フィンランド陶芸の黎明期から最盛期まで紹介 陶磁器やガラスなど137点

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2018.7.14

展覧会『フィンランド陶芸 芸術家たちのユートピア』が7月14日から東京・目黒の目黒区美術館で開催される。

日本とフィンランドの外交関係樹立100周年を記念する同展。フィンランド陶芸の体系的な展示は日本では初の試みとなり、同展では黎明期から最盛期と言える1950年代、60年代の作品137点をフィンランド陶磁器やガラス作品のコレクターであるキュオスティ・カッコネンのコレクションを中心に展示する。

展覧会は、創業当初のアイリス工房やアラビア製陶所で製作された壺や花器を紹介する「フィンランド陶芸の萌芽」、近隣諸国の影響を受けて陶磁器のデザイン性を高めようという動きが生じた1920年代から30年代後半の作品を展示する「近隣諸国の影響を受けて」、第二次世界大戦後の「オーガニック・モダニズム」と称された作品などを紹介する「フィンランド陶芸の確立」、伝統的な陶板画とは一線を画す絵画的表現の陶板や皿が展示される「フィンランド陶芸の展開」、日本の美術や工芸にも影響を受けた日用品などが並ぶ「プロダクト・デザイン」の5章で構成。

初日となる7月14日には岐阜県現代陶芸美術館学芸員の山口敦子による講演会『フィンランドのアラビア窯-カイ・フランクと芸術家たち』、7月22日には武蔵野美術大学名誉教授の島崎信による講演会『フィンランドという国と人、その生活とデザイン』を行なう。各回とも定員は70名。聴講料は無料となっている。詳細は美術館のオフィシャルサイトを確認しよう。

また同展の開催にあわせて、図録『フィンランド陶芸-芸術家たちのユートピア』を会場で販売する。同展は11月17日から岐阜・岐阜県現代陶芸美術館、2019年4月20日から山口・山口県立萩美術館・浦上記念館、2019年7月13日から大阪・大阪市立東洋陶磁美術館を巡回する。

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