【DPF 2018 クイックレポ】東京スカパラダイスオーケストラ 本気カバーやコラボも投下、メインステージを踊り揺るがすスカの真髄

レポート
音楽
2018.7.1
MAH(SiM)、東京スカパラダイスオーケストラ

MAH(SiM)、東京スカパラダイスオーケストラ

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DEAD POP FESTiVAL 2018【CAVE STAGE】 東京スカパラダイスオーケストラ

2日目、CAVE STAGEの中盤戦に登場した東京スカパラダイスオーケストラ。沖祐市(Key)が弾く軽やかなピアノのイントロで幕を開けた1曲目は、CMソングでもお馴染みの「Paradise Has No Border」だ。ホーン隊による華やかなサビが高らかに鳴り出せば、フィールドのオーディエンスが一斉に踊り出す。茂木欣一(Dr)のドラムでつないだ「スキャラバン」。ビビッドな照明のもと、小気味い裏打ちのリズムとGAMO(Tenor sax)の掛け声に合わせて、今度はモンキーダンスで一体になる。スカパラの音楽を楽しむのに難しい理屈は一切いらない。ただその音楽に身を委ね、気分の赴くままに踊れば、それが正解だ。

「心の中には音楽にしか洗い流せない膿があると思うんだ。今日は思いっきり洗い流してくれよ!」。谷中敦(Baritone sax)の言葉から、その谷中がメインボーカルをとる、陽気で心踊るパーティナンバー「Glorious」へ。今年3月にリリースされたアルバム『GLORIOUS』で新たに加わったニューアンセムも文句なしに素晴らしかった。

東京スカパラダイスオーケストラ

東京スカパラダイスオーケストラ

東京スカパラダイスオーケストラ

東京スカパラダイスオーケストラ

TAKUMA(10-FEET)、東京スカパラダイスオーケストラ

TAKUMA(10-FEET)、東京スカパラダイスオーケストラ

「ここでスペシャルゲスト、10-FEET、TAKUMA!」という紹介から、スーツに黒キャップという、スカパラとのコラボではお馴染みの衣装に着替えたTAKUMAが登場すると、披露されたのはもちろん「 Samurai Dreamers <サビレルナ和ヨ>」。性急なビートにのせて、谷中とTAKUMAが挑み合うようなツインボーカルは圧巻だ。最後にふたりがハイタッチ。しかも、これでコラボは終わりじゃない。谷中が「デッドポップ、これから初めてのことが起こります。呼んでもらって、すごく嬉しかったので、みんなにプレゼントを持ってきました」とMAH(SiM)を呼び込んで、なんとスカパラがSiMの「GUNSHOTS」を本気でカバー。登場するや、「キンチョーする……」と漏らしたMAHだが、ひとたび演奏が始まれば、ノリノリで踊ったり、いやらしく腰を振ったりしながら、ホーン隊に囲まれて熱唱。続く「ONE STEP BEYOND」も、MAHの曲紹介で突入すると、そのサウンドにのせて、MAHがステージ狭しと踊りまくる。まさに超サプライズなコラボレーションだ。

東京スカパラダイスオーケストラ

東京スカパラダイスオーケストラ

東京スカパラダイスオーケストラ

東京スカパラダイスオーケストラ

MAHがステージを去り、谷中が「たとえ道なき道でも、信じた道、夢を追って行こうぜー!」と呼びかけて、渾身の歌を届けた「道なき道、反骨の。」のあとは、クライマックス向けて狂騒の度合いを加速する。「デッドポップ、さらにさらに行くぞー!」という声を合図に、9人の演奏が、賑やかに、鮮やかに共鳴し合う「DOWN BEAT STOMP」と「ペドラーズ」で辿り着く最高のフィナーレ。国境なき音楽団による、あらゆる言語も思想も超える音楽は、やはり「壁を壊す」フェスに相応しかった。
 

文=秦理絵 撮影=kohei suzuki

東京スカパラダイスオーケストラ

東京スカパラダイスオーケストラ

セットリスト

DEAD POP FESTiVAL 2018【CAVE STAGE】 東京スカパラダイスオーケストラ
1. Paradise Has No Border -short-
2. スキャラバン
3. Glorious
4. Samurai Dreamers <サビレルナ和ヨ> feat.TAKUMA(10-FEET) 
5. Gunshots(SiM cover)
6. ONE STEP BEYOND
7. 道無き道、反骨の。
8. DOWN BEAT STOMP
9. ペトラーズ
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