タップダンサー・熊谷和徳が仙台でタップの祭典実現へ

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2015.10.30

東北から世界へ、タップとアートを発信

 ニューヨークと日本を行き来しながら活躍するタップダンサー、熊谷和徳。彼ほど、生きるとは何かをタップに込めて、見る者にぶつけてくる存在は日本にはいないのではないだろうか。そのパフォーマンスからは刹那的な悲しみさえもが伝わってくる。2014年にはタップダンス界におけるアカデミー賞とも称されるフローバート賞(Flo-Bert Award)にも輝いた。さまざまなアーティストとコラボするステージのなかでも、僕個人は、ジャズミュージシャンと繰り広げるその場限りのセッションが好きだ。熊谷自身が楽器になったかのように自由へ解き放たれていくからだ。

 
そんなアーティストとしての活動の一方で、生まれ育った仙台では9年ものあいだ、仙台市市民文化事業団の協力のもと地道に「TAP the FUTURE in SENDAI」というワークショップや仙台の後輩たちと踊る場を設けてきた。そのメンバーたちは、地元で行われるさまざまなイベント、芸術家派遣事業でのアウトリーチにも積極的に参加しているという。タップの文化を仙台に、タップを通して世界の仲間と繋がってゆくことを目指して、仙台ではあらゆる世代が一緒にタップを踏んでいる。 そして、それがあるひとつのイベントとして結実する。日本全国で活躍するタップダンサー、アーティストを招いて東北初のタップダンスフェスティバルが行われるのだ。 



 11月21日から23日にかけては、熊谷和徳をはじめとするダンサーたちによる入門編から中級以上のレベル別にわけたタップダンスのワークショップが連日にわたって行われる。タップばかりではなく、「みんなでえをかこう」(講師:松島純)、「たいこをたたこう」(講師:Latyr Sy)もある。21日にはオープニングパーティー“HAPPY TAP DAY”、22日には日本を代表するタップダンサーたちがこれからのタップシーンへの想いや夢、いまの東北の現状について語り合い、そしてみんなで踊るパネルディスカッション「タップでみる夢〜そして東北のいま」を予定している。そして23日にメインイベントとして行われるのが「熊谷和徳×仙台フィルハーモニー管弦楽団」。特別編成した仙台フィルの弦楽メンバー(コンサートマスター:神谷未穂)と熊谷によるチャイコフスキー「弦楽セレナーデ 第1楽章」、バッハ「ヴァイオリン協奏曲1番 イ短調第1楽章」ほかをお贈りする。

 今回のフェスティバルには、「プレイベント」の文字がついている。ということは来年はもっと・・・。その思いは、ニューヨークとやりとりして、熊谷のインタビューをお届けできればいいなぁ
ぁぁと計画中!
 
イベント情報
東北タップダンス&アートフェスティバル プレイベント  ■公演日程:2015年11月21日(土)〜23日(月)
会場:日立システムズホール仙台
出演:熊谷和徳 仙台フィルハーモニー管弦楽団 七尾旅人(シンガーソングラーター) 浦上雄次(タップダンサー) 細川慶太良(タップダンサー) 谷口翔有子(タップダンサー) L!atyr Sy(アフリカンドラム) 松島純(美術) Daisuke Tanabe(音楽家・作曲家) TAPPERS RIOT
問合せ:仙台TAP the FUTURE事務局  Tel. 090-5589-0189(平日10:00〜17:00)、仙台市市民文化事業団総務課企画調整係 TEL 022-727-1875(平日 9:30~17:00)
 
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