【DPF 2018 クイックレポ】SUPER BEAVER メインステージ初見参、熱戦の火蓋を正攻法で切って落とす

レポート
音楽
2018.6.30
SUPER BEAVER

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DEAD POP FESTiVAL 2018【CAVE STAGE】 SUPER BEAVER

晴天、海からの強い風が吹く会場。メインステージとなるCAVE STAGEのトップバッターは去年に引き続き、2回目の出演となるSUPER BEAVERだ。いつものようにステージ中央で4人が気合いを入れて、「美しい日」からライブはスタートした。「『DEAD POP FESTiVAL 2018』に丸腰のJ-POP番長参上、よろしくお願いします!」。朝イチのCAVE STAGEに一斉に湧くハンドクラップにのせて、渋谷龍太(Vo)のアカペラが響きわたり、バンドが加わると一気にギアが入る。そのまま「青い春」と「正攻法」へ。海辺のステージに鳴る瑞々しいメロディを全身に感じると、いよいよ今年も『DEAD POP FESTiVAL』が始まるという、たしかな実感に胸が高鳴った。

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「去年は向かい側のステージに出ました。出世しました(笑)」。
渋谷の言葉のあと、真っ直ぐで嘘のない自分たちの戦い方を宣言する「正攻法」から、“好きなこと”を貫いて生きることの大切さを問いかける「秘密」へ。明確に伝えるべき意思を持つ楽曲たちを、正しく目の前の“あなた”に届けるために、渋谷はこれでもかと言葉を尽くして、オーディエンスと対峙していた。

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最後のMCでは、「SiM、すごいと思うわ。こんな広いところを借りて、ステージ組んで、ブッキングをして。でも、やっぱりさ、“SiMだけのちからじゃないんだろうな”っていうのがいいよね。たぶん……SiMは、ここ組み立ててないですよね?」と、渋谷がステージ袖に目をやると、MAH(Vo)が ジェスチャーで“組み立てた”とアピール。「……え、やってるんですか? マジ? 訂正します。SiMもステージを組み立ててます(笑)」。そんなふうに笑いながら、「でも、全部MAHくんが組み立てたわけじゃないから。いろんな人がこのフェスを良い日にしようとして、いろいろな気持ちを込めて、今日を迎えたと思うと、やっぱり特別な日です」と、SiMを讃えて熱っぽく語りかけた。

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ラストナンバーは「ありがとう」。“伝えたい想いは、言えるときに言わなくてはいけない”というメッセージを込めたその歌は、ともすれば、当たり前のことと言わるかもしれない。だが、そんな当たり前の歌を、14年間、愚直に貫き続けているのがSUPER BEAVERというバンドだ。そういうビーバーの、人としての筋の通ったかっこよさこそ、SiMがビーバーを尊敬すべき後輩として認めるところなのだと思う。
 

文=秦理絵 撮影=kohei suzuki

セットリスト

DEAD POP FESTiVAL 2018 【CAVE STAGE】 SUPER BEAVER
1. 美しい日
2. 青い春
3. 正攻法
4. 秘密
5. ありがとう
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