是枝裕和監督『万引き家族』が観客動員270万人・興行収入34億円を突破 ミュンヘン国際映画祭で日本映画初の受賞も

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2018.7.9
『万引き家族』是枝裕和監督

『万引き家族』是枝裕和監督

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公開中の映画『万引き家族』が、7月7日(土)までに観客動員数270万人、興行収入34億円を突破したことがわかった。

『万引き家族』は、『三度目の殺人』『海街diary』の是枝裕和監督の最新作。万引きを重ねる一家がある事件をきっかけにバラバラになり、それぞれの抱える秘密や願いが明らかになっていく……というドラマ。息子とともに万引きを繰り返す父親・治をリリー・フランキー、初枝を樹木希林、信江を安藤サクラ、信江の妹・亜紀を松岡茉優が演じているほか、山田裕貴も出演。第71回カンヌ国際映画祭・コンペティション部門にてパルムドール(最高賞)を受賞している。


同作は、6月8日(金)の公開後7日間で興収10億円を突破。6月28日(木)には来場者数が220万人を超えていた。公開4週目に入っても好調で、7月7日(土)時点で動員数270万人、興行収入は34億円を突破している。

また、6月28日(木)から7月7日(土)の期間にドイツで開催されている第36回ミュンヘン国際映画祭にて、同作がCineMasters Competition部門“ARRI/OSRAM賞”を受賞したことも明らかになっている。ミュンヘン国際映画祭は、ドイツではベルリン国際映画祭に次ぐ映画祭で、同部門には国際的に知名度が高い監督の作品が選出されている。今年は、賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督の『Ash is Purest White』や、李滄東(イ・チャンドン)監督の『Burning』など、カンヌ国際映画祭コンペティション部門でも並んだ話題作が出品。そんな中、『万引き家族』は日本映画として初の受賞に至っている。

(C)2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.

(C)2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.

受賞理由と審査員、近年の同部門受賞作は以下のとおり。

 

授賞理由

『万引き家族』で是枝裕和は、社会や家族の中で最も小さい集団を、再編成する権利を得た断片に分ける。主人公たちは、名前や自分の役割を変え、自分の中の倫理やモラルを血縁家族や社会にとらわれないところで発展させる。『万引き家族』は、私たちに新たな可能性と希望を与えてくれた。

 

審査員

アマンダ・プラマー(米女優/『パルプ・フィクション』、『フィッシャー・キング』)
メレート・ベッカー(独女優/『リトル・シャークス』)
ブリクサ・バーゲルト(独ミュージシャン/アインシュテュルツェンデ・ノイバウテンの創立メンバー)

 

ARRI/OSRAM賞 最近の受賞作

・第35回(2017) 『ラブレス』(アンドレイ・ズビャギンツェフ監督/第70回カンヌ国際映画祭審査員賞受賞)
・第34回(2016) 『セールスマン』(アスガー・ファルハディ監督/第89回アカデミー賞外国語映画賞受賞、第69回カンヌ国際映画祭脚本賞&男優賞W受賞)
・第33回(2015) 『ホース・マネー Horse Money』(ペドロ・コスタ監督/第67回ロカルノ国際映画祭最優秀監督賞、第14回山形国際ドキュメンタリー映画祭大賞)
・第32回(2014) 『裁かれるは善人のみ』(アンドレイ・ズビャギンツェフ監督/第67回カンヌ国際映画祭脚本賞、第72回ゴールデングローブ賞外国語映画賞)

 

『万引き家族』は公開中。

作品情報

映画『万引き家族』
(2018年/日本)
原案・監督・脚本・編集:是枝裕和      
音楽:細野晴臣(ビクターエンタテインメント)
出演:リリー・フランキー 安藤サクラ / 松岡茉優 池松壮亮 城桧吏 佐々木みゆ /
緒形直人 森口瑤子 山田裕貴 片山萌美 ・ 柄本明 / 高良健吾 池脇千鶴 ・ 樹木希林
配給:ギャガ   
英題:shoplifters   
(C)2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.
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