!!!!

タイヤ〜〜マン祭りの始まりだ!!!

どこへ出かける時も親子で一緒に

「タイヤ〜〜ジャ〜ンプ!
タイヤ〜キーーーーーーック!
仮面タイヤ〜タ〜イヤ〜〜〜〜〜〜〜〜」

と歌っていると、子供達も「タイヤ〜〜マンは実在するんだ!」と思い込み、想像を働かせたらしい。

「正義の味方タイヤ〜マン!」

 

タイヤーマンのねつ造疑惑


数週間後に幼稚園から帰ってきた息子が明らかに元気を無くした声でこう言った。

息子「僕、ウソつきっていわれた、、、、」

パパ「どうしたんだい。話を聞かせてよ」

息子によると、いつものように園で「タイヤ〜〜キーック!」と叫びながら遊具で遊んでたそうだ。


すると一人の子がウチに息子に言ったそうだ。


「タイヤ〜マン!?なにそれ変なの〜〜〜〜!そんなヒーロー居ないぜ〜!

ばっかじゃないの〜〜〜〜!

ウソつき〜〜〜〜〜〜〜!」

と。


私はいてもたってもいられなくなり、息子をギュ〜〜〜〜〜〜っと抱き締めて言った。

「ゴメン、パパは君にウソをついてしまった。タイヤ〜マンはパパの頭の中で勝手に作ったキャラクターなんだ!今までウソをついていてごめん!君はウソつきじゃないよ!パパがうそを言ったから友達にいわれただけなんだよ!ごめんねごめんねパパごめんね!!!!!」

と溢れる涙と鼻水をぬぐいもせず叫んだ。

すると息子は、この世のものとは思えない冷めた冷え切った冷静な顔で

「知ってたよ。パパが勝手に作ったキャラだったって事」

・・・(チーン)

そこで、私は2度泣いた。

私のウソを知りながらも、

「タイヤ〜マンは存在する」

と少しの可能性にかけて私を信じてくれた息子を愛おしく思い、自分の小ささに気づいてに卒倒。

もちろんその後、次の休みには新しリーズのウルトラマンジードの変身グッズを買う約束をした。

 

ここでかのスネ夫の名言をご紹介しよう


ウソをつくだろ。

それがばれそうになってごまかすためにまたウソをつく。

ウソがどんどんふくらんで手におえなくなるんだ。

 

と笑いながら皆んなに説明していた。

そんなパパスネ夫に息子はドラえもんのような愛情で接してくれたんだな。

 


あなたもまだ遅くない。
妄想キャラ作り沼の沼を脱出しよう。

あれ?今回は脱出?w

ショックのあまりに訳が分からなくなってきたw。

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