『WWE LIVE OSAKA』に日本人の男女スーパースターが大阪上陸 戸澤陽が3度目、カイリ・セインが初凱旋!

コラム
スポーツ
2018.8.6

世界最大のスポーツエンターテインメント団体WWEが8月31日(金)エディオンアリーナ大阪で開催する『WWE LIVE OSAKA』は、WWE2大ブランドのひとつであるロウからスーパースターが大挙登場。人類最強の女子格闘家ロンダ・ラウジーの初来日をはじめ、現在進行形のロウが体感できる絶好の機会となっている。それに加え、今回は日本ならではの特別仕様にもなりそうだ。

日本人スーパースターの戸澤陽とカイリ・セインがブランドの垣根を越えて、故郷・日本に凱旋するのである。戸澤陽はクルーザー級戦線に特化する「205LIVE」の中心人物で、カイリ・セインは「NXT」女子のキーパーソン。どちらもタイトル争いに絡んでいるだけに、こちらも現在進行形。ともに見逃せない凱旋公演となるだろう。

WWEとの契約からわずか1カ月で凱旋したのが、元ドラゴンゲートの戸澤だった。2016年12月3日のエディオンアリーナ大阪でWWEスーパースターとしてやってきた戸澤は、契約をかわしてからまだ2試合目という状況ながらも、いきなりNXTタッグ王座に挑戦した。WWEを知り尽くすTAJIRIとのチームで、ジョニー・ガルガノ&トマソ・チャンパ組のベルトにチャレンジするという期待値の高い好待遇である。おしくも王座奪取はならなかったが、新ブランド「205LIVE」を盛り上げたいとの責任感を抱いての来日。ドラゲー卒業試合をおこなった同じ場所で、気持ちを新たにしたことは想像に難くない。

その証拠に、2度目の凱旋となった17年6月30日&7月1日の両国国技館公演ではWWEクルーザー級王座戦線を直輸入する役割をキチンと果たしてみせた。しかも、「205LIVE」発足後のブランド初上陸という大事な日本公演。戸澤はネヴィルが保持していたクルーザー級王座に2日連続で挑戦した(両日ともネヴィルvs戸澤vsオースチン・エイリースのトリプルスレットマッチ)。日本での戴冠こそ逃したものの、8・14ロウにおいて王者を破りタイトル奪取に成功する、記念すべきWWE初戴冠。翌日の「205LIVE」では所属ユニット、タイタスワールドワイドによる祝勝会までおこなわれている。

あれから1年、王座はセドリック・アレキサンダーに移動した。戸澤はドリュー・グラックを加えたトリプルスレットで王座奪還をめざす。試合後即、祝勝会となるのかどうか、3度目の凱旋に期待がかかる。

戸澤が3度目なら、女子スーパースターのカイリ・セインには初めての日本凱旋となる。スターダムを退団した宝城カイリがWWE入りを発表したのは昨年の日本公演、6・30両国のスクリーンからだった。WWEとの契約とともに新リングネームがカイリ・セインであることを明らかにすると、初めての試みとなる女子選手によるトーナメント「メイ・ヤング・クラシック」へのエントリーもアナウンス。そのうえ、世界各国から32人がエントリーしたトーナメントでビッグサプライズの優勝までやってのけたのだ(決勝戦は9月12日に生中継)。

トーナメントではテッサ・ブランチャード、ビアンカ・ベルエアー、ダコタ・カイ、トニー・ストーム、シェイナ・ベイズラーを破り堂々の制覇。「世界一美しい」と言われるダイビングエルボードロップが事実上初めて世界に轟いたのと同時に、記念すべき第1回大会でカイリ・セインの名前が永遠に刻まれることになったのだ。この成功から、WWEは第2回大会の開催も決めた。今年のトーナメントには日本から紫雷イオ(WWE・NXTと契約)、里村明衣子、松本浩代もエントリーされた。カイリ効果と言っていいだろう。

決勝を争ったベイズラーとは現在抗争中。来日前の8・18「NXTテイクオーバー:ブルックリン4」でベイズラーが保持するNXT女子王座にチャレンジする。ベイズラーはスターダム参戦時、紫雷イオのベルトに挑戦した。それだけに、カイリには今後同じリングで再会する可能性もあるイオを意識しての闘いともなるだろう。果たしてカイリは、ベルトを持って初凱旋を飾ることができるのか。大阪での相手はWWE女子のレジェンドとも言えるミッキー・ジェームズ。それだけに近い将来に期待される昇格を占う試合にもなりそうだ。

戸澤陽、カイリ・セインの凱旋でますます楽しみになった大阪公演。8月31日、エディオンアリーナ大阪が世界一のWWE空間となる!

文:新井 宏

イベント情報

WWE Live Osaka

2018年8月31日
エディオンアリーナ大阪 (大阪府)

対戦カード

ローマン・レインズ&セス・ロリンズ vs. ドルフ・ジグラー&ドリュー・マッキンタイア
ブラウン・ストローマン vs. バロン・コービン
ロンダ・ラウジー vs. ナイア・ジャックス
※スペシャルレフリー:アレクサ・ブリス
ボビー・ラシュリー vs. アライアス
フィン・ベイラー vs. ジンダー・マハル with スニル・シン
カイリ・セイン vs. ミッキー・ジェームズ
エンバー・ムーン&デイナ・ブルック&ナタリヤ vs. ライオット・スクワッド
(ルビー・ライオット&リブ・モーガン&サラ・ローガン)
タイタス・ワールドワイド(タイタス・オニール&アポロ・クルーズ) vs. ザ・リバイバル
(スコット・ドーソン&ダッシュ・ワイルダー)

<トリプルスレット形式WWEクルーザー級王座戦>
[王者] セドリック・アレクサンダー vs. ドリュー・グラック vs. 戸澤陽

その他出場予定:ブレイ・ワイアット、ボビー・ルード、ボー・ダラス、カーティス・アクセル、ベイリー、サーシャ・バンクス

※来日タレント、対戦カードは当日まで変更される場合があります。予めご了承ください
※王者・所属スーパースターは7/31時点のものです
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