山田和樹が2018/2019シーズンから、バーミンガム市交響楽団首席客演指揮者に就任

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2018.5.10
山田和樹  ©Yoshinori Tsuru

山田和樹  ©Yoshinori Tsuru


指揮者の山田和樹が2018/2019シーズンから、バーミンガム市交響楽団首席客演指揮者に就任することが発表された。

山田は、第51回(2009年)ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝。ほどなくBBC交響楽団を指揮してヨーロッパ・デビュー。同年、ミシェル・プラッソンの代役でパリ管弦楽団を指揮し、すぐに再演が決定するなど、破竹の勢いで活動の場を広げてきた。2010年には小澤征爾の指名代役としてスイス国際音楽アカデミーで、2012年8月にはサイトウ・キネン・フェスティバル松本でオネゲル作曲「火刑台上のジャンヌ・ダルク」を指揮。同8月にはサントリー芸術財団サマーフェスティバルでクセナキス作曲《オレステイア三部作》も指揮し、好評を博した。2014年7月にはスイス・ロマンド管弦楽団15年ぶりとなる日本公演を、2016年にはバーミンガム市交響楽団日本公演を成功に導き、2015年~2017年には3年間全9回に渡る『山田和樹 マーラー・ツィクルス』を実施。2015年春にパリ管弦楽団と行ったオネゲル作曲オラトリオ《火刑台のジャンヌ・ダルク》も絶賛された。2017年2月にはベルリン・コーミッシェ・オーパーで《魔笛》を指揮し高い評価を得た。

これまでに、パリ管弦楽団、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン放送交響楽団、サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、バーミンガム市交響楽団、ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団、エーテボリ交響楽団、ローザンヌ室内管弦楽団、トーン・キュンストラー管弦楽団、ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団、シュトゥットガルト放送交響楽団など各地の主要オーケストラで客演を重ねている。2014/2015年にはアメリカデビュー、2015/2016年にはオセアニアでデビューするなど、活動は世界各地に広がっている。

バーミンガム市交響楽団は、1980年にサイモン・ラトルが音楽監督に就任して以来、演奏水準やレパートリーの拡張が飛躍的に向上し、国際的な名声が得られるようになった。山田は同楽団に、2012年の初共演以降たびたび客演、2016年に行なった日本公演を成功に導いたことは前述のとおりだ。

山田和樹コメント

「バーミンガム市交響楽団とは、2012年の初共演以来、とても良い関係が続いていて、特に2016年の日本ツアーは感動的なものでした。バーミンガム市交響楽団には何か特有のテレパシーのようなものが存在していて、言葉を介さずとも、お互いの音楽を分かり合えるような化学反応がいつも発生します。この度、そのような素晴らしいオーケストラの首席客演指揮者に就任することになり、嬉しさで胸がいっぱいです。さらに良い関係を深められるように頑張っていければと思っております」

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