一流の能楽師たちが流派を超えて集う能楽座 今年の自主公演は、安福建雄と観世元伯を偲ぶ会

2018.6.2
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舞台

能「恋重荷」過去公演より


第24回能楽座自主公演が、8月5日(日)に国立能楽堂で上演される。

関東と関西、能と狂言、様々な流派、といった枠組みを超えて、当代一流の役者・演奏家によって結成された能楽座。1995年より毎年自主公演を重ね、第24回となる今回は、昨年逝去した大鼓方高安流の安福建雄と太鼓方観世流の観世元伯を偲ぶ会として行われる。安福建雄は重要無形文化財各個指定保持者(人間国宝)、観世元伯は重要無形文化財総合認定保持者と、いずれも第一線で能楽界を牽引してきた演奏家だ。

演目、演者共に能楽座ならではのラインナップである。世阿弥作の能「恋重荷」は、2006年の自主公演で安福建雄が大鼓をつとめた思い出の作品であり、今回も大槻文藏がシテ(老人)、福王茂十郎がワキ(廷臣)、藤田六郎兵衛が笛、小鼓が大倉源次郎、太鼓が三島元太郎、といった当時と同じ出演者が安福建雄を偲んで名を連ねている。大槻文藏三島元太郎大倉源次郎と人間国宝が3人出演する点も注目だ。謡い手一人と打楽器(小鼓・大鼓・太鼓のいずれか)の演奏者一人で演奏される一調の演目は「勧進帳」。弁慶役をつとめる梅若実も人間国宝で、今年2月に二代梅若玄祥改メ四世梅若実を襲名したばかり。安福建雄の長男・安福光雄の大鼓との共演でその芸をじっくり味わえることだろう。狂言は、人間国宝・野村萬が太郎冠者を演じる「柑子」。主人を演じる野村万蔵との親子共演を楽しみたい。

人間国宝を始めとした、一流の演者が一堂に会する貴重な機会。ぜひ公演に足を運び、その至宝の芸を堪能して欲しい。

能「恋重荷」過去公演より

 

公演情報

第24回能楽座自主公演 ~安福建雄・観世元伯 偲ぶ会~
■公演日時:2018年8月5日(日) 13:00
■会場:国立能楽堂
■出演:
梅若実、大槻文藏、観世銕之丞
野村萬、野村万蔵、三島元太郎
茂山千作、福王茂十郎
藤田六郎兵衛、松田弘之、大倉源次郎、安福光雄 他
■演目:能「恋重荷」、狂言「柑子」一調「勧進帳」、舞囃子「三輪」、独吟「蛸」、舞囃子「蝉丸」、仕舞「弱法師」
  • イープラス
  • 茂山千作
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