ベルイマン『秋のソナタ』のオペラ化舞台や、アルヴォ・ペルト&ロバート・ウィルソンのドキュメンタリーをBSで放送
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NHK BSプレミアムの舞台芸術紹介番組「プレミアムシアター」で7月8日(日)深夜24時=7月9日(月)午前0時より、フィンランド国立歌劇場による歌劇『秋のソナタ』、イングマール・ベルイマン 振付家の目を通して、ドキュメンタリー「失われた楽園」~作曲家アルヴォ・ペルト80歳~の3プログラムが放送される。
■フィンランド国立歌劇場 歌劇『秋のソナタ』(全2幕)
今年2018年はスウェーデンの映画監督イングマール・ベルイマン(1918年7月14日~2007年7月30日)の生誕100年。北欧スカンディナヴィア半島でスウェーデンに隣接するフィンランドの国立歌劇場がベルイマンの代表作の一つ『秋のソナタ』をオペラ化した。作曲は現代フィンランドを代表するコンポーザーであるセバスチャン・ファーゲルルンド(1972年~)。ファーゲルルンドは色彩感豊かな楽曲作りで定評がある。
ベルイマン監督による原作映画は国際的なピアニストの母娘の葛藤を描いた心理ドラマで、奔放な母役をイングリッド・バーグマンが、娘役をリヴ・ウルマンが演じた。今回のオペラ版では母役をアンネ・ソフィー・フォン・オッター、娘役をエリカ・ズンネガルドという、いずれもスウェーデン出身の著名歌手が歌う。演出はフランス出身のオペラ演出家ステファン・ブラウンシュヴァイクが務める。
フィンランド国立歌劇場 歌劇『秋のソナタ』
■イングマール・ベルイマン 振付家の目を通して
2016年にスウェーデン北部のベルイマンの自宅があるフォーロー島にアレクサンダー・エックマン、ポントゥス・リドベルイ、ペル・イスベルイ、ヨアキム・シュテフェンソンの振付家4名が訪れ、イングマール・ベルイマン・Jr.らの協力を経ながら、それぞれがベルイマンへのオマージュ作品を創る過程を追ったドキュメンタリー映像。
「イングマール・ベルイマン 振付家の目を通して」
■ドキュメンタリー「失われた楽園」~作曲家アルヴォ・ペルト80歳~
アルヴォ・ペルト(1935年から)はエストニア出身の世界的作曲家。東方教会の典礼音楽やルネサンス音楽などの影響を受け、簡素な和声と反復によって深遠さを極めていく「ティンティナブリ様式」と呼ばれる作風を1970年代に確立、現代音楽の世界に一大旋風を巻き起こした。
「失われた楽園」はペルトが80歳になった2015年に密着取材を敢行した貴重なドキュメンタリー映画だ。エデンの園を追放されたアダムとイヴの物語を、ペルトとアメリカの著名舞台演出家ロバート・ウィルソンが共同で創作したミュージックシアター『アダムの受難』の制作過程を中心に収めた。エストニア、日本、ヴァチカンへの追跡取材もおこなわれ、作曲家のソフィア・グバイドゥーリナやヴァイオリニストのギドン・クレーメルなどが出演している。
ドキュメンタリー「失われた楽園」~作曲家アルヴォ・ペルト80歳~
放送情報
■放送チャンネル:NHK BSプレミアム
■放送日時:2018年7月8日(日)深夜24時00分~28時05分=7月9日(月)0時00分~4時05分
ナレーション: 水落幸子(みずおち ゆきこ)
歌劇「秋のソナタ」(全2幕)(0:04:30~2:14:00)
■原作:イングマール・ベルイマン
■作曲:セバスチャン・ファーゲルルンド
■出 演:
シャルロッテ・アンデルガスト:アンネ・ソフィー・フォン・オッター
エヴァ:エリカ・ズンネガルド
ヴィクトル:トミ・ハカラ
ヘレナ:ヘレナ・ユントゥネン ほか
■合唱:フィンランド国立歌劇場合唱団
■管弦楽:フィンランド国立歌劇場管弦楽団
■指揮:ヨーン・ストルゴーズ
■演出:ステファン・ブラウンシュヴァイク
<演 目>
「ベルイマンとダンスへの思い」
■振付・踊り:アレクサンダー・エクマン
「A Pre-study」
■振付・踊り:ポントゥス・リドベルイ
■振付:ペル・イスベルイ
■踊り:ナージャ・セルラップ、オスカー・サロモンソン
■振付:ヨアキム・シュテフェンソン
■踊り:ナターリエ・ノルドクィスト、ジェニー・ニルソン
~作曲家アルヴォ・ペルト80歳~(3:08:30~4:05:00)
■出演:
作曲家:アルヴォ・ペルト/ギドン・クレーメル
演出家:ロバート・ウィルソン
指揮者:トヌ・カリユステ/ポール・ヒリアー
ジャーナリスト:イモ・ミケルソン
「アダムス・パッション」プロデューサー:マディス・コルク
バイオリニスト:ギドン・クレーメル
音楽学者:トーマス・シータン